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小島 淳 院長の独自取材記事

こじま内科

(杉並区/中野駅)

最終更新日:2021/11/16

小島淳院長 こじま内科 main

中野駅南口から徒歩約6分。高円寺南の一角にあるのが「こじま内科」だ。開業は1979年。以来、地域のかかりつけ医として中野・高円寺界隈に暮らす人々の健康を見守っている。2019年にクリニックを引き継いだのが2代目院長の小島淳先生。小島院長は、大学病院で呼吸器内科を専門としてきたが、クリニックを継承するにあたり、小児科診療も経験を積んだという。「父の時代は診療科にこだわらずどんな患者さんも診ていました。その診療姿勢は守り続けるとともに、呼吸器疾患やアレルギー疾患では専門性の高い診療を行っています」と話す。呼吸器内科ならではの診療やクリニックの特徴などについて話を聞いた。

(取材日2021年11月5日)

呼吸器内科を専門に地域のかかりつけとして幅広く診療

こちらは長い歴史があると伺いました。

小島淳院長 こじま内科1

父が開業してからもう40年以上になります。私自身は大学病院で呼吸器内科を専門に診療してきました。継承するにあたっては小児科の診療も一通り学びました。父の代では昔ながらの診療所として小さいお子さんからご高齢の方までどんな訴えでも診ていました。地域に根差したクリニックとしてその診療姿勢は大切にし、その上で呼吸器疾患については専門的に診察しています。呼吸器疾患はアレルギーや喘息、膠原病など多くの内科疾患と関連が深く、専門的な診察がとても重要です。この界隈では呼吸器内科を専門に診る医療機関が少ないので、当クリニックの責務はより大きいと考えています。患者さんとは皆さん長いお付き合いで、3世代、4世代で通ってくださっているご家族も多いですね。

呼吸器内科で専門的に診てもらうことのメリットはどんなことでしょうか。

例えば咳が出る場合、原因はさまざまでそれによって治療法は異なります。原因がアレルギーである場合、普通の咳止めでは治りません。呼吸器内科では出ている症状を丁寧に診察し根本的な原因を突き止めて、それに即した適切な治療を行うことができます。結核は昔の疾患だと考えている人も多いですが、実は今でも感染する人は決して少なくありません。疑いがあればすぐに検査して適切な診断を下すのも呼吸器内科だからできることだと言えるでしょう。

診療の際はどんなことを心がけていますか?

小島淳院長 こじま内科2

熱のこもった診療です。私の声が大きいこともあるのでしょうか、熱い診療になっていることが多いですね。患者さんとはとにかくよくお話をしています。どのような症状で何が原因でどんな検査をするのか、検査の結果、どんな治療をして改善するまでどのくらい時間がかかるのかといった情報を余すことなく伝えています。くどいくらいかもしれません(笑)。お話をしたいと思って来られるご高齢の方もおられますから、その時は丁寧にお話を聞き、忙しい方には要点をまとめてわかりやすく説明するなどフレキシブルに対応しています。内容が難しい場合は図に描いたりもしていますね。小さいお子さんの場合は、怖がらないよう優しく話しかけています。お母さん方は不安なことが多いでしょうから、より詳しくお話ししています。

ダニ・スギのアレルギーに対して舌下免疫療法を実施

アレルギー疾患には舌下免疫療法も行っているそうですね。

小島淳院長 こじま内科3

スギまたはダニによるアレルギー性鼻炎の治療として舌下免疫療法を行っています。これはアレルゲンを少量投与することで、体をアレルゲンに慣らしてその症状を和らげていく治療法です。3年から5年と継続する必要がありますが、根本的なアレルギー体質の改善が期待できますので、かなり価値のある治療法だと考えます。また、お子さんでダニによるアレルギー性鼻炎のある場合、成長した後に起こり得る気管支喘息の発症予防としても有用だとされていますし、気管支喘息を合併しているダニアレルギー性鼻炎の人でも気管支喘息の症状を軽減することが期待できます。スギやダニによるアレルギーで悩んでいる方は一度相談にいらしてください。

こちらで受けられる検査についても教えてください。

肺の機能を調べる呼吸機能検査や胸部エックス線検査、呼気一酸化窒素濃度の測定、動脈硬化検査、骨密度検査などを行っています。呼気一酸化窒素濃度検査は、気管支のアレルギー性炎症の程度の診断に極めて有用です。実は喘息には客観的な診断基準がないのです。例えば、高血圧症なら血圧を計ってその数値で診断できますが、喘息の場合、喘鳴などの症状や経過が頼りだったのです。ですがこの呼気一酸化窒素の濃度を調べることによって気管支のアレルギーによる炎症を客観的な数値として診断できるようになりました。これらの検査のほか、新型コロナウイルスのPCR検査も積極的に行っています。新型コロナウイルス感染症はもっと身近な病気になるだろうと個人的には考えていて、肺炎などの治療に詳しい呼吸器内科クリニックで対応すべき疾患だと思っています。

ワクチンにも力を入れていると伺いました。

小島淳院長 こじま内科4

予防の一環としてさまざまなワクチン接種に対応しています。乳幼児期のワクチンやインフルエンザ、風疹、肺炎球菌、帯状疱疹、子宮頸がん、新型コロナウイルスなどです。高齢者用の肺炎球菌ワクチンには65歳以上の人で5年ごとに定期接種が推奨されているワクチンの他にもう1種類あり、そちらも勧めています。肺炎球菌は日常的にかかる肺炎の原因菌として最も多く、特に高齢者にとって予防が重要です。この2種類のワクチンを接種することでより良い免疫の獲得が期待できると考えられています。打ち方などについてはお気軽にご相談ください。

患者さんが多い中、スムーズな診療のために工夫していることはありますか。

忙しいお母さん方のことを考えて順番予約のシステムを導入しています。子育て中のお母さん方は本当に忙しいですよね。待合室で待っている時間がもったいないですし、忙しい中申し訳ないと思ったのです。アプリを入れて登録すれば、クリニックの混雑具合や待ち状況がわかりますので、時間を有効に使えるでしょう。ただアプリの操作は難しいという方も多くおられますから、診療開始後30分間は来院・受付順に診療しています。また、当クリニックに長く通っておられる患者さんで通院が難しくなった場合は訪問診療も行っています。近くの薬局と連携もしていて、薬を取りに来られない場合には、薬局が患者さんのご自宅にお届けすることも可能です。

アットホームなクリニックで人々に寄り添う医療を

先生が医師になられたのはお父さまの影響でしょうか。

小島淳院長 こじま内科5

父の姿を見て育ったので、その影響は少なからずあったでしょう。ですが、父と同じ道を選んだというよりは、人と触れ合える仕事をしたいと考えた時、医師という職業が選択肢として残ったという感じです。もともと私は文系人間でしたので、医学部に進んだ後も手術が主体の外科医師の姿には興味がなかったのです。人と話すのが好きだったので、患者さんといろいろお話をしてそこから診断していく内科医になることを選びました。呼吸器内科を専門にしたのは、研修の時の指導医の影響が大きいです。その先生はとても熱い先生で、いろいろなことを学びました。以来、長年呼吸器内科診療に携わってきましたが、呼吸器疾患というのは、例えば肺炎の治療前後で胸部エックス線の変化を患者さんと分かち合えるんですよね、こんなに良くなりましたよ、って。今、その診療のダイナミックさがあらためて面白いと感じていて、呼吸器内科の医師になって良かったと思っています。

ところでプライベートはどのようにお過ごしですか? 趣味なども教えてください。

ランニングが趣味です。学生時代はずっと陸上部で長距離を走っていました。つい先日もマラソン大会に出ました。今のところ4時間内で完走しています。あとは第九の合唱も好きです。きっかけは娘の学校の行事で歌うことがあり、それ以来続けています。1万人もの人が歌うコンサートイベントにも参加しました。生のオーケストラと一緒に歌うのは、とても素晴らしく感動します。また今度、新型コロナウイルスの感染状況が落ち着いたら参加したいですね。

今後の展望と読者へのメッセージをお願いいたします。

小島淳院長 こじま内科6

当院は医師が私1人で、スタッフも少ないアットホームなクリニックです。患者さん一人ひとりに寄り添いながら、地域に暮らす方々を支えていきたいですね。これまで長く続いているクリニックですので、今後もさらに長く継続できるよう努めていきたいですね。呼吸器疾患やアレルギー疾患においては、専門性を生かした診療を行っています。咳が長引く、アレルギー鼻炎や喘息で困っているという方は、ぜひ一度相談に来てください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

新型コロナウイルスPCR検査(自費での検査の場合)/1万5000円

※PCR検査証明書も発行もできます(英語での診断も可能)
PCR検査証明書発行/1870円
PCR検査証明書発行(英語版)/6600円

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