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健康診断結果を適切に生かして
主体的に自分の健康を守ろう

京浜健診クリニック

(横浜市金沢区/金沢八景駅)

最終更新日:2024/04/15

京浜健診クリニック 健康診断結果を適切に生かして 主体的に自分の健康を守ろう 京浜健診クリニック 健康診断結果を適切に生かして 主体的に自分の健康を守ろう
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定期健診や特定健診を受けて、要精密検査となっても放置していたり、糖尿病や高血圧症と診断されても自覚症状がないため、治療を中断してしまったりする人がいる。特に多忙な現役世代は、健診や検査の結果を生かさず、気がついた時には病気が進行しているというケースも目立つ。そこで、長きにわたり地域の人々の健康を支え続けてきた「京浜健診クリニック」小幡進一郎院長に、健康診断の活用について取材した。「健診は受けることが目的ではなく、結果を生かすことこそが重要」との考えから、デジタル技術や新しいツールを積極的に取り入れ、人生100年時代の健診の在り方を提唱する小幡院長の話をぜひ聞いてほしい。

(取材日2023年11月20日)

病気の早期発見から、健康長寿を見据えた主体的な健康管理のツールへ。人生100年時代の健診の生かし方

Qこちらでは、どのような健康診断や検診を行われていますか。
A
京浜健診クリニック 健診の目的は「健康管理のための現状確認」へと移行している

▲健診の目的は「健康管理のための現状確認」へと移行している

当院で健診を受ける方の9割は、近郊の各健康保険組合に属している方です。勤務先の健保組合が毎年行う健診ですね。あとは、横浜市の特定健康診査やがん検診、横須賀市の特定健康診査です。なんらかの問題や症状があるからというよりは、定期健診として毎年受けられる方、自分の健康管理のために受けられる方が多いですね。従来は、がん、心疾患、脳血管疾患といった病気を早期発見することが健診の大きな目的でしたが、人生100年時代を迎えて、健診の目的は健康管理のための現状確認、つまり、精密検査や専門的な医療機関の受診、あるいは生活習慣の改善の必要性を確認することへ移行してきていると考えています。

Q健診にデジタル技術を積極的に活用していると聞きました。
A
京浜健診クリニック タブレット端末に健診を受ける順番が表示される

▲タブレット端末に健診を受ける順番が表示される

ウェブ問診を導入していますので、自宅でゆっくり入力していただくことが可能で、健診当日にはすでにデータがそろっています。また、検査の効率を高める誘導システムを導入しています。受付で受診する方に1台ずつタブレット端末をお渡しして、その時点で最も待ち時間の少ない検査へと誘導していきます。タブレット端末の指示に従って院内の各検査場を巡回することで、待ち時間や人的ミスに煩わされることなく必要な検査をスムーズに受けていただける仕組みです。検査担当者にとっても被験者の名前を都度確認する必要がなくなり、負担を軽減することができるのに加え、個人情報保護の観点からも有用だと考えています。

Q健診結果を放置して、病気になってしまう方もいるそうですね。
A
京浜健診クリニック MRI完備

▲MRI完備

要検査項目が出ても二次検査を受けない方や、糖尿病や高血圧症、脂質異常症といった慢性疾患を指摘されていても生活習慣を改善されない方も見受けられます。健診結果をうまく利用されていない方が多いことがとても気になりますね。それは、健診の意義や、健診結果をどのように活用するかを理解していない方が多いからであり、そこが現状の健診の問題ではないかと思っています。健診はご自分の健康管理のために受けているわけですから、自分の健康を守るために主体的に受け、その結果をどうするかは自己判断で決めていただき、適切に活用していただきたいと思います。

Q健診結果を活用してもらうためにどんな工夫をされていますか?
A
京浜健診クリニック CT機器完備

▲CT機器完備

単なる成績表のような健診結果では、どんな精密検査が必要なのか、緊急性があるのかなど重要なことが伝わりにくいという問題があるのだと思います。健診結果を活用するには、まずよく理解していただくことが必要です。そこで当院では、過去との比較が重要となる検査結果を視覚的に見やすい形式で表示し、食事や運動のアドバイスや、次回受けるべき検査の提案など、具体的に将来の健康へとつなげる情報提供を行ってきました。病気の早期発見だけが目的ではなく、現状を確認し、将来の健康長寿のために今できることを見つけるためのチャンスと捉え、主体的に健診を受けていただけるような啓発が必要なのではないかと考えています。

Qさらなるデジタル化も計画されているそうですね。
A
京浜健診クリニック さまざまな便利ツールを活用した健康管理を推進する

▲さまざまな便利ツールを活用した健康管理を推進する

健診は受けること自体が目的ではなく、結果を生かすことこそが重要ですから、できるだけ皆さんが生活の中で健診結果を生かせるような取り組みをしたいと考えています。例えば、検査結果を手元のスマートフォンやパソコンで管理でき、必要に応じて再検査アラートを発信するなどの対応ができるシステムも視野に入れています。また食生活や運動習慣について、それぞれの方にとって必要な情報へとアクセスできるようなシステムも考えています。一人の医師、一つの医療機関で指導できる人数には限りがありますから、できるだけ多くの方に健康管理をしてもらうために良心的で役立つウェブサイトの紹介なども必要だと考えています。

ドクターからのメッセージ

小幡 進一郎院長

日本では医療保険制度が行き届いていることもあり、自分の健康を守ることに受け身な人が多い傾向があると感じています。しかし、少子高齢化や人口減少など、医療を取り巻く環境が厳しくなる中、自分の健康は自分で守るとの姿勢が求められるのではないでしょうか。きちんと定期健診を受けて、その結果を日々の健康管理に生かすように心がければ、自分の健康を守ることや、健康長寿につながるだけでなく、国の医療費を削減することにもつながります。ぜひ健診を正しく健康管理に生かしていただきたいと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

腫瘍マーカー:男性1万2100円 女性1万4300円/マンモグラフィ検査:6600円/心臓超音波検査:9350円/骨密度検査:4400円/大腸内視鏡検査:2万7500円/子宮超音波検査:5500円/乳房超音波検査:4950円/前立腺検診:8250円

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