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食いしばりのケアを重視
全身疾患の予防を見据えた口腔ケア

のもとデンタルクリニック

(品川区/西小山駅)

最終更新日:2021/10/12

のもとデンタルクリニック 食いしばりのケアを重視 全身疾患の予防を見据えた口腔ケア のもとデンタルクリニック 食いしばりのケアを重視 全身疾患の予防を見据えた口腔ケア
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口の中を清潔に保ち、口腔機能を維持することは、虫歯や歯槽膿漏だけでなく心臓疾患や脳血管疾患といった全身疾患の予防にもつながるという。昨今、口腔内の状態が内科疾患や認知症と密接に関係していることが知られるようになり、口腔ケアの重要性が注目を集めている。一人の患者との出会いを通じて、食いしばりや歯ぎしりのケアを重視し、全身疾患の予防を見据えた口腔ケアに取り組んできた「のもとデンタルクリニック」の野本恵子先生に、口腔機能の低下が引き起こすとされる疾患とそのメカニズム、予防法について教えてもらった。

(取材日2020年2月13日)

全身疾患の予防を見据えた口腔ケアの一環として、食いしばりのケアを実施

Q全身疾患と口腔ケアはどう関係するのでしょう。
A
のもとデンタルクリニック 独自に資料を作成している

▲独自に資料を作成している

おざなりな口腔ケアを続けていると、歯周病の原因菌であり、全身疾患を引き起こすともされる歯周病菌が増加しやすくなります。歯周病菌は、腫れた歯茎から体内に入り込んで、全身にさまざまな影響を及ぼしていくことがあるんです。こうしたことは、近年多くの大学などで研究されるようになり、世間一般にも認知されるようになりました。私自身は、早くから口腔疾患と全身疾患のつながりに注目し、適切な口腔ケアの必要性を訴えてきました。糖尿病、認知症などの疾患と歯周病との関係についても、独自に患者さん用の資料を作成して、無料でお配りしたりしています。

Q口腔ケアを重視するようになったきっかけを教えてください。
A
のもとデンタルクリニック 丁寧な説明を心がけている

▲丁寧な説明を心がけている

ある時、自費の技工物を入れた患者さんがいました。治療自体はうまくいったのですが、当時はまだ定期健診という考えが世の中的にも浸透しておらず、患者さんの通院が滞るようになって……。久しぶりにご来院いただいた時には、技工物が割れて歯を抜かざるを得ない状態になっていたのです。せめて1ヵ月に一度でも状態をチェックできていたら、と切実に思いました。それ以来、定期的なメンテナンスで技工物が割れる前に気づき、原因を突き止めて適切なケアができていれば歯を抜かずに済むはず、という思いで、口腔ケアに取り組むようになりました。

Qこちらのクリニックでの診療・予防の流れを教えてください。
A
のもとデンタルクリニック 定期的な歯科医院でのクリーニングの良さを実感してもらう

▲定期的な歯科医院でのクリーニングの良さを実感してもらう

最初に、お口の状態を確かめ、ケアが行き届いていない場合は原因を探ります。磨き方が原因であれば、磨きにくい部分の磨き方や、その方に合った歯ブラシ、歯間ブラシのご提案、クリーニングをして、「磨くと気持ちが良い」という感覚を知っていただきます。どんなに「口の中をきれいに!」と訴えても、それだけで動いてくれる患者さんは多くありません。まずは「歯科医院で定期的に磨いてもらうと、口の中がすっきりする」という実感を得てもらって、自分でもやってみよう、と思っていただくことが大切だと思っています。磨き方ではなく、歯並びや食いしばり、歯ぎしりなどが原因の場合は、それぞれへの対処を進めていくことになります。

Qこちらならではの予防歯科について教えてください。
A
のもとデンタルクリニック 体の不調の原因が口腔内にあることも

▲体の不調の原因が口腔内にあることも

当院では、全身疾患の予防という観点から、食いしばりのケアを重視しています。歯を食いしばると、目に見える部分では技工物が割れたり歯がすり減ったりという現象が起こり、水面下では口周りや顎関節、顎の筋肉が緊張状態になって、毛細血管が委縮して血流が悪化していくことがあります。こうした状態が続くと、肩こりや首こりが起きやすくなり、さらには脳梗塞や心筋梗塞のリスクも高まると考えられるのです。「技工物が割れては取り替えるということを繰り返している」といった方は、もしかしたら食いしばりが原因になっているかもしれません。気になる方はご相談いただければと思います。

Q医科との連携について教えてください。
A
のもとデンタルクリニック 大学病院や専門のドクターと連携を取っている

▲大学病院や専門のドクターと連携を取っている

私はすべての症例に対応できるわけではありません。私より優れた技術を持つ人がいる分野であれば、その道のスペシャリストにお任せするのが患者さんにとって最善だと思っているので、オペが必要なほど進んだ歯周病の患者さんなどは速やかに大学病院をご紹介しています。医科の知見が必要なケースは、昭和大学病院に連絡をとってご相談することも多いですね。難しい症例のインプラント治療も、インプラント治療専門の歯科医師と麻酔科の医師をお招きしてオペを行っています。患者さんのかかりつけ歯科医であり、優れたコーディネーターでありたいと思っています。

ドクターからのメッセージ

野本 恵子副院長

食いしばりや歯ぎしりは、技工物や歯そのものを削ってしまうだけでなく、さまざまな全身疾患の遠因にもなります。長引く肩こりや目の疲れ、体の不調などを感じたら、その原因がもしかしたら口腔内にあるのではないか、と疑ってみることも必要かもしれません。食いしばりや歯ぎしりは、マウスピースによるケアなどで改善につながるケースもあります。ぜひご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/30万円

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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