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佐々木 洋 理事長の独自取材記事

吉祥寺みどり内科・消化器クリニック武蔵野院

(武蔵野市/吉祥寺駅)

最終更新日:2023/11/20

佐々木洋理事長 吉祥寺みどり内科・消化器クリニック武蔵野院 main

JR中央線・京王井の頭線吉祥寺駅北口からアーケード商店街「サンロード」を歩いて5分、五日市街道沿いに「吉祥寺みどり内科・消化器クリニック武蔵野院」が2023年11月20日に新規開院した。院長の佐々木洋先生が3代目として継承していた杉並区宮前一丁目の「ささき医院」を移転リニューアルし、装いも新たに再スタートした。白とオークを基調にした院内は、清潔感が感じられ女性の患者も入りやすく安心感が感じられる。一般内科等の診療に幅広く対応しながら、特に力を入れているのは胃や大腸の内視鏡検査を行う消化器内科。女性医師も常勤で在籍しており、いつでも検査が受けられるように体制を整えている。このような体制創りのきっかけは何だったのか。診療にかける思いなどの話を詳しく聞いた。

(取材日2023年10月24日)

内視鏡検査ができる女性医師も常勤するクリニック

まず、医師になったきっかけやご経歴を教えてください。

佐々木洋理事長 吉祥寺みどり内科・消化器クリニック武蔵野院1

杉並区宮前1丁目で祖父が開業し、父が後を継いだ自宅兼クリニックで育ちました。後継ぎを期待されすぎたため反発心もあり、一度は経済学部を卒業して営業職に就いたんです。でも「組織の一員としてではなく、自分自身の知識と技術で人に喜んでもらえる仕事をしたい」と自ら医師を志すようになり、会社を辞めて1年間の猛勉強の末に医学部に合格しました。卒業後はできるだけ多くの症例を学ぶため救急患者さまも多い市中病院に入職。患者さまの訴えはおなかに関するものが多いと実感し、私自身も子どもの頃から腹痛に悩んでいたこともあり消化器内科を選択。中でも内視鏡の研鑽を積んだのは、内科医の診断から外科医が行うような治療まで一貫して行えることに魅力を感じたからです。11年間勤務医として過ごし、3代目として「ささき医院」を継承。開業70周年を迎えたところで診療の幅を広くし、より良い医療を行うためにリニューアル移転を決意しました。

なぜ、吉祥寺に移転することにしたのでしょうか。

建物が老朽化して建て替えをする必要があり、吉祥寺ならば「ささき医院」で診ていた患者さまも通えるのではと考え移転を決めました。また、内視鏡を専門にしているからこそ、要検査となることが多い40代、50代がより通院しやすい環境を求めたのも移転理由の一つです。今までの患者さまは近所のご高齢の方が多かったのですが、吉祥寺駅周辺ならば現役世代も足を運びやすいのではと期待をしています。さらに、住宅街も意外と近いので、「ささき医院」のように近隣の方々にホームドクターとして活用していただけたらと考えています。

新しいクリニックでの診療体制をお聞かせください。

佐々木洋理事長 吉祥寺みどり内科・消化器クリニック武蔵野院2

「吉祥寺みどり内科・消化器クリニック武蔵野院」では、私ともう一人、内視鏡を専門とする女性医師が常勤で勤務することになりました。特に内視鏡の希望がある女性の患者さまは、女性医師の検査を希望されることも多く、地域の皆さんが性別関係なく受診しやすい環境を整えました。また、2024年1月より糖尿病を専門とする女性医師が非常勤で加わる予定です。私は肝臓も専門なのですが脂肪肝と糖尿病には深い関連性があるため、お互いに協力して治療を進めていきたいと思っています。その他、生活習慣病など一般的な内科疾患を幅広く診ているのは以前と変わりません。「何科にかかったらいいかわからない」という方も相談窓口として活用していただきたいですね。

患者が心から納得して安心できる丁寧な説明を重視

貴院での内視鏡検査について教えてください。

佐々木洋理事長 吉祥寺みどり内科・消化器クリニック武蔵野院3

大腸カメラは予約制で、検査当日に内服する下剤については自宅でもクリニックでも対応ができるようにしました。また、ポリープはその場で切除を行うことも可能ですが、症状の重症度に合わせて基幹病院などをご紹介します。胃カメラは事前予約もできますし、枠が空いていれば当日検査も可能です。小さい頃から胃が痛む、親御さんがピロリ菌を持っていたというような方はぜひ一度、胃カメラを受けることをお勧めします。ピロリ菌感染による胃がんを防ぐためにも、早期発見、早期治療は大切です。当院では、大腸カメラと胃カメラの際に希望があれば鎮静剤を使用して眠ったような状態で受けることもできるので安心して受診していただければと思います。

先生が診療にあたって大切にしていることは何ですか。

患者さまに心から理解していただけるまで、丁寧に説明することです。例えば、検査結果に問題がなくても不安が解消されなければ、患者さまはスッキリされないと思います。ご自身の状態をしっかり理解できないと、体に問題はなくても症状自体が改善しないことは珍しくありません。「大きな病気は見つからなかったから良かった」で終わりにしては駄目なんです。患者さまが気になっていることをじっくりとお聞きして、少しでも安心していただけるようにお話しするようにしています。一人ひとりに時間をかけているため、どうしてもお待たせすることもでてしまいますが、「ちょっと待ってでもしっかり話をしたい」と考えている方にはぜひ当院に来院いただきたいですね。

スタッフさんも自慢の方ばかりだそうですね。

佐々木洋理事長 吉祥寺みどり内科・消化器クリニック武蔵野院4

はい、「ささき医院」時代のスタッフが全員、新しいクリニックにもついてきてくれたのはうれしかったですね。実は、以前は両親が2人だけで細々と営んでいたんですよ。僕が後を継いでから1人ずつ増えていき、とうとう12人にもなりました。何でも話し合える環境を整え「人に優しくできる人」を大切にしています。接遇研修などは利用していないのですが、自然と患者さまに丁寧に接してくれる方ばかりです。吉祥寺からの新しいスタッフも含め、一人ひとりが当院に欠かせない存在です。これからも力を合わせてこの雰囲気を守っていきたいですね。

70年培ってきた伝統を吉祥寺でも生かしていきたい

今後の展望をお聞かせください。

佐々木洋理事長 吉祥寺みどり内科・消化器クリニック武蔵野院5

祖父や父が地元密着でやってきたような医療を、場所こそ移りましたが変わらず守っていきたいと思っています。同じように地元で愛されるクリニックに育てていきたいですね。そして、将来的にはもちろんこのクリニックを継続しながら、杉並区宮前一丁目に戻りたいとも考えています。ささき医院に通院していただいた患者さまからは「戻ってきてください」との温かいお言葉をいただきました。生まれ育った場所ですので、将来恩返しのために地域貢献を行いたいと考えています。将来の夢が1つ増えました。

健康維持法などはありますか。

最近は健康維持のためにランニングをしています。毎月100km以上を目標に近所を走ったり、近くのプールで1.5kmほど泳ぐこともあります。クリニックまでは自転車通勤で往復10キロを走っています。今夢中になっているのはトライアスロンです。初めて大会にも出場し、無事に完走できたのは良い経験となりました。またぜひ、挑戦したいですね。スポーツは子どもの頃から大好きで小学校ではサッカー、中学から1度目の大学時代まではラグビーに没頭していました。大学ラグビー部には全国からの優秀な選手たちが集っていてレギュラーにはなれませんでしたが、チームワークなど学んだものは大きかったですね。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

佐々木洋理事長 吉祥寺みどり内科・消化器クリニック武蔵野院6

どんな小さなことでもお困りのことがあれば、ぜひ一度ご相談ください。問題を解決するための方法はもちろん、病気との向き合い方、心の持ちようなどもお話しできます。特におなかの病気は心とのつながりも大きいので、患者さまが安心できる診療を心がけています。なかなか解決しない悩みを抱えていろいろなクリニックを渡り歩いた末に当院に行き着き、遠くから通い続けている人も少なくありません。もちろん、おなか以外のことでも、丁寧な診療を求めている方に利用していただきたいと思っています。

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