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仙石 祐一 理事長の独自取材記事

仙石クリニック

(豊島区/巣鴨新田駅)

最終更新日:2024/03/26

仙石祐一理事長 仙石クリニック main

都電荒川線で巣鴨新田駅に近づくと車内アナウンス広告が流れる「仙石クリニック」。住宅街を歩くこと3分、心落ち着くグリーンを基調にしたモダンな3階建てのクリニックが見えてくる。初診の患者さえも「おかえりなさい」という雰囲気で迎えてくれる仙石祐一理事長。先代の後を継ぎ2代目院長として内科を中心とするプライマリケアに注力、親子3代のかかりつけ医として通う近隣住民も多い。一方、専門である脳神経外科には遠方から頭痛などの相談に来る患者も少なくない。2019年には全面リニューアル。MRIをはじめとしたCTや内視鏡などの先進機器も導入した。熱帯魚が泳ぐ大きな水槽がある院内で、診療にかける思いなどを詳しく聞いた。

(取材日2023年7月20日)

病気だけでなく患者を診る、一人ひとりに寄り添う医療

まず、医師になったきっかけを教えてください。

仙石祐一理事長 仙石クリニック1

物心ついた頃から、父の仕事を見てきたことが影響しているかもしれません。祖母は看護師、父は医師で、親戚も医師が多い家系でしたからね。小学生の時に私の心を捉えていたのは、「心は心臓にあるかもしれないが、考えるのは脳だ。人間が人間らしくいるためには心臓と脳が重要だ」というテーマです。そういった学問的な興味が医師をめざした一番のきっかけで、今でもその興味が尽きることはありません。

30年以上地域医療に貢献してきた貴院の歴史をお聞かせください。

1989年、消化器内科や肛門の分野に強みを持つ父が大塚に開業したのが始まりでした。この場所に新しいビルを建てて移転したのが2008年です。約10年間は二診制でやっていましたが、3年ほど前に父は母の介護のために引退しました。父の代から変わらず続けていることの一つが夜20時までの診療です。そして当院オリジナルの「診療手帳」も受け継ぎました。これは、検査結果や診断内容、薬、日常生活での注意点などを明記したもので、患者さんが帰宅後に診療を振り返る際にも役に立つと思います。患者さんの思いや希望が何よりも優先ですから、治療方針はこちらから一方的に押しつけるのではなく、意見を聞きながら一緒に決めていきます。大きい病院での治療が必要だと判断した場合には転院することになりますが、紹介状に書ききれない病歴なども記載していますので、転院先でもスムーズに治療を受けてもらえると思います。

診療にあたって何を大事にしていますか。

仙石祐一理事長 仙石クリニック2

病気だけではなく「患者さんを診る」ことでしょうか。患者さんが少しでも話しやすいように、上からではなく隣に並んで寄り添うような気持ちを常に大事にしています。説明もできるだけわかりやすい言葉を心がけていますね。患者さんとのお付き合いが長くなると、診療外でご家族の悩みを相談されるようなことまであるのですが(笑)、それでいいと思っています。会話の中で知らないトピックが出てきたら、帰宅後に必ず調べます。どんな方とも話題が途切れることなく話せるようにしたいです。また、患者さんのニーズにできるだけ応えることも大切にしてきました。3〜5年おきに機器を導入するなどしていましたが、それだけでは足りなくなり、2019年に全面リニューアルをしました。

MRIなども完備。脳神経外科とプライマリケアが柱

リニューアルではどんな点にこだわりましたか。

仙石祐一理事長 仙石クリニック3

MRI、CT、超音波機器、内視鏡などを完備することです。これまで外部の医療機関での検査をお願いしていましたが、体力的な問題から「よそには行きたくない」という高齢の方も多く、病状が悪化してしまう恐れがあるのに対応できないことを悔しく感じていました。介護しているご家族の「大きな病院に連れて行くのは大変。すべて院内で検査できるようにしてほしい」という声にも応えたいと思いました。入り口にスロープ、院内にはエレベーターを設置、トイレもバリアフリーにして、車いすやつえの方でも通院しやすいように工夫しています。また、2階の待合室を改装して、僕が子どもの頃から好きだった写真家の写真集などアート関連の本も並べました。若い人はもちろん、どなたでも気軽に手に取っていただければと思っています。

脳神経外科に来るのは若い方も多いと伺いました。

脳神経外科は頭痛の患者さんが中心で、中でも片頭痛は若い女性でお悩みの方が少なくありません。頭痛はいつ、どのように、どこが痛むのか、丁寧な問診が非常に重要です。じっくりと話を聞くことで8割程度診断がつくことが望めますが、その後、脳波検査、CT検査、MRI検査などに進むこともあります。当院では、予約をしていない方でも、閉院ギリギリに来た方でも、必要があればただちにMRI検査を行える体制を整えているのも特徴の一つです。その結果、緊急を要するものだった場合はすぐに大学病院や総合病院を紹介します。「頭痛持ちだから」と、我慢してしまう人も多いかもしれませんが、いつもと違う頭痛があったら受診してください。若くても脳腫瘍、くも膜下出血、脳梗塞などが見つかることも考えられます。

内視鏡検査で胃腸疾患の早期発見にも注力されています。

仙石祐一理事長 仙石クリニック4

父が内視鏡検査をやめて10年以上たっていましたが、リニューアルのタイミングで消化器内科を専門とする弟が水曜日だけ手伝ってくれることになったので、新しく先進機器を導入して内視鏡検査を復活させることにしました。完全予約制ですが、大腸カメラ、経口・経鼻どちらも対応できる胃カメラを基本的には鎮静下で行います。

その他、どんな疾患に対応していますか。

当院にはありとあらゆるお悩みの患者さんがいらっしゃいます。風邪などの一般的な内科疾患はもちろん、縫合が必要なけがをしたお子さんまで。どこか具合が悪くなったらまず当院にかかろうと思ってくださる患者さんが多いのは、やはりうれしいですね。父の代からプライマリケアを大事にしてきましたから、もしそれが地域に根づいているのならば、これ以上の喜びはありません。

患者ニーズに応え介護脱毛やエイジングケアにも意欲的

今後の展望についてお聞かせください。

仙石祐一理事長 仙石クリニック5

ここ数年、排せつ介助のしやすさを考慮した介護脱毛のご相談が増えていました。そこで、レーザー機器を導入して医療脱毛を細々と始めていたのですが、ヒゲを脱毛したいという若い男性の声も意外と多いことに気づきました。高齢の方からお肌のお悩みを寄せられることも多いですし、将来的には3階を美容関連のフロアにしてエイジングケアなどにも取り組んでいきたいです。私の子どもたちは医師にはなりませんでしたが「先生を見て医者になりたいと思った」と、医学部に進んだお子さんも近所にいるんですよ。僕が大切にしてきたことが、どこかで継承されていったらいいなと思っています。

お忙しい毎日ですが、休日はどうお過ごしですか。

朝の1時間半は最新の論文を読むのが毎日の日課ですし、休診日もここで事務処理などをしている日が多く、ほぼ休日はないですね(笑)。趣味としては、昔はダイビングもしましたが、しっかりと子育てしたかったので、長男が生まれた時にやめました。今は、妻と娘に料理を作るのが息抜きでしょうかね。イタリアンのフルコースなど、なかなか本格的ですよ。料理は食べるのも作るのも大好きです。お店の味に感動すると「これは何でできているのかな?」と、研究して自分でも再現してみたくなりますし、料理は創造性を豊かにしますよね。子どもたちが小さい時から一緒にキッチンでワイワイやっていたので、二人とも料理好きに育ちました。息子は独立して、今は料理人の修行をしています。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

仙石祐一理事長 仙石クリニック6

お待たせしてしまうのが心苦しいので、基本的には予約制にしています。SNSで予約できるようにもしていますが、お電話でも構いません。しかしながら、予約は地域医療にはそぐわないというのが本音です。そこで、高齢の方に予約していただく時には「雨だったら無理をなさらずに休んでくださいね」ともお伝えするようにしています。お勤めの方も「会社帰りで20時近くになってしまいそう」という時でも、遠慮はしないでください。どんなときも治療方針は一方的に押しつけるのではなく、患者さんの意見を聞きながら一緒に決めていくのを大切にしています。慢性的な頭痛でお悩みの方なども、ぜひ一度、気軽にご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

脳ドック/2万5000円(オプション:上部内視鏡検査/1万1000円、下部内視鏡検査/2万5000円)
上部内視鏡検査/3万5000円
下部内視鏡検査/5万円
医療脱毛(1回)/5500円~

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