矯正すべき歯並びや噛み合わせは?
適切な矯正のメリットとは?
野口歯科医院
(杉並区/高円寺駅)
最終更新日:2024/09/24


- 自由診療
矯正というと子どもがするものというイメージが強いかもしれないが、大人も始められる。40年以上矯正歯科に携わってきた「野口歯科医院」の野口剛雄(のぐち・たけお)院長も、これまで数多くの成人矯正を手がけてきた。インプラント治療や入れ歯なども強みとし、欠歯がある人への矯正にも対応するなど、数々の難症例にあたってきた実績を持つ。ワイヤー矯正にもマウスピース型装置を用いた矯正にも対応している野口院長に、それぞれのメリット・デメリット、矯正において注意すべき点などを詳しく聞いた。
(取材日2024年8月23日)
目次
矯正で適切な歯並びや噛み合わせへと導き、楽しい食事や輝く笑顔をめざす
- Qそもそも矯正したほうがいいのは、どういうケースですか。
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A
▲治療費や機能面を患者に寄り添いわかりやすく説明する
まず、出っ歯(上顎前突)、受け口(反対咬合)、重なって生えた歯(乱杭歯)などが見られるならば、矯正をお勧めします。特に受け口は乳歯の段階からの介入が可能で、将来的に外科的手術が必要となる事態の回避につながるので早めに相談してください。子どもならば成長を利用した矯正をできるので選択肢の幅が広がります。だからといって、矯正を始めるのに遅すぎることはありません。大人になって始める人も多いですね。ただし、歯周病が進行していたり、一部の歯を失っていたりすると矯正が難しい場合もあります。
- Q矯正のメリットについて詳しく教えてください。
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A
▲一人ひとりに合った矯正のメリットデメリットを説明
噛み合わせを適切な状態に導くことができれば、咀嚼時の顎関節への負担も軽減が見込め、よく噛んでおいしく食事を楽しむことにもつなげられます。歯並びが整うよう促すことができれば、笑顔に自信を持つこともできるでしょう。さらに、見た目や機能の改善をめざすだけではなく、日々のセルフケアがしやすくなることが望めるのも矯正の大きなメリットです。ブラッシングがしやすくなると、虫歯や歯周病の予防にもつながるでしょう。顎関節症の治療の過程で、矯正を行うこともあります。お悩みの方は一度ご相談ください。
- Q矯正にはどんな種類がありますか。
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A
▲矯正装置の種類は幅広く用意
大きく分けてワイヤー矯正とマウスピース型装置を用いた矯正があります。ワイヤー矯正は歯にブラケットという装置を固定して、そこにワイヤーを通し、歯を動かすことを図る方法です。大きな歯列のずれがある場合に特に選ばれますが、歯磨きが難しくなるなどの欠点もあります。一方、マウスピース型装置を用いた矯正は目立ちにくい、痛みが少ない、装置の取り外しが可能で歯磨きがしやすいといった利点もありますが、重度の歯列不正には適用できません。また、当院では特定の部分の歯並びだけを矯正する部分矯正、歯が垂直に生えるように図るための矯正などにも対応しているので、ご活用ください。
- Qどちらの矯正方法を選ぶべきなのでしょうか。
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A
▲プライバシーに配慮した清潔感のある半個室の診療室
歯を抜いて矯正する場合にはワイヤー矯正が良いでしょう。それ以外では、ワイヤー矯正とマウスピース型装置を用いた矯正のどちらが適切かは患者さんによって異なります。セルフケアに自信がない、矯正装置が目立たないようにしたいという場合はマウスピース型装置を用いた矯正がお勧めです。一方、多少なりともコストを少なくしたい、治療期間を短くしたいといった希望があるなら、ワイヤー矯正が良いでしょう。いずれにせよ、当院では歯科用CTで精密検査を行い、歯の位置や噛み合わせの状態を詳しく診断した上で計画を立案します。患者さんとしっかりと相談をしながら、慎重に進めるようにしています。
- Q矯正は保定期間があると聞きました。
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A
▲矯正の後戻りを防ぐために、保定装置を用いる
矯正は矯正装置が外れたら終了ではありません。矯正装置を使わなくなった直後は、歯並びが元に戻りやすい状態になっています。また、成長、老化、噛み癖などの影響で歯が移動してしまう可能性もゼロではありません。これらの後戻りを防ぐため、矯正ではリテーナーという保定装置を用いて歯の位置を安定させるための処置が大切です。必要な来院頻度は、平均して年に3〜4回程度です。せっかく時間と費用をかけて矯正した歯並びを維持するためにも、年に数回はクリニックを訪ねるようにしてください。
自由診療費用の目安
自由診療とはワイヤー矯正/55万円~、マウスピース型装置を用いた矯正/11万円~、インプラント治療/27万5000円~、ホワイトニング/オフィスホワイトニング:3万3000円~、ホームホワイトニング:2万6400円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。