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宇賀 凜 院長の独自取材記事

横浜国際矯正歯科

(横浜市中区/元町・中華街駅)

最終更新日:2026/08/03

宇賀凜院長 横浜国際矯正歯科 main

港町・横浜の国際色豊かな元町エリアに、2026年5月「横浜国際矯正歯科」が開院した。院長の宇賀凜先生は中国出身で、東京科学大学(旧・東京医科歯科大学)で学んだ後、東京大学医学部附属病院で口唇口蓋裂など先天性疾患の高度な矯正治療に長く携わってきた歯科医師だ。「医療はマイナスをゼロに戻すイメージが強いですが、矯正はプラスへ引き上げることをめざせる。治療を終えた子の表情が明るくなってほしいと思っているんです」。その原点には、仲の良いいとこが矯正に取り組む姿を間近に見た経験がある。2児の母でもある宇賀院長が、地域の保護者から寄せられる歯並びの相談に応えたいと開業を決意した経緯や、日本語・中国語・英語の3ヵ国語で対応できる同院ならではの特色について詳しく聞いた。

(取材日2026年7月17日)

間近に目にした感動を原点に、地域医療へ

今年開業されたばかりと伺いました。開業に至った思いをお聞かせください。

宇賀凜院長 横浜国際矯正歯科1

正直、開業は考えておらず、大学病院で研究と臨床を続けていくものだと思っていたんです。ただ母親になって、上の子が小学校に上がる頃から周りのお母さんに歯並びの相談を受けることが増えてきました。そんな中で、大学病院レベルの治療をもっと身近に届けたいと感じたのが開業の出発点です。子どもの進学で元町エリアに移り住んだのですが、中華街やインターナショナルスクールが近く、さまざまな国の方が暮らしています。私自身、中国出身で日本語・中国語・英語に対応できますので、翻訳ソフトでは伝わりにくい治療計画やゴールも母国語で安心して相談していただけます。クリニック名の「国際」にはそうした思いを込めました。

矯正歯科の道に進もうと決められたきっかけを教えてください。

1歳違いで小学校から高校まで一緒に過ごした仲の良いいとこが中学生の時に矯正治療を受けていました。治療前あまり笑顔を見せることがなかったのですが、2~3年かけて矯正を頑張る中で、表情がどんどん明るくなっていったんです。歯並びだけでなく、本人が前向きに変わっていく姿を目の当たりにし、驚きました。医療というと、痛みや不調を改善してマイナスをゼロに戻すためのものというイメージが強いですが、矯正はそこからプラスへ引き上げることをめざせる。治療を終えた患者さんの表情が明るくなることをめざせるんです。そんな仕事ってなかなかないのではないでしょうか。この経験が原点となり、歯学部に入学した時から矯正の道に進むと決めていました。

開業に至るまで、どのような診療に携わってこられたのですか?

宇賀凜院長 横浜国際矯正歯科2

東京大学では幅広い症例の矯正を経験しましたが、特に力を入れてきたのは口唇口蓋裂をはじめとする先天性疾患や顎変形症などの矯正治療です。より高度な技術を身につけて、患者さんに還元したいという思いがあり、難しい症例で得られた経験は、一般的な矯正にも生かせるだろうと考えました。口唇口蓋裂のお子さんは生まれてから成人になるまで、成長段階ごとに治療計画を立てていく必要があり、歯科口腔外科や耳鼻咽喉科、整形外科などさまざまな専門家とチームを組んで取り組みます。この経験は矯正歯科医としての視野を大きく広げてくれました。現在も東京大学医学部附属病院の外来診療を週1回担当しつつ、首都圏の複数のクリニックでも一般矯正の臨床経験を積んできましたので、専門的な症例にも日常的な矯正にも対応できる土台があります。

成長を見据えた診断で、一人ひとりにより良い治療を

クリニックの院内づくりや設備面でこだわった点を教えてください。

宇賀凜院長 横浜国際矯正歯科3

院内感染対策には特に力を入れています。高水準のクラスBの滅菌器や洗浄消毒器、口腔外バキュームを導入し、お子さんも安心して通える環境を整えました。空間づくりでは、ガラス張りのエントランスから自然光が入る開放的な待合室をフローリングで仕上げ、観葉植物などの緑を配し、家のリビングのようにくつろげる雰囲気にしています。一方、診療スペースはタイル張りのシックな空間で、完全個室1つと半個室2つの計3ユニットを用意。カウンセリングルームも個室でプライバシーに配慮しました。設備面では、エックス線撮影装置とともに、頭部エックス線規格写真を1回の照射で撮影できるワンショットセファログラムを導入しており、画像のぶれや被ばく量を抑えられるため、特にお子さんの検査に適しています。また、ホワイトニングや一般歯科治療にも対応しています。

矯正歯科はどのような流れで進めていくのですか?

まずカウンセリングでお悩みやご希望をじっくり伺い、歯科矯正医療へ進みたいというご要望があれば検査に進みます。検査ではパノラマ撮影とセファログラムに加え、お子さんの場合は手根骨という手の骨も撮影します。実年齢と骨の成熟度を示す骨年齢、歯の発育段階を示す歯齢、この3つを総合的に分析してその子の成長パターンを予測する方法で大学病院でも用いられている分析手法です。この分析をもとに、今できることと数年後に行ったほうがいい矯正を見極め、長期的な計画を立てます。矯正方法もワイヤー矯正やマウスピース型装置を用いた矯正、小児の拡大装置など幅広く対応しており、特定の方法にこだわらず、その方の年齢や生活スタイル、職業に合わせてより良いものを提案しています。

矯正計画を立てる際に大切にされていることはありますか?

宇賀凜院長 横浜国際矯正歯科4

矯正には子どもの成長期にしかできないI期矯正と、大人の歯が生えそろってから行うII期矯正があります。私はまず、今しかできない治療なのかを見極め、II期矯正でも大丈夫なら成長が落ち着いてから集中的に取り組む方針です。5年も6年も通い続けるとお子さんも親御さんも負担が大きくなってしまうため、肝心な仕上げで「もういいかな」となりかねません。そのため、必要な時期に効率良く進めることを心がけています。正直に「今はまだ必要ないですよ」とお伝えすることもあります。それぞれのお子さんにとってのベストを優先したいからなんです。成人矯正の場合、健康な歯をできるだけ残すことを優先し、多少治療の難易度が上がっても、長い人生を見据えた治療計画を提案させていただきます。診察室には親御さんも一緒に入っていただき、お子さんにもわかる言葉で丁寧に説明しています。

患者の人生に寄り添い、笑顔で帰れるクリニックへ

対応が難しい症例に直面した場合はどのようにされていますか?

宇賀凜院長 横浜国際矯正歯科5

当院で対応が難しい症例は、私が外来を担当している東京大学医学部附属病院へ紹介し、手術は大学病院で行い、術前術後の矯正やアフターケアは通いやすい当院でという体制を整えております。母校の東京科学大学への紹介もスムーズですし、横浜市立大学病院の歯科口腔外科出身の先生とも連携しており、埋伏歯や全身麻酔が必要な処置にも対応可能です。同級生にも各分野の専門家がいますので、症例に応じて気軽に相談したり紹介したりできる環境があります。院内でもスタッフ全員で診療方針を多角的に検討し、受付でしか聞けない患者さんの声も共有しています。その方にとってより良い選択肢を自院にこだわらず提案することが私の基本姿勢です。

矯正歯科医としてやりがいを感じる瞬間を教えてください。

矯正は何年も通院するので、最後には仲の良い友達のような関係になりやすいです。大学病院で小さい頃から診ていた患者さんが社会人になり、結婚の報告に来てくれたこともあります。頻繁に通ってくれていた時期は自分の子どものように感じていたので、その成長を見届けられる喜びは何にも代えがたいですね。親御さんから「先生の話なら聞くと思うから」と進路の相談を頼まれたときには、そこまで信頼していただけるのかと驚きました。矯正を通じてその人の人生に長く関われることが、この仕事の一番の魅力です。

お子さんの歯並びが気になっている親御さんや、地域の方へメッセージをお願いします。

宇賀凜院長 横浜国際矯正歯科6

めざしているのは、お気軽にご相談いただけるクリニックです。皆さんに笑顔で帰ってもらい、よりポジティブな自分になれるような歯科医療を届けたいと思っています。日常のケアでぜひ意識していただきたいのは、まず食事の工夫です。最近はやわらかい食事が増えたことで、お子さんの顎が小さくなる傾向があり、フランスパンやナッツなどよく噛める食べ物を取り入れるだけでも発育を助けてくれます。仕上げ磨きや、飲み物をお茶やお水に変えることも大切です。お忙しいご家庭も多いと思いますが、定期的に歯科を受診していただくと、歯並びの変化に早い段階で気づくことができます。

自由診療費用の目安

自由診療とは

ワイヤー矯正/80万円~、マウスピース型装置を用いた矯正/40万円~、小児の拡大装置矯正/5万5000円~、ホワイトニング/オフィスホワイトニング:3万3000円~、ホームホワイトニング:3万3000円~ ※症例により異なりますので、詳しくはクリニックへお問い合わせください

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。