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廣田 篤 院長の独自取材記事

東京衛生病院附属教会通りクリニック

(杉並区/荻窪駅)

最終更新日:2019/08/28

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杉並区天沼に1929年に創設された、長い歴史を持つ東京衛生病院。その西隣に2005年に開設された「東京衛生病院附属教会通りクリニック」は、母体である東京衛生病院の外来診療の役割を担う。ガラス張りの建物に内科、外科、小児科、婦人科、整形外科、泌尿器科、眼科、緩和ケア内科、皮膚科がそろい、クリニックモールのような利便性と病院本体との連携で大小さまざまな病気に対応。地域になくてはならない中核医療機関として機能している。医師、看護師、事務職員ら、現場で働くすべての人が使命に感じているのは、キリストの愛に根差した医の奉仕。教会をバックグラウンドに持つ同院ならではの、誠実さと思いやりに満ちた医療について、廣田篤院長に話を聞いた。
(取材日2018年3月20日)

母体である病院との密な連携で患者を支える

教会通りクリニックと東京衛生病院の関係を教えてください。

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東京衛生病院はもともと、セブンスデー・アドベンチスト教会が医療伝道事業の一環として開いた病院で、教会自体は病院開設前からこの地に根差していました。戦渦に巻き込まれ閉院した時期もありますが、およそ90年の歴史があるのです。日本ではかなり珍しい成り立ちでしょうね。この教会通りクリニックは東京衛生病院の外来という位置づけで2005年5月に開院し、現在は私を含め、常勤、非常勤合わせて約60人の医師が日々の診療にあたっています。外来を分離したことで入院と通院を希望される患者さんの動線が分かれ、診察効率がずいぶん向上しました。待ち時間の短縮にもつながりましたね。

どのような診療科がありますか?

内科、婦人科、外科、整形外科、泌尿器科、小児科、眼科、緩和ケア内科の他、最近新たに皮膚科も開設されました。中でも特徴的なのは、小児科と病院本体の産科の連携でしょう。東京衛生病院の産科は無痛分娩や産前産後のフォローアップが充実しているため、地域の内外から妊婦さんが集まります。そうした女性たちの産前産後を産科とともにサポートするのが当クリニックの役目で、小児科や婦人科で母子の健康管理をはじめ、授乳に関する相談にお答えしたり、育児指導や産科保健指導、乳幼児健診などを行ったりしています。また、糖尿病治療に力を入れているのも特徴の一つです。緩和ケア内科はもともと病院にあったホスピスが前身ですが、クリニックで受けつけるようになってからは受け入れ態勢が整い、より多くの患者さんに対応できるようになりました。

万が一、大きな病気の可能性がある場合、精密検査もしていただけるのでしょうか?

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隣の東京衛生病院にMRIやCT、マンモグラフィなどの設備がそろっていますので、そちらですぐに精密検査を受けていただけます。その結果、病気が判明した場合にはそのまま入院していただくこともできますし、より高度な医療が必要な場合は、地域連携を結ぶ東京医科大学病院や杏林大学医学部付属病院、順天堂大学医学部附属練馬病院などへご紹介しています。また、当クリニックにない耳鼻咽喉科などに関しては、協力関係にある近隣のクリニックをご紹介できます。東京衛生病院は規模的に決して大きいわけではありませんので、クリニックともども患者さんを適切な病院へ橋渡しするのも大切な役割だと認識しています。

体だけでなく心も癒やす愛のある医療がモットー

診療ではどんなことを大切にされていますか?

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母体である東京衛生病院との連携をしっかり維持し、全人的な治療を提供することを心がけています。人生の「入り口」である産科から「出口」といえる緩和ケア内科まですべてに対応できるというのが私たちの強みですから、人生を通してずっと患者さんを支えられる医療機関でありたいですね。例えば、東京衛生病院の産科で生まれた赤ちゃんの外来の診療は、当クリニックで受けつけています。またクリニックの小児科では予防接種のスケジュール管理にも力を入れていて、お子さんの健やかな成長を支えています。そういった病院とクリニックの連携で患者さんの健康を守っていきたいと思っています。また当クリニックのスタッフはみな親切、丁寧だと好評をいただいておりますが、その姿勢は大切にして今後も伸ばしていきたいですね。体のケアだけでなく患者さんの気持ちにも寄り添う医療を提供したいと思っています。

医療と心のケア、両面から患者さんを診ていらっしゃるのですね。

はい。東京衛生病院には創立当初から守られてきた「こころとからだのいやしのために、キリストの心でひとりひとりに仕えます」という理念があって、「キリストの愛に根ざした心からの医の奉仕の働き」を使命としています。誠実で思いやりのある、個人を尊重した質の高い医療の提供をめざすということです。このことを、もちろん私自身も大切にしているのですが、病院やクリニックではスタッフ全員が同じ志をもって働けるよう、定期的に集会を開いたりもしています。こういう話をすると少し特殊なイメージを持たれるかもしれませんが、医療というのはやはり医学的な専門性だけでなく、精神面のサポートも不可欠だと思うのです。このモットーは、例えば小児医療でしたら「父母の気持ちになって診療する」という姿勢になって表れています。

廣田院長ご自身の専門分野を教えてください。

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小児科全般です。子どもが好きだったので自然に小児科の道に進みましたが、私自身も小さい頃は体が弱く、よく通院していて病院を身近に思っていたので、そういった幼少期の体験も影響しているのかもしれません。東京衛生病院との関わりは長くて、1990年の入職から2018年にクリニックに移るまでずっと勤めてきました。ちなみに私が生まれたのも東京衛生病院ですし、中学生の時には転んでケガをして2~3ヵ月入院していたこともあったんですよ。そんな思い出もあるので当クリニックや病院には特に親しみを感じていますね。

心の通った診療を受けられる地域密着のクリニックへ

外国人の患者さんも増えているそうですね。

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そうですね。もともと東京衛生病院はアメリカの宣教師である医師や看護師を中心につくられた病院ですし、1981年まではアメリカ人の院長が就任していましたから、外国人の患者さんは昔からたくさん来られていました。近隣にもいろいろな国から来られた方が住んでおられます。当クリニックには留学経験があり、英語が堪能な医師やスタッフも複数いるので問題なく対応できていると思います。私自身も小学校の数年間をアメリカで過ごした帰国子女。アメリカのテーマパークで迷子になったこともあるんですよ(笑)。

杉並はお年寄りが多い地域でもあります。高齢の患者さんの受け入れについてはいかがでしょう?

高齢になられて通院が困難になった患者さんのケアは、積極的に取り組むべき課題だと思っています。当クリニックの患者さんは半径2キロ圏内から来られる方が約9割を占めるので、地域密着のクリニックが果たすべき役割として、訪問診療は今後さらに重要になるでしょう。基本的に訪問診療は東京衛生病院の中にある在宅ケアセンターで行っていて、訪問看護ステーションや訪問介護ステーション、居宅介護支援事業所の各サービスを提供しています。訪問診療に取り組む地域の開業医の先生方との連携も必要かもしれません。年を取れば誰でも健康に自信が持てなくなり、不安感が募るものです。そういうご高齢の方々に安心感を与えられるクリニックでありたいと思います。

女性向けの医療も強化されたそうですね。

東京衛生病院は産科が非常に強いこともあって、当クリニックも女性の患者さんが多いので、乳腺外科に女性医師を迎え受診率の向上を図っています。乳がんなど女性特有の病気は早期発見できれば治ることが期待できる分野ですから、マンモグラフィや超音波検査などの検査技師も女性をそろえ、患者さんが受診しやすい環境を整えました。また、大学病院などの大規模病院では診断から治療まで2〜3ヵ月かかるところを、当院では1ヵ月程度とスピーディーなのも特徴です。これも本体である東京衛生病院と密に連携しているからにほかなりません。

最後に読者の皆さんへメッセージをお願いします。

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皆さまに長い間支えられて発展してきたクリニックです。今ある姿を大切にしつつ、さらに誠実で思いやりのある医療をめざし、人生を通して温かい診療を受けられる場にしていきたいと思っています。ぜひ何でもお気軽にご相談ください。

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