睡眠時無呼吸症候群とは?
見逃しやすい症状と治療法
ここまち内科
(鹿児島市/鹿児島中央駅)
最終更新日:2026/05/28
- 保険診療
眠っている間に呼吸が止まる睡眠時無呼吸症候群は、近年認知が広がってきた一方で、「いびきの問題」「肥満の人だけの病気」と誤解されがちだ。単なる睡眠の質の問題と捉えたり、検査にハードルの高さを感じて対処を先延ばしにしたりする人も少なくない。しかし実際には、自覚症状に乏しいまま進行し、高血圧症や不整脈、心不全といった重大な疾患を引き起こす可能性がある。「痩せている人でも発症することがありますし、日中の眠気や倦怠感といった不調の原因となっていることも少なくありません」と指摘するのは、鹿児島市にある「ここまち内科」の院長であり循環器を専門とする新地秀也先生だ。新地院長に、睡眠時無呼吸症候群の原因や見逃されやすい症状、検査や治療について詳しく聞いた。
(取材日2026年4月30日)
目次
自覚しにくい症状でも早期検査を。自宅で受けられる精密検査と循環器の専門家による総合的な診療
- Q睡眠時無呼吸症候群が疑われるのはどのような人ですか?
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A
▲自分には関係ないと思わず、気になることがあれば一度相談を
睡眠時無呼吸症候群は、いびきが強い人や太った男性に多いと思われがちですが、小柄で顎の小さい方や、扁桃腺・舌が大きい方でも、気道が狭くなることで発症する場合があります。また、朝だけ血圧が高くなる傾向の方も、睡眠時無呼吸症候群が関係している可能性があります。睡眠中に呼吸が止まることで体が低酸素状態となり、交感神経が優位になるため、睡眠中の血圧が上がりやすくなるためです。十分に睡眠を取っているにもかかわらず、日中に強い眠気や疲れが続く場合は、検査のために受診をお勧めします。
- Qどのようなきっかけで受診する方が多いのでしょうか?
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A
▲資料を用いながら、検査結果や症状の原因、治療の方法を説明する
ご家族から「いびきがひどい」「呼吸が止まっている」と指摘されて来院される方が多いですね。また、健康診断で肥満や肝機能の異常を指摘され、二次精査目的で受診した際、問診の中で睡眠時無呼吸症候群を疑われるケースもあります。日中のだるさや眠気をきっかけに受診される方もいますが、それを睡眠時無呼吸症候群と結びつけて考えている方はまだ少ない印象です。ただ、そうした不調や異常をきっかけとする受診であっても、問診や検査を通じて発見につなげていきたいです。
- Q放置すると、心臓や血管にはどのようなリスクがありますか?
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A
▲関連する症状も診ながら、睡眠時無呼吸症候群の治療を進める
睡眠時無呼吸症候群は放置すると、心臓や血管にさまざまな影響を及ぼします。特に血圧との関連が強く、患者さんの約半数に高血圧が見られるともいわれています。また、近年、循環器の分野で特に注目されているのが、不整脈の一種である心房細動との関係です。心房細動は、アブレーションや電気的除細動で洞調律に復帰しても、再発を繰り返す方の中には、睡眠時無呼吸症候群が関係しているケースが少なくないといわれています。さらに、脳梗塞や心不全のリスクを高めるほか、将来的には認知症との関連も指摘されています。単なる睡眠の問題ではなく、全身の健康に関わる病気として捉えることが重要です。
- Q検査は大変そうなイメージですが、手軽に受けられますか?
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A
▲自宅での精密検査も可能なため、仕事等との都合もつけやすい
検査には、簡易検査と精密検査があります。簡易検査は指先や鼻、胸まわりなどに小さなセンサーを装着し、睡眠中の呼吸や血中酸素濃度などを測定します。そこでより詳しい評価が必要と判断した場合には精密検査を行います。精密検査では、呼吸の状態や血中酸素濃度に加えて、脳波なども測定するため、実際に眠っていた時間や睡眠の深さも含めて評価でき、簡易検査よりも詳しい診断につながります。当院では、在宅で行えるタイプの精密検査にも対応しており、普段に近い環境で検査を受けていただけます。装着に不安がある方には、専門業者が訪問してサポートする体制も整えていますので、初めての方でも安心して検査を受けていただけると思います。
- Qこちらのクリニックでの治療について教えてください。
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A
▲いびきに限らず、日中や起床時の倦怠感の改善も見込める
当院では睡眠時無呼吸症候群の治療として、主にCPAP療法、すなわち持続陽圧呼吸療法を行っています。就寝時に専用のマスクを装着し、機器から空気を送り込むことで気道を広げ、睡眠中の無呼吸や低呼吸を起こりにくくするための治療です。適切に使用できれば、いびきや日中の眠気、起床時のだるさなどの改善が期待できます。肥満や生活習慣が関係している場合には、CPAP療法だけでなく、食事や運動の見直しなども含めてサポートします。当院は循環器内科・糖尿病内科の診療も行っているため、高血圧や不整脈などの合併症についても一貫して管理できる点が特徴です。

