全国のドクター9,375人の想いを取材
クリニック・病院 160,980件の情報を掲載(2021年1月18日現在)

  1. TOP
  2. 東京都
  3. 港区
  4. 溜池山王駅
  5. 赤坂溜池クリニック
  6. 発達障害の原因、症状、治療法とは大人も子どもも、まず相談を

発達障害の原因、症状、治療法とは
大人も子どもも、まず相談を

赤坂溜池クリニック

(港区/溜池山王駅)

最終更新日:2020/09/24

Top Top
  • 保険診療

今や10人に1人にいるとされている発達障害だが、「自分は発達障害かもしれない」と感じる人の多くが、社会において「生きづらさ」を感じているという。中には、親や教師、上司など周囲からの何げない言葉に傷つき、自己肯定感を失っていくケースもあるという。逆に、適切な対応によって特性を伸ばし、「自分はこれでいいんだ」という自己肯定感を得ることで、スムーズに社会生活を営めるようになるケースもあるという。発達障害の人が生きやすい世の中は、すべての人にとって生きやすい世の中ともいえるだろう。「みんな同じ必要はありますか? 違っていたっていいじゃないですか」とほほ笑む「赤坂溜池クリニック」の隆矢英成先生に、発達障害に関する情報や、発達障害の人への適切な対応についてじっくり聞いた。 (取材日2020年4月2日)

ホリスティックな考えに基づいて個性を丸ごと受け入れ、前向きな1歩を踏み出すサポートを

Q発達障害とはそもそもどのようなものなのでしょうか。
A
1

▲個性を受け入れ、自己肯定感を取り戻すサポートをしているという

発達障害とは生まれつきの特性であって、病気ではないといわれるようになってきました。現時点ではすべてが特定されたわけではなく、脳機能が発達していく過程においてアンバランスさが生じることで起きると考えられています。発達障害について論じられるときに主な障害とされるのは、「LD:学習障害」、「ADHD:注意欠陥多動性障害」、「ASD:自閉症スペクトラム障害」の3つです。これらが個別に存在するというよりは、ADHDの特性とASDの特性を併せ持つ、あるいはADHDとASD、そしてLDを併せ持つというように、複数の特性が重なり合って出ることが多く見られます。

Qどのような特徴が見られますか?
A
2

▲特性を生かす分野や働き方の工夫が大切だと話す院長

「LD:学習障害」は基本的な知的能力には問題がないにも関わらず、文章の読みだけ、文章の書くことだけ、あるいは計算だけというように、特定の科目や課題に著しい困難を示す特徴があります。「ADHD:注意欠陥多動性障害」は、落ち着きがなかったり、ソワソワしたり、何もないのに立ち歩いたりすることが特徴。主な特徴は注意困難、衝動性、多動です。「ASD:自閉症スペクトラム障害」には他人との関りやコミュニケーションの困難さや、常同行動やこだわりが顕著、感覚過敏、想像力の欠如などが見られます。その一方で、ある特定の分野においては非常に優れた能力を発揮するので、その特性を生かす分野や働き方の工夫が大切です。

Q大人になってから発覚する発達障害もあるのでしょうか。
A
3

▲大人になってから心配して受診するケースも

大人になってから人間関係につまずいたり、仕事がうまくいかなくなったりした人が「自分は発達障害になったのでは?」と心配して受診されるケースが増えています。問診で幼少期からコミュニケーションのトラブルや不注意によるミス、多動による問題行動など、さまざまな困り事を抱えていたのであれば、発達障害の可能性はあります。逆に小さい頃は問題なく過ごせていて、大人になってから急に現れた問題であれば、発達障害ではなく別の精神疾患か、コミュニケーションスキルの問題と考えられます。当院に発達障害を気にして来られる患者さんの8~9割が発達障害ではなく、考え方や生活の工夫によって生きづらさを改善しようと取り組んでいます。

Q親の育て方が大きな影響を及ぼしているのでしょうか?
A
4

▲発達障害はうまれつきのもの。周囲の正しい理解が必要

問題行動を起こしてばかりいるお子さんに対して、「親のしつけがなっていない」「愛情不足だ」など、親への指摘や非難が後を絶ちません。まず知っていただきたいのは、「発達障害」は生まれつきのもので、親の育て方など後天的なものではないということです。しかし、小さい頃から親が「不適切」な対応をくり返していると、発達障害に非常によく似た症状が起こることもあります。親もわが子に期待していた分、悪気もなく「なんでできないの?」と言っただけで、親が発達障害に対して正しい知識を持ち合わせていなかったということがほとんどです。家族をはじめ、周囲の正しい理解と関わり方が大切です。

Qどのような診療を行うのでしょうか。
A
5

▲各専門家がチームとなって問題解決へアプローチしている

人間関係においてみんなと同じようにできないと悩んでいる方はかなり増えてきています。でも、典型的でないということは、そこまで自分を責めるほどのことでしょうか? 当院では軽度、もしくはグレーゾーンの患者さんが多いこともあり、発達障害はその人の個性と考え、患者さんが自分の個性を丸ごと受け入れ、問題なく社会生活を営めるようサポートしていきます。例えばADHDなら、自分なりのチェックリストを作ってひと手間かけることで仕事がスムーズになります。また、心療内科をベースに心理学、睡眠、鍼灸、アロマなどの専門家がチームとなって、生きづらさの根本的な問題解決へのアプローチも考えられます。

ドクターからのメッセージ

降矢 英成院長

どんな人でも多少は発達障害的な特性を持っています。また、双極性障害とADHDは密接に関連していることから、多動性には薬の処方が適している場合もあります。そのため、人間関係の問題やストレスを感じている方は、自己判断で「自分は発達障害だから」と決めつけず、まずは専門の科で診断を受けてほしいです。実際、親がわが子の発達障害の表面的な特徴を抑え込もうと自己流で対処して、子どもも親も疲弊してしまうケースは珍しくありません。当院は体を全体的に捉えるホリスティックの考えに基づいたアプローチを実践し、自己肯定感を取り戻すお手伝いもしています。気になることのある方は、お気軽にご相談ください。

Access