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小尾麗子 院長の独自取材記事

さくらんぼ皮膚科

(目黒区/学芸大学駅)

最終更新日:2023/09/27

小尾麗子院長 さくらんぼ皮膚科 main

東急東横線学芸大学駅徒歩1分の好立地にある「さくらんぼ皮膚科」。白を基調にした院内に映えるピンク色のさくらんぼのロゴが、かわいらしいアクセントを添えている。優しい笑顔と穏やかな語り口が印象的な小尾麗子院長をはじめ、スタッフは全員女性で、院内はとてもアットホームな雰囲気だ。キッズコーナーも完備しているので、小さい子ども連れでも安心して通院できる。大学病院や総合病院で人の命に関わる現場で勤務していたという小尾院長。子どもができたことをきっかけに、もっと患者の身近な相談に応え、地域医療に貢献したいという考えが芽生えたという。日本皮膚科学会皮膚科専門医である小尾院長に、クリニックのことや皮膚科医としてのポリシー、女性目線の診療法について話を聞いた。

(取材日2012年6月20日/更新日2023年9月12日)

赤ちゃんから高齢の方まで通うアットホームな皮膚科

院内はとてもかわいらしい雰囲気ですね。

小尾麗子院長 さくらんぼ皮膚科1

ありがとうございます。院内は私が好きな白を基調に、どこかほっとできるようなクリニックにしたかったんです。さくらんぼのロゴも自分でデザインしたんですよ。初めて来ていただいた患者さんにも「きれいですね」「ロゴがかわいい」と言っていただき、とてもうれしいです。スタッフは全員女性で、いろいろなことによく気がつきます。小まめにお掃除もしてくれるので助かります。コンセプトは「お子様からご年配の方まで気軽に通っていただけるクリニック」ですから、お子さま連れの方も安心してお越しください。

なぜ学芸大学で開院されたのですか?

長い間この近辺に住んでいたので、開業するならやはり慣れ親しんだ地がいいなと思いました。地元への愛着は大人になってから、だんだん出てくるものですね。年配の方から赤ちゃん連れの若いママたちなど、幅広い年齢層の方に来ていただいています。地域の皆さんに信頼される、「家族のかかりつけ医」になりたいと思っているので、「ちょっと心配だから、とりあえずここに来てみた」という感じで、気軽に相談に来ていただけるクリニックが目標です。皮膚に関することはできる限りここで完結できるようにしていますが、必要があれば「これは眼科のほうがいいですね」などとアドバイスしたり、手術が必要な場合はしっかり対応してくれる専門病院を紹介したりしています。

「さくらんぼ皮膚科」の名前の由来は何ですか?

小尾麗子院長 さくらんぼ皮膚科2

クリニックの名前は何か親しみやすい名前がいいなと思っていたんです。ある時ふと思いついたのが“さくらんぼ”でした。さくらんぼみたいに、つるんとした美しい肌になりたいという願いを込めています。あと、さくらんぼってだいたい2つペアになっていますよね。ご夫婦だったり、ご兄弟、お子様とお母様のペアだったりと、ご家族で仲良く気軽にいらしてほしいという思いを含めています。私は皮膚科専門医ですから、 アトピー性皮膚炎やじんましんなど皮膚に関することでしたらどんなことでもご相談ください。美容医療も行っていますが、まずは保険内の一般皮膚科をきっちりやっていきたいと思っています。その上で、さらにきれいになりたいというニーズにも、しっかり応えていきたいですね。

緊迫した現場から、地域のファミリードクターへ

開業される前のご経歴について教えてください。

小尾麗子院長 さくらんぼ皮膚科3

聖マリアンナ医科大学病院や総合病院で勤務していました。大学病院では、皮膚科でも命に関わるような病気の方をたくさん診てきました。悪性腫瘍や皮膚病でも非常に重症の方、薬疹で亡くなられる方もいらっしゃいました。厳しい職場に長年身を置いてきましたが、自分が子どもを持ったことで、仕事に対する意識も変わりました。子どもが病気になった時に、母親として患者の立場で小児科や耳鼻科に行く機会が増えたんです。そのたびに、丁寧に診察してもらうと安心しました。そして、日常生活の中には身体的な不安や悩みが人それぞれにあるということを実感しました。命に関わる病気の方を救うことも医師として大切な仕事ですが、患者さんが不安に思っていることをもっと近くで見守り、問題を解消できればと強く思いました。患者さんとじっくり向き合いながら、温かい診療ができたらいいなと思います。

患者と接する際に、先生が心がけていらっしゃることはありますか。

初めて来られる患者さんは緊張されていると思います。「どんなクリニックなのかな?」「どんな先生なのかな?」とすごく不安だと思います。ただでさえ困ったことがあって来院されるのですから、できる限り「何が心配なのか」「どうしてほしいのか」を、会話を通して汲み取るようにしています。患者さんに安心していただくためにも、話をよく聞いて、「説明は丁寧にわかりやすく」を心がけています。診察が終わったら、少しでもいいからニッコリほほ笑んでもらえるとうれしいですね。患者さんが硬い表情のまま出て行かれると、「大丈夫だったかな?」と、心配になってしまうんですよ(笑)。「治るまで少し時間のかかる病気だったとしても、ここに来るとほっとする」と言ってもらえるようなクリニックを作りたいと思っています。

どのようにして要望を聞きだすのでしょうか。

小尾麗子院長 さくらんぼ皮膚科4

皮膚科医として把握したいと思っていることは、患者さんの普段の生活習慣なんです。1日3回塗るお薬をもらっても、お仕事が忙しくて続けられないという方。保育園に通っているお子さんだと、お昼の投薬はできないという場合も。そういう事情がわかれば、その方の生活スタイルに合わせて、1日2回で効く薬はないかと考えます。「お昼は塗らなくてもいいから、夕方自宅で塗ってください」とか、「朝は忙しいから、ここまで頑張りましょう」とか、なるべく負担なく続けてもらえるようアドバイスを心がけています。もしお薬が合わなければ、その都度相談して調整していきます。肌荒れやニキビでお悩みの方がとても多いのですが、当院ではスキンケアのアドバイスも行っています。洗顔料やクレンジングの種類や、今の化粧品をいつから使っているか、ニキビのでき始めた時期などを伺い、トラブルの原因を考えながら、一人ひとりに合ったアドバイスをします。

皮膚のことを安心して相談できるクリニックをめざす

オリジナルのスキンケア用品も紹介しているのですね。

小尾麗子院長 さくらんぼ皮膚科5

ピーリング剤の入った石鹸やローション、ビタミンCの入ったローション、ハイドロキノンなどをご紹介しています。ビタミンCは混じり気のない良質な物を厳選していますので、使いやすいと思います。ニキビでお悩みの方には、まずは石鹸で毛穴の黒ずみや古い角質を落とすことが良いですね。私の方針はまずシンプルにやってみて、それから一つずつ試してみること。いろいろ始めてしまうと、どれが良くてどれが悪かったかわからなくなってしまいますからね。ご紹介するスキンケア用品も、まずは試していただいています。

先生が医師を目指したきっかけを教えてください。

真剣に考えたのは大学進学の時です。周りの友達は建築学科に進みたいとか、弁護士になりたいとか話していましたが、私は全部ピンとこなかったんです。その点医学は目や皮膚、頭、心臓などすべて自分が持っているものですから、身近に感じたんです。それをちょっと勉強してみようかと思ったことが、医師をめざしたきっかけです。皮膚科は他科と比べるとかっこいい精密機械などはありません。その分、皮膚科医の目と手で触った感触で診断を下さなければいけません。恩師には「皮疹を見たら表面上の皮膚の変化だけを診るのではなく、組織を考えなさい」と教わりました。皮疹の状態を目を通して頭で考え、実際に触った感触から、どの深さまで炎症があるかなど、組織を思い浮かべながらその病態を考える。そして治療を選んでいく。いわば医師の経験や知識が物を言う、職人気質の仕事です。自画自賛になりますが、そういう意味ではかっこいいし、やりがいがあります。

読者にメッセージをお願いします。

小尾麗子院長 さくらんぼ皮膚科6

皮膚に関するお悩みの解消はもちろんですが、来院すればほっとするような心温まるクリニックにしたいと思っています。お子さまにはキッズコーナーを用意し、優しい雰囲気の中で診療させていただきたいと思います。このクリニックがお母さま方の不安も解消できる場所になればいいなと思います。また、当院には昼休みがありません。近所にお勤めの方など、休憩時間中のご利用が可能です。ケミカルピーリングやピアス穴あけなどの美容皮膚科も行っております。スキンケアを含めたアドバイスもさせていただきます。お子さまからご年配の方まで、皮膚のことで気になることがあれば、お気軽にご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

※自由診療費:ケミカルピーリング(開始時期調整中)/11000円~、ピアス穴あけ/9350円~

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