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後悔する前に知っておきたい
健康寿命に関わる「歯周病の話」

毛利歯科表参道クリニック

(鹿児島市/天文館通駅)

最終更新日:2026/05/15

毛利歯科表参道クリニック 後悔する前に知っておきたい 健康寿命に関わる「歯周病の話」 毛利歯科表参道クリニック 後悔する前に知っておきたい 健康寿命に関わる「歯周病の話」
  • 保険診療

「歯周病は単なるお口の病気ではなく、生活習慣病の一種です」。そう、やわらかな表情で話すのは、「毛利歯科表参道クリニック」で院長を務める町頭三保先生だ。町頭院長は、約30年にわたり鹿児島大学の歯周病学分野で臨床と研究に情熱を注いできた歯周病治療の専門家だ。歯周病は誰もがなり得る病気で、全身の状態とも密接にリンクしていると言う。そして、口腔環境は年齢とともに変化していくもの。だからこそ、年齢に応じたケアをしてほしいと呼びかける。「もっと早く受診すればよかった」と後悔する多くの患者にも寄り添ってきた町頭院長。早期受診や予防の重要性、そして特に女性の年齢や体質の変化と歯周病の関係性など、歯を失うことなく、いつまでも健康体でいるために知っておきたい「歯周病の話」について、専門家の意見を聞いた。

(取材日2026年4月24日)

「磨いている」と「磨けている」は違う? 定期的な受診でプロによるチェックを受けて口腔環境の維持を

Q約30年研鑽を積んだ歯周病治療で、伝えたいことはありますか?
A
毛利歯科表参道クリニック 長年培ってきた歯周病治療の経験を生かし診療に励む

▲長年培ってきた歯周病治療の経験を生かし診療に励む

以前、歯周病は治らない病気だと言われていましたが、時代が進むにつれ因子となる細菌や噛み合わせ、糖尿病をはじめとする全身疾患などとの関係性もわかってきました。そういったことから、初期の段階で治療をすれば改善が十分見込める病気なのですが、残念ながら初期症状がほとんどないのが歯周病の特徴。自分で気づくのは難しく、歯周病人口がなかなか減らないのが現状です。若い方も気づいていないだけで歯周病にかかっている方は多く、検診時に指摘を受けるケースも少なくありません。もちろん日々の歯磨きも重要ですが、正しく磨けているかも含め、定期受診をして口腔内のチェックを受けることが大切であることをお伝えしたいなと思います。

Q早期受診に至らなかった方の共通点はありますか?
A
毛利歯科表参道クリニック 口腔内を清潔に保つことが重要

▲口腔内を清潔に保つことが重要

「磨けていると思っていた」とおっしゃる方ですね。それは誰もが思いがちで、しっかり磨いているつもりでも、どうしても歯の隙間など歯ブラシが届かない箇所があります。そのため、きちんと磨けているか否かを知るには定期的に歯科でチェックしてもらうことが重要。正しいケアの仕方を知ることで、虫歯や歯周病のリスク低減が期待できます。よく排水溝のぬめりに例えるのですが、ぬめりを取るために塩素系の漂白剤をかける方も多いと思います。しかし、歯の汚れに対してそれは行えませんので、ブラッシングや道具を使ったケアが必要。その方に適した磨き方に加え、フロス・歯間ブラシといった補助具の活用法もアドバイスいたします。

Q女性の年齢や体質の変化が歯周病に与える影響も教えてください。
A
毛利歯科表参道クリニック 歯周病治療は、歯科診療の中でも特に患者との対話が必要

▲歯周病治療は、歯科診療の中でも特に患者との対話が必要

女性はホルモンの変化による影響を受けやすいです。妊娠性歯肉炎は妊娠初期から中期にかけて発症しやすく、歯肉に炎症が起こり、腫れやブラッシング時の出血などの症状がみられます。また、更年期に女性ホルモンが減少すると、骨粗しょう症のリスクが高まります。骨粗しょう症と歯周病はお互いに増悪因子になるという報告もあります。さらに、ホルモンとは直接関係ありませんが、女性は子育てするようになるとつい自分のことを後に回してしまい、歯科から足が遠のく傾向にありますので、気づかぬうちに虫歯や歯周病が進行していることもあります。このように、年齢や生活スタイル、ホルモンの変化など、歯周病に影響を与える要因はさまざまです。

Qぐらつき始めた歯や歯肉の状態が悪くても歯を温存できますか?
A
毛利歯科表参道クリニック 窓際の色とりどりの花々を眺めながら診療を受けることができる

▲窓際の色とりどりの花々を眺めながら診療を受けることができる

もちろん状態の程度にもよりますが、治療やケア後の反応には個人差があるため、重症であっても、まずはその反応を確認しながら進めていきます。一般的には抜歯の基準がありますが、治療への反応が良く改善が見込める場合には、歯を抜かずに進められることも少なくありません。また、歯肉の状態については、保険適用となる歯周組織再生療法などの治療法もあります。さらに、歯ぎしりへの対応や、歯周病によって乱れてしまった歯並び・噛み合わせのコントロールなども行いながら、歯の温存をめざすことができます。このように、さまざまなアプローチが可能になっています。どのような状態であっても、まずは諦めずにご相談いただきたいと思います。

Q何年も足が遠のき、受診を躊躇している方にお伝えしたいことは?
A
毛利歯科表参道クリニック 街のランドマークとして親しまれている複合施設の4階にある

▲街のランドマークとして親しまれている複合施設の4階にある

受診から足が遠のいてしまう背景には、日々の忙しさもあるかと思いますが、中には「虫歯だらけの口の中を見られるのが恥ずかしい」「怒られるのではないか」といった心理的な不安から、受診をためらっている方もいらっしゃいます。そのような方もどうか気にせず、まずはご相談にいらしてください。ここまで来られただけでもとても大きな一歩です。どのような状態であっても、その方に合った方法を一緒に模索し、ご相談しながら全力で改善策を考えていきます。私自身、患者さんから学ばせていただくことも多くあります。まずは、どのようなお悩みをお持ちなのか、お気持ちに寄り添うことから始めますので、どうぞご安心ください。

ドクターからのメッセージ

町頭 三保院長

年齢を重ねるにつれて唾液の分泌量が減少したり、歯肉が下がって食べ物が詰まりやすくなったりすることで、お口の自浄作用が低下し、虫歯や歯周病のリスクが高まります。また近年、加齢によって口腔機能が衰える「オーラルフレイル」という言葉を耳にすることが多くなりました。誤嚥性肺炎もその影響の一つです。誤嚥したものと一緒に口腔内の細菌が肺に入り炎症が起こる状態で、高齢の肺炎患者さんの7割以上が誤嚥性肺炎であるといわれています。このようなリスクを減らすためには、やはり口腔内を清潔に保つことが重要です。お口の健康は健康寿命の延伸にも良い影響が期待できますので、少しでも気になることがあればお気軽にご来院ください。