適切な診断こそが治療の第一歩
痔の症状は肛門外科に相談を
汐留みらいクリニック
(港区/新橋駅)
最終更新日:2026/04/15
- 保険診療
排便時の出血や痛み、腫れなど、お尻周辺に悩みを抱える人は多い。もっとも、デリケートな部位だけに恥ずかしさやおっくうさが先行して、放置したり市販薬を塗るだけで済ませたりと、自己流の対処で痔をごまかしてしまうことも少なくないはず。しかし、痔は種類や状態によって治療の方法も異なる上、お尻からの出血は肛門の疾患だけでなく、大腸がんなどさらに大きな病気の兆候というケースもあるという。新橋駅そばにある「汐留みらいクリニック」の橋本雄幸(かつゆき)院長は、「だからこそ、専門の医師による適切な診断が大切です」と注意を促す。同院で、さまざまな痔の診療を行い、日帰り手術にも対応する橋本院長に、肛門の疾患について詳しく話を聞いた。
(取材日2026年3月9日)
目次
排便時の出血や痛み、腫れは痔のサイン。自己判断せず、専門のクリニックで適切な診断・治療を
- Q肛門の疾患について教えてください。
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A
▲症状がある場合は、早期受診・早期治療を勧めている
肛門疾患の総称を痔と呼びますが、中でも肛門の三大疾患とされるのが痔核(イボ痔)、裂肛(切れ痔)、痔ろう(あな痔)です。痔核は肛門周辺の血管がうっ血して膨らんだもの、裂肛は肛門上皮が切れて傷ができた状態、痔ろうは肛門周辺に膿がたまった後、直腸と肛門周辺の皮膚とをつなぐトンネルのようなものができてしまった状態を指します。患者さんが受診するきっかけとして代表的なものは、排便時の出血、痛み、あるいは何か腫れや出っ張りのようなものがあるといった訴えですが、これらの多くは三大疾患のいずれかの診断となることが多いです。その他、三大疾患と比べると数は少ないですが、肛門に症状が現れる性感染症もあります。
- Qどのような人が痔になりやすいのでしょうか?
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A
▲年齢や性別に関わらず、痔になる人は多いという
一般的にいわれるのは、座っている時間が長い人です。パソコンに向かって長時間デスクワークをしている方などが該当しやすいですね。同じく、仕事などで気温が低く寒い場所に長い時間いる人も、痔のリスクが高くなります。また、便秘で強く力んだり便が硬かったりする人、逆に下痢気味でトイレに行く回数が多い人も痔になりやすいとされます。その他、唐辛子など辛い食べ物をよく食べる人は、刺激によって炎症を起こしやすくなったり、下痢を誘発することがあるため、注意するとよいでしょう。
- Q市販薬で痔を治すことは難しいのでしょうか?
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A
▲自身で決めつけず、診察を受けよう
疾患の種類によって、適切な治療法はそれぞれ異なります。ですから、治療にとって何より大切なのは、正しい診断を受けること。市販薬にはまったく効果が期待できないとは言えませんが、例えば本来ならば抗生物質を飲むなどの治療をしなければ改善が見込めない疾患に対して、市販の塗り薬だけを塗っていても改善は期待できませんよね。患者さん個人の体感だけでは、ご自身の症状が肛門疾患のうちどの種類のものであるかは判断がつきませんから、肛門外科を専門とするクリニックを受診して、正しく診断してもらうことが重要です。
- Q痔に関して、貴院ではどのような治療が受けられますか?
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A
▲わかりやすく丁寧な説明を心がけている
薬や生活習慣指導などによる保存療法から、日帰り手術による治療まで行っており、多くの痔の症状は当院で治療をすることができます。よほど状態が良くないもの、複雑な疾患など、日帰り手術では治療できず入院が必要と判断した場合は、より高度な治療を受けていただくため、大学病院など適切な医療機関に紹介するネットワークもしっかりと作っていますのでご安心ください。
- Q痔以外の疾患も含めて、貴院の診療の特徴をお聞かせください。
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A
▲患者一人ひとりに合った適切な検査を提案している
消化器と肛門はつながっており、深い関わりを持つ臓器。しかし、両方をしっかりと診療する医師は残念ながら多くないというのが現状だと感じています。当院では消化器と肛門のそれぞれについて専門的に診療し、おなかからお尻までトータルにケアしています。便秘や痔は誰にでも気軽に相談できるという悩みではありませんが、当院では女性の方の診療時には必ず女性看護師がサポートにつくなど、安心して受診できるよう配慮しています。また、先ほどお話しした日帰り手術のほか、上部・下部内視鏡検査などにも対応し、診断から治療、アフターケアまで一貫して行えるのも強みです。

