副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎は
個々に合ったより良い選択を
はやま耳鼻咽喉科アレルギークリニック
(西宮市/阪神国道駅)
最終更新日:2026/05/14
- 保険診療
鼻水や鼻詰まりは、老若男女を問わず日常的に起こり得るありふれた症状だ。つらさを我慢する人の中には、副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎を「慢性的なものだから仕方ない」「薬を飲み続けるしかない」と半ば諦めている人も少なくないだろう。「ですが、近年は治療の選択肢が大きく広がり、より良い状態をめざすことが可能です」と話すのは、「はやま耳鼻咽喉科アレルギークリニック」の端山昌樹院長。同院では鼻詰まりに対してさまざまなアプローチで改善を図るとともに、副鼻腔炎の治療では喘息やアレルギーの有無、呼吸機能まで含めて総合的に評価する“トータルケア”も重視している。進化する治療の考え方や具体的な選択肢について、詳しく話を聞いた。
(取材日2026年4月28日)
目次
副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎の正しい受診タイミングと現在の治療の進め方とは
- Q副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎は、付き合っていくしかないですか?
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A
▲将来を見据えた治療を組み立てることが重視
副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎は慢性疾患だから「仕方がない」と思われがちですが、現在は治療の考え方そのものが変わってきています。これまでは症状を抑えるための対症療法が中心でしたが、今は原因や病態を見極めた上で、将来を見据えた治療を組み立てることが重視されています。副鼻腔炎とアレルギー性鼻炎は症状が似ていてもまったく異なる病気であり、それぞれに適した対応が必要です。さらに、近年は症状のコントロールだけでなく、体質改善や再発予防まで含めて考える時代になっています。こうした背景から、治療の選択肢は広がっており、「仕方がない」と諦めるのではなく、より良い状態をめざせる可能性があると考えています。
- Q副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎は、いつ受診すべきですか?
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A
▲支障を感じた段階で、早めにご相談を
「気になった時」が受診のタイミングです。副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎は命に関わる病気ではありませんが、“困っているかどうか”が一つの目安になります。鼻詰まりや鼻水が続くと集中力が低下し、呼吸も浅くなることで睡眠の質も落ちてしまいます。将来的な喘息発症リスクにも関わるとされており、仕事や勉強の効率が低下し、労働生産性が約30%落ちるという報告もあります。さらに、ただの鼻水と思っていたら副鼻腔炎だったというケースも少なくなく、放置すると炎症が複数の副鼻腔に広がり、治療が長引くこともあります。「ちょっとつらいな」と日常生活に支障を感じた段階で、早めにご相談いただくことが大切です。
- Qアレルギー性鼻炎の治療では、どんな点を重視されていますか?
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A
▲希望に応じて柔軟に治療方針を組み立てている同院
アレルギー性鼻炎の治療では、短期と中長期という2つの目標を同時に進めることを重視しています。まずは内服薬や点鼻薬で、くしゃみ・鼻水・鼻詰まりといったつらい症状をしっかり抑えるための対処が大切です。一方で、舌下免疫療法などを取り入れ、中長期的には体質改善を図り、薬の減量、さらには根治をめざした治療を行っています。このように、症状を抑えるための治療から根本的な改善をめざす治療まで、選択肢が広がっている点も現在の特徴です。しかし、すべての方が同じ治療を希望されるわけではありません。当院では症状を抑えたい方から根本的な改善をめざしたい方まで、それぞれの希望に応じて柔軟に治療方針を組み立てています。
- Q副鼻腔炎の治療方法についても教えてください。
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A
▲内視鏡やCT、血液検査などを組み合わせ、原因を見極めている
副鼻腔炎には、アレルギーが関与する好酸球性副鼻腔炎や、細菌感染、真菌、歯が原因となるものなどさまざまなタイプがあり、それぞれで治療方針が異なるため、正確な診断が重要になります。当院では内視鏡やCT、血液検査などを組み合わせ、原因を見極めています。治療は、点鼻ステロイドや内服薬による薬物療法を基本に、効果が不十分な場合は内視鏡手術も選択肢となります。さらに再発例には生物学的製剤を用いることもあり、段階的に治療を行います。また、急性副鼻腔炎には抗生物質を適切に使用し、歯性上顎洞炎では歯科と連携するなど、原因に応じた対応を重視しています。診断に基づき適切に治療を選択することが、改善へとつながります。
- Q副鼻腔炎治療で重視するトータルケアとはどのようなものですか?
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A
▲その場の症状だけでなく長期的な経過を見据えた治療が重要
当院の副鼻腔炎治療では、「点ではなく線で診る」トータルケアを重視しています。副鼻腔炎は再発しやすいため、その場の症状だけでなく長期的な経過を見据えた治療が重要です。そのため、副鼻腔の状態に加え、喘息やアレルギー性疾患の有無、呼吸の状態まで総合的に評価し、治療方針を組み立てています。副鼻腔炎の約30%に喘息の合併があるとされ、両者を同時に管理することが改善につながるという報告もあります。また継続的な管理には患者さんの理解も欠かせません。画像などを用いて説明し、ゴールを共有し“ともに治す”姿勢も大切にしています。治療ではステロイドを用いることもありますが、慎重に判断し安全性にも配慮しています。

