町頭 三保 院長の独自取材記事
毛利歯科表参道クリニック
(鹿児島市/天文館通駅)
最終更新日:2026/05/15
天文館電停から徒歩約3分。鹿児島市の繁華街、天文館の表参道通りに面したビルの4階に「毛利歯科表参道クリニック」はある。2026年5月開院の同院は、鴨池新町に2院を構える毛利歯科グループの3院目。町頭三保(まちがしら・みほ)院長は、心理学に興味を持ったことから医療の道を志し、歯科診療の中でも特に患者との対話が重視される歯周病治療を専門に選択。大学卒業後は29年にわたり、鹿児島大学病院で臨床と研究の研鑽を積んできた。長いキャリアを経て院長就任という新たなステージに立つ今、「まだ新しく挑戦したいことがある」と語る町頭院長に、診療への思いや、クリニックがめざす姿について話を聞いた。
(取材日2026年4月24日)
心理学を原点に、患者の心に寄り添う歯科診療をめざす
先生が歯科医師を志したきっかけを教えてください。

実は、もともとは心理学に強い興味があり、人と深く関わる仕事がしたいと考えていたんです。人の反応は千差万別で、こちらがかけた言葉によって相手のリアクションが変わったり、逆に私自身が相手から影響を受けたりする。そうした心の動きや反応に興味と怖さを感じていました。進路を考える際、心理学的な視点をより広げた道として、歯科医師という職業を選びました。
専門として、特に「歯周病」を選ばれたのはなぜでしょうか。
歯周病治療は、歯科診療の中でも特に患者さんとの対話が必要な分野だからです。歯周病は、単なるお口の病気ではなく、生活習慣病の一種。原因となる細菌を減らすためには、私たち歯科医師の処置だけでなく、患者さんご自身の日頃のケアや生活スタイルが重要になります。治療は長期にわたるため、患者さんのモチベーションを維持し、前向きに継続していただくためのフォローアップを含めた密なコミュニケーションが欠かせません。また、患者さん一人ひとりの体の反応を見ながら進めていく診療は、心理学の視点とも深く通じている部分です。患者さんと「二人三脚」で取り組んだ努力が、「お口の健康」という目に見える変化として現れることにやりがいを感じています。
院長に就任されるまでの経緯を教えてください。

鹿児島大学卒業後、29年間にわたり同大学歯周病学分野で臨床と研究に従事してきました。毛利歯科グループの理事長とは大学時代の同級生という縁があり、2001年から非常勤として、2017年からは常勤で毛利歯科クリニックでお世話になっています。これまでのキャリアを振り返り、「人生でまだやり遂げていないこと、新しく挑戦したいことがあるのではないか」と自問自答していた時期に、当院の院長のお話をいただきました。私の恩師の中には、60代後半や70代で開業し、今なお元気に活躍されている方が多くいらっしゃいます。その背中を見て、「自分もまだ新しいことができるはずだ」と勇気をもらいました。長年培ってきた歯周病治療の経験を、天文館という新しい場所で地域の方々に還元したいと考えています。
歯周病治療から全身の健康を支える
診療において、先生が最も大切にされていることは何でしょうか。

一言で申し上げれば、患者さんのお話をよく聞くということです。多くの患者さんは、お口の悩みだけでなく、治療への不安や期待など、心の中に「言いたいこと」をたくさんお持ちです。まずはその思いをきちんと受け止め、そこから診療を始めることを大切にしています。恩師からも「患者さんの話をよく聞きなさい」と長年教わり続けてきました。その上で、当院では一つの症状に対し、「理想的な治療」「現実に合わせた治療」「患者さんが最低限望む治療」という3つの診療方針を考えます。それぞれの治療法のメリット・デメリットについてしっかり説明し、理解していただいた上で、将来にわたり健康を維持できる方法を一緒に選んでいく。お口の中は自分では見えにくい場所だからこそ、現状を正しく把握し、納得していただくことが大切だと考えています。
患者さんに接する際はどのようなことを意識していますか?
患者さんによって、生活環境やセルフケアに割ける時間は異なります。まずはその方が今「できること」と「難しいこと」を一緒に考え、無理なく始められそうなことから、「これだけ頑張ってみましょう」とお話しするようにしています。さらに、口腔内スキャナーでお口の状態を見ていただきます。「初めて見た」と感動される方も多いのではないでしょうか。歯周病は痛みが出にくく、気づかないうちに進行してしまう病気です。実感が湧きにくいからこそ、「現在のお口の状態はこうで、放置すると将来こうなります」という予知的な情報もお伝えするようにしています。また、一度足が遠のいてしまった患者さんに対しても、次に来院されたときには粘り強く情報を提供し続けることが大切だと考えています。
歯周病は、全身の健康とも深い関わりがあるのでしょうか。

はい、お口の健康は全身の状態と密接にリンクしています。特に関係が深いのが糖尿病で、歯周病による炎症を抑えることが血糖値の安定につながり、逆に血糖値が高いと歯周病も治りにくいという相互関係があります。ほかにも、動脈硬化や心筋梗塞の病変から歯周病菌が見つかったり、妊婦さんの低体重児出産や早産のリスクを高めたりすることも報告されています。また、手術などで入院する際にお口の中を清潔に保つことで、術後の感染症を防ぎ、入院期間の短縮につながるというデータもあり、歯周病の再発予防やクリーニングが重要視されています。お口の環境は、年齢とともに変化していくものです。加齢によって唾液の分泌量が減少すると、歯の根元に虫歯ができやすくなったり、お口の中の細菌の種類が変わったりします。だからこそ、年齢に応じたケアが必要ですし、かかりつけ医を持っていただくことが、全身の健康を守ることにつながると思っています。
天文館のランドマークで、地域に根差した診療を
クリニックでは、どのような診療に力を入れていきたいですか?

歯周病治療を中心に、矯正やインプラント治療も提供していきたいと考えています。歯周病は、単にお口の中の歯周病原性細菌を減らすだけでは完結しません。例えば、歯並びが悪いと磨き残しが生じ、それが歯周病の悪化を招くこともあります。また、歯ぎしりや食いしばりで歯周病が悪化することもあります。そのため、噛み合わせを整えるための矯正やインプラント治療も、すべては「歯周病を予防し、お口を清潔に保ちやすくする」という目的につながっています。また、この天文館という場所には、お買い物帰りの方から、近くの専門学校に通う学生さん、長年この街にお住まいのご高齢の方まで、幅広い世代の方がいらっしゃいます。若い方には「歯科医院は治療する場所ではなく、きれいにクリーニングする場所」として気軽に来ていただきたいですし、働き盛り世代の方には、将来の全身疾患のリスクを下げるための定期検診を習慣にしていただきたいと思っています。
設備面やチーム体制の特徴について教えてください。
患者さんの負担を最小限に抑え、より精度の高い治療を提供するため、3D光学デジタルスキャナーやレーザー治療機器などを導入する予定です。型採りが苦手な方や、長時間じっとしているのがつらい方でも、治療を受けやすくなると思います。チーム体制については、歯科衛生士2人、歯科助手1人の体制を予定していますが、引き続きスタッフを募集中です。非常に心強いのは、以前この場所にあったクリニックで長年勤めていたスタッフが、そのまま残ってくれることです。私を含め、スタッフ一同、毛利歯科グループが守り続けてきた「患者さんへの優しさ」を大切にしながら、温かく質の高い医療を提供してまいります。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。

この場所は非常に交通のアクセスが良く、これまで本院の毛利歯科クリニックやグループ院に通われていた患者さんにとっても、より身近で便利な「かかりつけ医」として機能していけるのではないかと考えています。当院はコンパクトなクリニックではありますが、設備面では毛利歯科グループの他院と同水準の機器を導入し、提供する歯科医療の質に妥協はありません。診察室には大きな窓があり、開放的な雰囲気です。目の前に広がる景色や窓際の色とりどりの花々を眺めながら、リラックスした気持ちで治療を受けていただきたいですね。古くからこの地域にお住まいのご高齢の方から若い世代の方まで、どんな小さなお悩みでも真っ先に相談できる身近な存在になれたらと願っています。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/42万円~、歯列矯正/35万円~

