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佐々木 洋 院長の独自取材記事

ささき医院

(杉並区/富士見ヶ丘駅)

最終更新日:2019/10/11

20191011 bana

1953年の開業以来、長年にわたり地域に根づいて診療する「ささき医院」。2017年1月より3代目となる佐々木洋副院長が常勤として加わったことで、より診療の幅が広がった。今年7月に改装されたばかりの院内は明るく清潔で、プライバシーに配慮した診療室、内視鏡検査室を併設。佐々木副院長は、患者に耳を傾けて丁寧に診療する、とても穏やかな雰囲気のドクターだ。一方で、週末も同院を開け診療を行うなど、地域医療について熱い思いを抱いている。そんな佐々木副院長に、同院に至るまでの経緯、診療にかける思いなど、たっぷりと話を聞いた。
(取材日2017年9月26日)

家族3代にわたり、地域に根づいて診療

医師をめざそうと思ったきっかけは何ですか?

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このクリニックは祖父の代から診療しているのですが、私は親と違う医学部以外の道に進みたいと思い、経済学部に入学し、企業に就職した経緯があります。けれど、会社員として働いていたある日、自分ではなく他の誰かでも、企業は動いていくことを思うと、企業の一員として働くことに疑問を抱くようになったんです。今思えば、医師以外の職業という漠然とした思いから始まった学生・社会人生活でしたので、疑問を持ったのも当然と思います。短い会社員生活でしたが、自分自身がどのように社会と関わっていくか、職業観などを自分自身に問う良い期間でした。それが、もう一度医師という職業にチャレンジするようになったきっかけです。それから、自分より年下の学生と肩を並べて予備校に通い、受験勉強に励みました。高校生の勉強に戻りましたが、新たな目標を見つけ勉強することをつらいと思うことはありませんでしたね。

実際に、医学部で勉強を始めてみていかがでしたか?

医学部での勉強は将来に直結していることだったので、いつも興味を持って取り組むことができました。単純に親の背中を追って医師になるのではなく、社会人になってから客観的に医師の仕事を見直し、自分の意志でこの道に進めたのは良かったと思いますね。それからこちらには父の専門である外科の患者さんも多く来院されるのですが、年齢を重ねた今でも傷を縫って処置している父の姿を見て、長年積み重ねてきた経験を感じ、医師になってから改めて父に尊敬の念を抱いています。専門については、医師を志した当初よりこのクリニックを継ぐつもりでおりましたので、当院で最も患者さんが一番多い内科を専門に学ぼうと考え、その中でも特に消化器疾患と内視鏡検査・治療に興味を持ち消化器内科を深く学びました。

こちらで診療を始めるまでの経緯を教えてください。

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板橋中央総合病院に11年間勤め、それと並行して3年前より週に1回こちらで診療を始めるようになりました。いずれ自分がこのクリニックで主に診療するようになったときの備えとして、現状や問題点の把握にも努めましたね。そして、今年の1月よりささき医院で主に診療を行っており、院長である父が診療している水曜は、板橋中央総合病院の系列病院で勤務しています。そちらでは内視鏡検査の他、お子さんや重症の患者さんも診ることがあります。また、当院は今年の7月に改装しました。昔ながらのオープンな診療スペースを個室にし、新たに内視鏡検査室を設けたので、より診療の幅も広がり、多くの方にご利用していただける環境となりました。また、臨床検査技師がスタッフとして加わったことで、緊急性の高い採血などはすぐに結果を出せるようにし、また超音波検査なども随時行えるようにいたしました。

内視鏡検査室を併設し、新たに消化器内科の診療も実施

設備面以外に、佐々木先生が常勤となってこれまでと変わった点はありますか?

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今まで小児科を標榜していなかったのですが、地域には小さなお子さんも多く、また小児科が少ないこともあり、少しでも地域のお役に立てればという思いで小児科を開設いたしました。それから土曜は終日、日曜は月2回クリニックを開け、祝日も月に1度、杉並区の休日診療所として診療しています。大きな病院に勤めていて感じたのは、病院は町のクリニックで解決できる症状の患者さんであふれているということです。それは患者さん、医師、スタッフの皆が疲弊してしまう原因となりますし、患者さんの診察時間も短くなり満足度も低くなります。クリニックが日曜も診療することで、地域の患者さんにもっと便利に利用していただきたいと思っています。以前はホームページがなかったのですが、最近は私の経歴や専門を見て遠方から来院してくださる方も増えましたね。

続いて、ご専門の内視鏡検査についてお聞かせください。

お忙しい方にも検査の機会を逃さないでいただきたいと思い、日曜日も内視鏡検査を行っています。大腸内視鏡検査は検査前の下剤の内服が煩雑ですし、検査もおなかの張りや不快感を訴える方もいらっしゃり、検査のハードルが高いと思います。当院では、検査前の薬の内容も個人に合わせて選ぶようにしたり、患者さんの体の負担を減らすために、おなかが張りにくい炭酸ガス送気装置や不快感を起こさないための内視鏡の動きを客観的に把握できるスコープガイドという装置を導入し内視鏡を行っています。胃に関しては、ピロリ菌がいる、もしくはいたという方は、胃がんのリスクが高いので年に一回必ず内視鏡の検査を行っていただきたいですね。ピロリ菌の診断は手頃で簡単にできる尿検査をご用意しています。もし問題が見つかっても、後日当院で内視鏡検査を行えるのも当院のメリットです。

他に、患者さんに足を運んでもらいやすくするために行っていることはありますか?

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その他に、インターネットをはじめとする情報源から、患者さんが間違った情報をうのみにされているケースがよく見られます。そこで、わからないことがあれば気軽に聞いていただき、患者さんの抱える不安な気持ちを解消してあげられれば、という思いから、待合室にてメディカル講座の開催を始めました。そこでは毎回テーマを設けて話をさせていただくと同時に、患者さんからの疑問質問を受けつけています。また、お子さん用の白衣や聴診器をそろえて現場を体験いただく、キッズ体験も行っています。患者さんからは医師の存在がより身近に感じられるという声をいただけて、僕もうれしいですね。

めざすはコンビニのように気軽に利用できるクリニック

診療する上で心がけていることはありますか?

当院では電子カルテを使用しているのですが、患者さんを診療している間はできるだけ入力することなく、退室されてから入力しています。診療中は患者さんの正面を向き、しっかりとご説明することを心がけています。内視鏡の検査結果は必ずその写真とコメントを書いたものを患者さんにお渡ししていますね。患者さんがご自分の病気について十分に理解しないと、結局他の医療機関へかかっても同じことを聞くことになってしまいますので、診療では患者さんの理解を促すことに注力しています。お子さんの診療については、お子さんはもちろん、親御さんの不安を鎮めるためにも力になってあげたいと思っています。僕も2人の子を持つ親なので、その視点を生かして診療させていただいています。

では、診療時間外の過ごし方を教えてください。

2人の子どもは現在、3歳と8ヵ月なんですが、私の小さい頃は、父が毎日仕事で忙しくしていて少し寂しい思いをしたので、できるだけ帰宅後など時間のあるときは子どもと遊ぶ時間をつくっています。それでもやはり、日曜診療を始めたりと日々忙しいですね。こちらに常勤で勤めるようになって大変なこともありますが、患者さんのご利用が増えていることを思うと、それだけ評価いただいているということだと思いますし、何よりも患者さんに「ありがとう」と言ってもらえることがうれしく、僕だけではなくて職員もやりがいを感じて仕事をしています。

最後に、今後の展望をお聞かせください。

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例えば、花粉症で目の症状は眼科、鼻の症状については耳鼻科と病院を使い分けている患者さんもいらっしゃいますが、患者さんの思っている以上に内科の守備範囲は広く、一般的な症状なら当院で治療することが可能です。日本にはクリニックがたくさんあるのに対し、活躍しきれていないところが多いので、患者さんにとってご利用いただきやすい体制を今後も整えていく予定です。そして、近い将来、日曜も毎週診療を行えたらいいですね。コンビニのように気軽にご利用いただき「ここに来れば困ったことが解決できる」という認識を得られるようなクリニックでありたいです。

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