「年齢のせい」と諦めない
専門の医師と考える膝の治療の選び方
高槻整形外科・再生医療クリニック
(高槻市/高槻市駅)
最終更新日:2026/10/19
- 保険診療
年齢を重ねるにつれて増えてくる膝の痛み。「年だから仕方がない」「手術はしたくないから」と、痛みを抱えながら生活している人も少なくないだろう。だが、膝の痛みにはさまざまな原因があり、同じ変形性膝関節症でも、症状や生活への影響は人によって異なるという。「高槻整形外科・再生医療クリニック」の平田寛明院長は、膝関節疾患の診療に長く携わってきた経験を生かし、画像だけで判断せず、患者が何に困り、どんな生活を望んでいるのかまで踏まえ、一人ひとりに合った治療を考える医師の一人。リハビリテーションや注射、末梢神経ラジオ波焼灼療法など、手術以外にも幅広い選択肢をそろえ、症状や希望に応じて提案している。では、自分に合った治療はどう選べばいいのだろうか。膝の痛みの原因や治療の選び方まで、平田院長に詳しく話を聞いた。
(取材日2026年10月3日)
目次
治療方法は人それぞれ。諦めず、自分に合った選択肢を見つけるために専門家に相談を
- Q膝の痛みには、どのような原因が考えられるのでしょうか?
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A
▲痛みを引き起こす原因を模型を用いてわかりやすく説明している
年齢とともに軟骨がすり減ることで起こる変形性膝関節症のほか、半月板損傷や靱帯損傷、スポーツによるけが、関節リウマチなどの炎症性疾患まで、膝の痛みを引き起こす原因はさまざまです。また、現在の疾患だけでなく、過去のけがや、仕事やスポーツで長年かかってきた負担が痛みにつながっている場合もあります。年齢を重ねて膝が痛くなると、「年齢のせいだから仕方がない」と思う人は多いのですが、原因は一人ひとり異なります。何が痛みを引き起こしているのかを見極めれば、自分に合った治療や対処法があるかもしれません。「どうせ治らない」と決めつけず、痛みや違和感が続いているなら、気軽に相談していただきたいと思います。
- Q膝の痛みの原因は、どのように見極めているのでしょうか?
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A
▲検査結果と症状をもとに適切な治療を見極めている
いつから、どのような動作で痛むかを伺い膝の動きや腫れ、圧痛部位などを確認した上で適切な検査を行います。特に大切にしているのは、画像に写っている異常が、本当にその方の痛みと関係しているのかを見極めることです。例えば、膝に変形があっても痛みが少ない方もいれば、変形が軽くても強い痛みを感じる方もいます。当院では、診察のたびに痛む場所を確認し、筋肉や腱、靱帯、関節周囲の状態を観察して痛みの原因を探っています。また、膝だけでなく股関節や足関節の動き、歩き方にも目を向け理学療法士と情報を共有しています。画像だけで判断せず、患者さんの訴えと身体所見を照らし合わせながら、治療につなげることを大切にしています。
- Q変形性膝関節症では、手術前にどのような治療ができますか?
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A
▲膝の筋力や体の使い方を見直し、リハビリを中心にした治療を提供
変形性膝関節症と診断されても、すぐに手術が必要になるわけではありません。まず、痛みの程度や膝の状態、日常生活への影響を確認し、保存療法から検討していきます。当院が特に重視しているのは、運動器リハビリです。膝の痛みには、関節の変形だけでなく、筋力の低下や関節の動き、歩き方なども関係しています。理学療法士とのリハビリで、一人ひとりの状態に合わせて筋力や身体の使い方を改善し、膝への負担を軽減することをめざします。大切なのは、痛みを一時的に和らげるだけでなく身体を動かすことで膝の機能を維持・改善していくことです。手術を検討する前に、こうした基本的な治療を適切に行うことが重要だと考えています。
- Q手術を勧められたのですが、手術以外の治療を選べますか?
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A
▲リハビリなどの保存療法で、改善が見込まれない場合は手術を検討
もちろん、手術以外の治療を検討できる場合もあります。私は大学病院で膝関節の手術に携わってきましたが、手術が必要な方もいれば、保存療法で症状の改善をめざせる方もいました。大切なのは、画像上の変形だけでなく、痛みの程度や日常生活への影響、過去の治療を確認することです。当院では、リハビリや薬物療法などで十分な改善が得られない場合に、適応を見極めながら末梢神経ラジオ波焼灼療法などの選択肢を検討します。手術が適切な場合は、その必要性や術後のリハビリについても説明します。手術をするか痛みを我慢するかの二択ではなく、患者さんが納得できる治療を一緒に考えることを大切にしています。
- Q同じ変形性膝関節症でも、治療法は人によって違うのでしょうか?
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A
▲「もう仕方がない」と諦める前に、一度相談してほしいと話す院長
同じ変形性膝関節症でも、年齢や痛みの程度、膝の状態だけでなく、仕事や生活環境、どこまで体を動かしたいのかによって、適した治療は変わります。日常生活に支障なく過ごせれば十分という方もいれば、膝に高い機能を求める方もいますから、治療でめざすところも一人ひとり違うんです。ですから、画像上の変形が同じ程度でも、全員に同じ治療を勧めても意味がないと思います。私は、今何に困っていて、これからどんな生活を送りたいのかまで伺い、その方に必要な治療を一緒に考えることを大切にしています。治療法を決めるのは医師だけではありません。選択肢をお伝えしますので、患者さん自身が納得できる方法を選んでいただきたいと思います。

