部分的な歯並びの悩み解決を図る
マウスピース型装置を用いた矯正
研歯科クリニック
(横浜市中区/黄金町駅)
最終更新日:2023/04/14


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「歯並びが気になって思いきり笑えない」という悩みを持つ人は少なくない。一方で従来の矯正ではワイヤーの見た目によって、一歩が踏み出せない人も多いのではないだろうか。そこで注目されているのが無色透明のマウスピース型装置を用いた矯正だ。装置自体が無色透明で目立ちにくく、着脱可能なためセルフケアが容易にでき虫歯になりにくいという特徴を持つ。中でも部分的な矯正に力を入れる「研歯科クリニック」の関雄平先生は「ちょっとした歯並びの悩みの解決につながる手段。以前一度矯正を受けて後戻りしてしまったという方にもお勧めできると思います」という。今回はそんな関先生に、マウスピース型装置を用いた矯正について詳しく話を聞いた。
(取材日2023年4月5日)
目次
マウスピース型装置を用いた矯正で小さな歯並びの悩みの解決を図る。部分的な矯正をもっと身近に
- Qマウスピース型装置を用いた矯正を行っているそうですね。
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A
▲マウスピース型装置を用いた矯正を取り入れている同院
ワイヤーなどを使って歯を理想の歯並びに整えていくという手法がこれまでのメジャーな矯正でしたが、新たに注目を集めているのがマウスピース型装置を用いた矯正です。口腔内スキャナーでお口の中の歯や歯茎の形状をデータ化し、理想的な歯並びや噛み合わせをパソコン上でシミュレートします。その理想的な歯並びへと歯を動かすために使うのが、マウスピース型装置です。装置の数は症例に応じて変わるのですが、一つあたり10日間ほど使っていただきながら少しずつ歯を動かしていきます。実際の検査から約1ヵ月半で装置ができあがり、全顎的な矯正の場合は1年半から2年半、部分的なものでは10ヵ月ほどの矯正期間を要します。
- Qメリット・デメリットについても教えてください。
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A
▲マウスピース型装置は時間を守って装着することが重要
従来のワイヤー矯正と違って自分で着脱できるため、歯磨きなどセルフケアがしやすく虫歯などのトラブルが少ないというメリットがあります。加えて装置自体が無色透明なので目立ちにくく、審美性があります。次にデメリットですが、取り外しができるために装着時間を守っていただけないと、しっかりとした結果につながらないという点でしょうか。ワイヤー矯正であれば常に装着したまま過ごしていただくので問題なかったのですが、マウスピース型装置は患者さんに装着時間を管理してもらわなければなりませんからね。ある種、患者さんの協力がないと難しい矯正だというところが、大きなデメリットなのかもしれません。
- Qどのような方にお勧めなのでしょうか?
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A
▲スキャナーを用いることで、ゴールのイメージを見ることができる
矯正で一番気になるのは、最終的にどんな歯並びになるのかというところだと思います。マウスピース型装置を用いた矯正であれば、歯列をデータ化しているためパソコン上でゴールのイメージを再現することが可能です。矯正を受けるかどうか迷っている方には参考になるのではないでしょうか。症例的には前歯の間に隙間がある、下の歯が少しガタガタになっているのが気になるなど、部分的な矯正を希望される方にお勧めの治療です。年齢は歯や歯茎の状態にもよりますが、ご高齢の方でも対応可能です。一方、小さなお子さんの場合は装着時間を守ることが難しいケースもあるため、当院では基本的に大人の方を対象にした矯正となっています。
- Qこちらで行っている矯正治療の特徴を教えてください。
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A
▲矯正だけでなく、虫歯や歯周病などの治療にも対応することが可能
当院の特徴として挙げるならば、部分的な矯正にマウスピース型装置を用いた矯正を活用していることでしょうか。抜歯をして全体を動かすことを目的とした全顎的な矯正だと強い力が必要になり、ワイヤーによる矯正でなければ難しいケースもありますが、部分的な矯正であればマウスピース型装置でも対応できますし、費用が抑えられ治療期間を短くすることも可能です。また矯正専門のクリニックだと、虫歯の治療などが必要な際にはほかのクリニックを受診しなければならないことがあります。当院は虫歯や歯周病、インプラント治療など幅広い診療ができますので、矯正だけではなく包括的な治療を提供することができるのも特徴です。
- Q矯正中や矯正後に気をつけるべきことはありますか?
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A
▲装着時間を守ったり、患者自身がセルフケアを行うことも重要だ
食事やセルフケア以外の時間、1日22時間以上装着するという決まりを守っていただくという点は注意いただきたいのですが、それ以上に患者さん自身が持つゴールイメージと現実的なゴールのすり合わせをしておくことが重要だと思っています。矯正は、患者さんの「きれいになりたい」という希望をくみながら行うものではありますが、実現できるものには限界がありますからね。あとはしっかりとセルフケアをすること。歯並びが整ったとしても虫歯になってしまっては本末転倒です。矯正の期間が終わったとしても歯は自然と元の場所に戻ろうとするので、リテーナーという保定装置を使って歯の状態を維持することも忘れないでください。
自由診療費用の目安
自由診療とはマウスピース型装置を用いた矯正/88万円~、インプラント治療(1歯)/38万5000円
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供を行っております。
カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)については、効果・効能に関して個人差があるため、 カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)を用いた治療を行う場合は、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。