関 雄平 先生の独自取材記事
研歯科クリニック
(横浜市中区/黄金町駅)
最終更新日:2025/04/23

黄金町駅から徒歩約1分。大通りを渡ったビルの2階にあるのが「研歯科クリニック」だ。院内の明るい雰囲気が印象的な同院では、虫歯や歯周病の治療から、矯正、インプラント治療、審美歯科など、専門性を要する治療まで幅広くカバー。患者が「口の中に何か問題があるときはこのクリニックに行けば大丈夫」と安心できる、総合的な診療が可能な歯科医院を目標としている。そんな同院に8年ほど前から勤務しているのが、関雄平先生だ。自分の理想の歯科医師像だという井出研一院長をはじめとするスタッフとともに、地域の小さな子どもから高齢者まで、あらゆる世代のお口の健康を支えている。「患者さんの性格まで知ることを大切にしています」と明るくハキハキとした口調で話す関先生に、クリニックの特徴や歯科診療にかける思いを聞いた。
(取材日2023年1月5日)
スタッフが一丸となり幅広い治療ができる歯科医院へ
クリニックを紹介していただけますか?

当院はスタッフ同士非常に仲が良く、和気あいあいとした雰囲気が特徴です。患者さんが歯科医院に来る際は少なからず不安があると思いますので、受付から温かく迎え入れることで、安心して治療に臨んでいただきたいと思っています。そのため私たち歯科医師だけでなく、スタッフ全員がチーム一丸となって、それぞれの業務に全力で取り組んでいます。診療内容としては、虫歯や歯周病治療などの歯科一般から、歯列矯正、インプラント治療、セラミックを使った修復治療、審美歯科、小児歯科、予防歯科まで、幅広く対応できることが特徴です。口の中に何かあったときには当院に任せてもらえれば大丈夫といえるクリニックでありたいと考えています。
海辺のボートハウスのような雰囲気の待合室ですね。
最近は高級ホテルのような待合室のクリニックも多いですよね。もちろん、それはそれで良いと思います。ですが、当院はもっと気軽に日常的に行くことができる歯科クリニックをめざして、フレンドリーな雰囲気づくりを心がけています。実は、待合室に飾ってある飛行機や夕日の写真は、患者さんが撮ったものなんです。長年来ていただいている患者さんで、良かったらぜひ飾ってくださいと、もう5年以上はいろいろな写真を頂いています。当院では、単純に治療を行うだけでなく、患者さんとコミュニケーションをしっかり取ることも大切にしています。やはり、話してみないとわからないことがたくさんありますからね。
スタッフ同士仲が良いとのことですが、診療体制についても教えてください。

院長を含めて4人、常勤の歯科医師がいます。歯科医師によって得意や不得意があっても良いと思いますが、なるべくどの歯科医師が担当しても同じクオリティーの治療ができるようにと、同じセミナーに行って一緒に勉強しています。もちろん、経験年数が違えば結果も違ってくるということもあるので、症例によっては経験が一番豊富な院長にお願いすることもあります。設備としては、ユニットが全部で7台あり、インプラントの手術などを行う個室が一部屋。その他にも、歯科用CTやレーザー治療器、デジタル口腔内スキャナー、院内でセラミックの補綴物が作れるCAD/CAMシステムの装置、マイクロスコープなど、幅広い要望に対応できるよう、さまざまな機器を導入しています。
10年後、20年後を見据え、全顎的な治療に注力
クリニックで力を入れていることはありますか?

やはり、どんなお悩みにも対応できるようにすることでしょうか。「なにかあったら研歯科に行けば大丈夫」と思っていただけるよう、あらゆる治療を高いクオリティーで行える環境を整えています。例えば、インプラント治療もその一つ。当院では上顎洞へのアプローチが必要な症例にも対応できますので、他院でインプラント治療は難しいと言われた方にも一度ご相談いただければと思っています。また、歯科衛生士によるメンテナンスにも力を入れており、口腔内の状態や本人のご希望に合わせて定期的に通院していただいています。当院のメンテナンスは基本的に歯科衛生士が担当制で行うのですが、衛生士各々が責任感を持って明るく患者さんに接してくれているおかげか、最近ではお帰りの際に自然と次回の予約をしていかれる方も増え、うれしい限りです。今後も定期的なメンテナンスで、近隣の方々のお口の健康を支えていけたらと思っています。
全顎的な診査・診断にも力を入れていると伺いました。
はい。全体的に治療をしたいという患者さんもいれば、1本だけ、悪いところだけを治療すれば良いという患者さんもいます。ですから、患者さんの希望も伺いながら、全顎的に診査・診断をして、10年後、20年後を見据えてベストだと思う治療を提案しています。ですが、そうするとやはり時間やお金がかかることが多いですし、全員がベストな治療を望むわけでもありません。そのため、ベストの次にはセカンドプランがあって、次にサードプランというように、複数の選択肢を提案することも心がけています。
ほかに力を入れていることはありますか?

成人のマウスピース型装置による部分矯正です。矯正にも歯科医学的に理想的なゴールというのがありますが、そのゴールを必ず達成するとなると、費用や期間もそれなりにかかります。患者さんは理想の歯並びをめざしてモチベーションを持って取り組んでくださいますが、なるべく期間や費用を抑えたい気持ちも心の中にはあると思うのです。そこで当院では、奥歯の噛み合わせを変えずにそのほかの歯を動かす、マウスピース型装置による部分矯正を導入しました。一般的なマウスピース型装置による矯正に比べ、治療期間や費用を抑えられる方法です。歯科医学的な理想のゴールではなくても、ちゃんと噛めて見た目も満足できる現実的なゴールをコンピューターシミュレーションで見ていただき、説明もした上で、患者さんが納得できるゴールを設定するようにしています。
患者の性格を知り、良い関係を築くことを大切に
診療の際に心がけていることは?

木を見て森を見ずという言葉がありますが、歯科にすると1本の歯だけではなく、口の中全体を見ましょうということになると思います。私は、それに加えて「人」を見ることも大事なことだと思っています。患者さんにはいろいろな性格の人がいて、それぞれに違う思いを持っています。ですから、私は口の中を全体的に見るだけでなく、患者さんの性格まで見ることも大切だと思っているんです。そうしないと患者さんと良好な関係は築けませんし、それが理解できてないとトラブルになることもあります。それに、関係が良好なほうが間違いなく良い治療ができると思いますし、患者さんにも、より満足してもらえると考えています。
ところで、先生はなぜ歯科医師を志したのですか?
私は、小学生の頃から大学生まで陸上競技をしていました。中でも、中学生から高校生の頃が一番陸上に没頭した時期でしたが、頑張り過ぎたのか体調を崩してしまったんです。それがきっかけで、医療というものに興味を持ち始めました。実家はまったく医療関係ではないのですが、古くからの知り合いに歯科医師がいたので、その方をきっかけに歯科の大切さを知り、歯科医師をめざすようになりました。歯科医師になったあと、あるとき同級生から、私ときっと気が合うのではないかと当院の井出院長を紹介してもらいました。実際にお会いしたら、まさに私がめざす歯科医師像そのものだったので、当院に就職することにしたのです。入社してもう8年になりますが、本当に良かったと思っています。
今後の抱負とメッセージをお願いします。

当院のめざしている、「口の中に何かあっても、ここに来れば大丈夫、任せておけば大丈夫」と言っていただける歯科診療をより追求していきたいですね。そのために、一人ひとりの患者さんを大切にしながら、私たち歯科医師も技術の研鑽を積んでいけたら良いなと思っています。そして、当院は口の中の症状や困り事に幅広く対応していますが、あくまで広く浅くではなく、広く深くという考えのもと歯科医師とスタッフが力を合わせて、なるべくできないことがないように取り組んでいます。お口のことで気になることがありましたら、ぜひ気軽にご相談ください。
自由診療費用の目安
自由診療とは小児矯正/44万円~、マウスピース型装置を用いた矯正/88万円~、インプラント治療(1歯)/38万5000円、オールセラミッククラウン(1歯)/7万7000円、セラミックインレー(1歯)/5万5000円、ジルコニアクラウン(1歯)/13万2000円、スポーツ用マウスガード/2万2000円
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。