三浦 昂 院長の独自取材記事
イチ*ビル消化器内科クリニックみうら
(一宮市/名鉄一宮駅)
最終更新日:2026/04/16
名鉄一宮駅直結のビル7階にある「イチ*ビル消化器内科クリニックみうら」。2026年2月の開院で、中に入るとやわらかな照明の、すっきりとしたシンプルモダンな空間が広がる。大学病院や総合病院で研鑽を積んだ三浦昂院長は、がんなど病気の早期発見のため、胃・大腸の内視鏡検査に力を入れる。駅直結のため若い世代や働く世代の来院も多い。IBS(過敏性腸症候群)や潰瘍性大腸炎などの病気が隠れていることもあるので、「たかが便秘、下痢と思わず、早めの受診をお勧めします」と三浦院長。終始、笑顔で落ち着いた口調、わかりやすい言葉で話をしてくれる。「日本一優しいクリニックでありたい」とまた一段と顔をほころばせる姿に、取材陣も納得、大きく頷いた。
(取材日2026年3月31日)
患者も医療者も輝けるクリニックづくりを
まず開業の経緯について教えてください。

私は徳島県出身で、兵庫県の大学病院や総合病院にて勤務していました。愛知県に来たのは、ある本を読んだことがきっかけです。その本とは、愛知県稲沢市にあるクリニックの前院長、大河内昌弘氏が書かれたもの。おもてなしの心や感動のある医療の提供のために、患者さんだけでなく医療者も輝けるクリニックにしようという志が述べられていました。その考え方に共感し、自分もここで働きたいと思って大河内先生にコンタクトを取り、2024年から勤務しました。それまで病院では患者さんのためにという使命感を持った素晴らしい医療者にたくさん出会いましたが、一方で、患者さんの数や業務量の多さに疲弊してしまう医療者も見てきました。そのため大河内先生の所で医療者の皆さんが生き生きと働く姿を目の当たりにして、自分でもこんな理想のクリニックをつくりたいと思い、開業に至りました。
この場所を選ばれたのはなぜですか?
当初は名古屋市内も何ヵ所か見にいったのですが、なぜかピンと来ず。何軒もの不動産屋さんやコンサルタントへの相談を経て、一宮に来た時、街並みや空気感、温かみなどを感じ、ここで開業できたらいいのになと漠然と思っていました。そんな中、名鉄一宮駅に新しくこのビルができることを知り、ここに開業しようと決めた次第です。私の専門である消化器内科のクリニックとして内視鏡検査室は必要でしたので、検査前に患者さんが過ごす個室やリカバリールームもつくり、スタッフが動きやすい動線も考えました。患者さんがリラックスして過ごせるようにと内装は落ち着いたトーンとしました。
そもそも先生が医師をめざされたきっかけとは?

私の家は両親も祖父母も教師なのです。自分も教師になるのかなと漠然と思っていたところ、母が、教師は見飽きたのか「他の仕事にしなさい」と。じゃあ、自分が好きなスポーツに関わる仕事、スポーツアナリストになろうかなと父に話したところ、父は「分析をして研究するなら、体のことがわかる血液を調べられるほうがいい。研究するなら医者がいい」と言ったのです。私も素直でしたので「そうか、じゃあ、医者になろう」と。今思うと不思議なきっかけですね。消化器内科を専門にした理由は、私は田舎で育ったので「お医者さん」といえば腹痛を診たり、風邪を診たり、幅広く診るというイメージで、それが臓器の多い消化器内科に当てはまる、と考えたことや、研修医時代にお世話になった消化器内科の先生方が患者さん思いだったことなどが理由ですね。
患者が求めていることをくみ取るよう努力
先生が得意とされる胃・大腸の内視鏡検査について教えてください。

私は日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医で、病院でも多くの検査に携わりました。患者さんに苦痛のないようにということを一番に考えて検査をしています。特に大腸の検査では、腸の長さや状態が人によって違いますので、腸のどの時点で、どうスコープを進めるか常に考えながら、できるだけ腸を伸ばさないようにとても気をつけています。胃も大腸も鎮静剤を使うことが可能です。看護師が優しく背中をさすったりトントンしたりしますので、それで安心できる患者さんもおられると思います。当院は、平日は朝の外来前と外来後の時間帯、土曜日は16時まで内視鏡検査が可能です。胃と大腸、両方の検査を同日にすることもできます。
開業されてもうすぐ2ヵ月、どのような患者さんが来られていますか?
駅直結だからか、40~60代のお勤めの方が多く、20~30代の方も結構来られています。おなかのことだけでなく風邪など内科の病気での受診もあります。今の時代、ストレスからくると思われる下痢や便秘のお悩みも多く、親御さんと一緒に来られる10代の方もおられますね。若い方では、IBS(過敏性腸症候群)の方も多いです。おなかの不調が続いてIBSだと思っていたが、内視鏡検査をしたら潰瘍性大腸炎だったということもあるので、不調がある方にはぜひ検査を受けていただきたいですね。ただ、若い方では下痢で受診していきなり内視鏡検査というのは抵抗があると思いますので、そこは患者さんの様子を見ながら、整腸剤などと合わせて選択肢の一つとしてお示ししていきます。ただ、病気はやはり早いうちに診断をつけて治療を開始したほうがいいです。
診療の際、先生が注意しておられることはありますか?

患者さんが診察室に入られた時からお話をしている間、この方は本当は何を求めておられるのだろうかと、それを理解することに努めています。例えば、お話の中で心配されていることがわかる言葉が出てきたり視線が落ち着かなかったりなど不安が大きいと感じる場合は、重症でなくとも「検査をしてみましょうか」と提案することがあります。それでほっとされれば、「ああ、この患者さんの一番求めていたのは安心感だったのかな」と考えるのです。限られた診療時間の中では難しいこともあるのですが、丁寧にお話を聞き、お気持ちをくみ取ることを大切にしています。スタッフも、患者さんが何を必要とされているのか、声に出されない気持ちまでくみ取ろうと様子をよく見て配慮をしてくれています。
安心し元気になれるクリニックをめざす
クリニックの理念について教えてください。

私のクリニックでは、「日本一優しいクリニックをつくる」という理念を掲げています。当院で掲げている優しさの定義は、「1人にしない。ありのままを受け入れる。声にならない声を聞く。そして、その人の未来を100%信じて、愛をもって関わり続けること。」です。クリニックは、ただ病気を診るだけでなく「人」を大切にする場所でありたい。患者さんもスタッフも生き生きと輝けるクリニックづくりを通して、みんなが安心して笑顔で過ごせる社会をつくることが当院のビジョンです。当院には、この理念に共感してくれた素敵なスタッフがいますので、もっともっと人に「優しい」クリニックをみんなで協力してつくり上げていこうと思っています。
先生が優しいので、スタッフさんも優しい方々が集まられたのでしょうね。
ありがとうございます。理念やビジョンは、毎日の朝礼で、大きな声で唱和をしています。朝一番に大きな声を出すことで、朝早くに来られる患者さんにもしっかりとした声で対応することができると考えています。理念とビジョンを共有する他にも、「今日の目標」「うれしかったこと」などテーマに沿ったスピーチ、他のスタッフの良いところをほめるトレーニング、自分はこれなら負けないというナンバーワン宣言、「挨拶トレーニング」、申し送り、など朝礼にはさまざまな要素を入れています。この朝礼があるからこそ、患者さんを迎える前にみんなで良い1日のスタートが切れていると思っています。
今後の展望についてもお聞かせください。

当院は、「人が特徴」と思っていて、皆が生き生きと、笑顔で患者さんをお迎えしています。病院やクリニックは、不安や心配を抱えて行く所ではありますが、そうしたネガティブなだけのイメージを変えていきたいですね。これまで私は、おなかの不調についてSNSで積極的に発信してきましたが、それは一人でも多くの方に健康や病気について知ってもらい、不安を取り除いて笑顔になってほしいから。このクリニックはその思いが結実した形です。ここに来られた患者さんには「安心できた」「相談して良かった」「癒やされた」と感じていただけたら、こんなにうれしいことはないですね。来られた時より少しでも笑顔に、元気になってほしいです。ここは駅直結でアクセスしやすい場所ですので、少しでも気になることがあればお気軽にお立ち寄りいただければ。専門家として何かしらお役に立てると思います。

