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丹羽 明 院長、遠藤 直子 先生の独自取材記事

にわ医院

(文京区/西日暮里駅)

最終更新日:2019/08/28

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田端駅から車で5分弱の住宅街に位置する「にわ医院」。待合室では、丹羽明院長が撮影した風景写真とアクアリウムが迎えてくれる。同院の歴史は長く、丹羽院長の父が20年余り続けていた産婦人科を、消化器内科が専門の丹羽院長が引き継いだのが1977年のこと。それから約40年、現在は眼科の診療も行い、地域に住む人々の健康を見守り続けてきた。インタビューでは、丹羽院長と6月から着任した眼科担当の遠藤直子先生に、これまでの道のりや診療、患者への思いを聞いた。
(取材日2018年7月23日)

内科と眼科が連携し、病気の早期発見につなげる

同院の歴史は長く、今は内科と小児科に加え、眼科も開設されていますね。

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【丹羽院長】約40年前に父が亡くなってからは、昼間は日本医科大学病院に勤務しながら、夜間と土日のみこの場所で私の専門である内科の診療を行ってきました。その後、尊敬する先輩に誘われ、当時設立されたばかりの防衛医科大学校病院第三内科で経験を積み、母校で博士号を取得した1985年から当院での診療に本腰を入れるようになりました。これまで、無理がたたって体を壊したこともありましたが、地域の患者さんやスタッフ、友人などに恵まれ、助けていただきました。途中から眼科も開設し、2018年6月より遠藤先生に来ていただいています。スタッフは医師を含めて6人で、とりわけミーティングを設けるなどはしていませんが、互いに連携しています。

眼科を開設されたのはなぜですか?

【丹羽院長】日比谷で眼科を開業していた義兄が、閉院後も気になる患者さんだけ継続的に診療したいと、当院の診察室で週に2回診療を始めたのがきっかけです。その後、義兄は高齢で引退し、現在は遠藤先生に眼科を担当していただいています。内科に来る高血圧や糖尿病の患者さんと目、特に眼圧との関係は強いんですよ。薬によっては眼圧を高くしてしまうものもあるので、いろんな意味で目の状態を常に診ていかないといけません。目の病気はある一定期間を過ぎると治らなくなることもあるので、当院では眼科と連携し、早めに症状を発見して進行を止められるものは止めてあげたいと思います。

患者層の中で多いのはどのような症状の方ですか?

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【丹羽院長】今、増えているのは糖尿病の患者さんです。当院に来られる患者さんを見ていると、せっかちでいつも忙しくしているような方が多いようで、皆さん定期的に通院したり薬を飲んだりするのが苦手だと感じます。糖尿病の治療には根気が必要なので、患者さんの性格なども考慮して患者さんに向き合う必要があります。まずはできるだけ長く通院してもらい、その中で患者さんが少しでも生活を改善できるように励ましていくことが大事だと考えています。
【遠藤先生】眼科の患者さんは糖尿病の定期検診や結膜炎などの症状が多いですね。高齢の方が多いエリアなので、白内障も少なくありません。私は大学病院の医局の糖尿病部門で眼科の診察をした経験があり、その時から内科の先生と情報交換して治療にあたってきましたので、ここでも院長先生と連携していければと思っています。

医師の仕事は、「人生のお手伝い」をすること

診療で心がけていることは何ですか?

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【丹羽院長】患者さんの普段の生活を知らないと診断や指導もできないため、診療時は患者さんの話を傾聴するよう心がけています。検査の数値にこだわっていた若い頃の診断スタイルとは随分変わりましたね。人の健康はすべて数値で測れるものではなく、数値が健康をつくるものでもありません。医師の仕事とは単に病気を治すのではなく、その人なりの「人生のお手伝い」をすることかもしれないと、最近つくづく思うようになったんです。
【遠藤先生】院長もお感じになっているように、このエリアはきちんと話をすれば理解いただける方が多いと感じます。また、せかせかしている人より、ゆったりとした気持ちでクリニックに来る人がメインですね。ですから、私もお話をよく聞き、患者さんの状況を理解するように心がけています。

院長は、消化器内科のほか、認知症サポート医としても活躍されているそうですね。

【丹羽院長】専門は消化器内科で、当院では上部消化管検査や胃のエックス線検査など行っています。痛みをきっかけに来院する方を検査することが多いですね。今では内視鏡検査は当たり前ですが、私が診察に導入した当時は、文京区では内視鏡検査ができる医院はまだごくわずかで、その当時が懐かしいです(笑)。また、認知症サポート医の認定を取得しました。普段から患者さんと話をする中で早期発見につなげていければと考えています。すでに発症している方に対しては、神経内科の先生と相談しながらいくつかのメニューを用意し、ご家族と一緒に選んでもらえるようにしています。また地元の幼稚園、保育園の園医、小学校の校医も担当しています。

遠藤先生は、眼科に進まれた理由はありますか?

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【遠藤先生】自分でも眼科の手術ができるようになりたいと思ったんです。大学病院に常勤している頃は、白内障を中心にたくさんの手術に関わりました。患者さんが術後に良くなり、喜んでくださり、それがうれしかったですね。手術は結果が出るのでやりがいを感じます。当院では手術などはできませんが、定期的に検査をして差し上げることで、病気を早期に発見してあげられたらと思います。また、手術以外の場面でも眼科の難しさは感じます。例えば、視力検査で1.2の結果が出ても「見えない」とおっしゃる患者さんはいらっしゃいます。その気持ちを理解してあげることは大切ですが、とても難しいことだなとも感じています。

基本を大切に、一つ一つ完成度を高める

患者さんとの印象に残るエピソードはありますか?

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【丹羽院長】私は患者さんを診るとき、何か胸が「ざわっ」とする感覚を大切にしているんです。ある時、通院されていた患者さんの胸部エックス線写真で右下方に何となく気になるパターンがありました。そこで「全体的には良好ですが、どうも一部が気になるので、病院で再検査してもらったほうがいいかもしれません」と紹介状を書きました。そうしたらその患者さんは紹介先とそれ以外にも複数の病院を回り、4軒目の病院で肺がんだと判明。初期段階だったので手術で病巣を取り除き、無事完治したとのことでした。私としてはその報告をしてくれた患者さんに心からお礼を言いたくなりました。私の言葉を信じてくださらなかったら4軒も回らないでしょう? まさに医師冥利に尽きる体験で、こういう気持ちで仕事していると、患者さんから医療費をもらっていいのかなと思う時もあります。

プライベートはどのようにお過ごしですか?

【丹羽院長】もともと中学時代に吹奏楽部でトランペットを吹いていたのですが、医師会でも私が提案して音楽同好会をつくりました。メンバーは当初の6〜7人だったのが今や30人ほどに増え、毎年定期演奏会を開いています。また、医師会の写真部にも属し、年に1〜2回は旅行に出かけて風景写真を撮影しています。待合室に飾った写真は千葉の養老渓谷で撮ったものです。
【遠藤先生】小さい頃にクラシックバレエを習っていまして、大人になってからもロコモティブ症候群の予防を目的に再開しました(笑)。今は小さい子どもがいるのでなかなかできませんが、バレエはストレス発散にもなりますし、一つ一つの動きを練習して究めていく楽しさがあります。同じことばかり練習するんですけどね。手術にも通じる点があるかと聞かれれば、そうですね。目の手術も基本を大切に、どれだけ完成度を高めていくかが求められますからね。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

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【丹羽院長】当院は大学病院との連携も大切にしています。ただ、まずは地元の医師がきちんとした診断をすることが大事で、ある意味、私は大学の医師よりも厳しい立場にあるとも感じています。読者の皆さんには、コミュニケーションを取りやすい医師を見つけて、長くお付き合いすることをお勧めしたいです。ただ、その医師との間に困ったことがあったとき、私が少しでもお力になれたら幸いです。
【遠藤先生】患者さんに寄り添った治療ができればと思っています。まったく予定はありませんが、高齢者が多いエリアなので、訪問診療などもできればと思いますね。動けなくても、目が見えれば楽しみが増えますから。緑内障など自覚症状がないままに進む病気もありますので、定期検診はぜひ受けてください。

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