梅本 祐介 院長の独自取材記事
北綾瀬うめもと眼科
(足立区/北綾瀬駅)
最終更新日:2026/05/12
2025年9月に開業した「北綾瀬うめもと眼科」は、北綾瀬駅から高架歩道で直結のショッピングモール4階に位置する。院長を務める梅本祐介先生は、母校の大学との強いつながりを生かし、日帰りで白内障手術や眼内コンタクトレンズ手術を実施。子どもの近視抑制治療にも対応するなど、幅広い世代の目の健康を守るために奔走している。穏やかで親しみやすい雰囲気だが「目の健康を生涯にわたって支えたい」という言葉に込められた思いはとても熱い。そんな梅本院長に、地域に根差した眼科医療への志と、安心感をもたらすために重視した大学病院との連携体制について話を聞いた。
(取材日2026年4月6日)
大学病院との連携を軸に、安心できる診療を届けたい
まずは開業の経緯についてお聞かせください。

日本医科大学で診療を続ける中で、ともに仕事をする後輩が「手術できる環境がもっとあれば良いのに」と話をしていたのがきっかけでした。私自身、もともと何事も自立してやっていきたいタイプでしたから、それなら、能力のある仲間がさらに活躍できる環境を私が用意しようと考え、患者さんにとっても手術を受けられる場所が増えて良いだろうということで開業を決めました。縁あって北綾瀬駅直結のこのショッピングモールに出合い、患者さんからも「通いやすい」「こういう所を探していました」という声をいただいています。当初の目的どおり、日帰り手術に対応するための手術室を設けてあります。これから地域に根づいて診療をしていくことこそ何より大切だと考えています。
こちらのクリニックならではの強みはありますか?
一番の強みは、私の母校である日本医科大学との連携体制です。当院では日本医科大学付属病院の医局長を務める中野優治先生が手術を担当しており、万が一合併症などが生じた場合にも、その日のうちに大学病院で対応してもらえる体制です。これは手術を受ける方にとって相当大きな安心材料だと考えています。日々の診療でも緊急を要する患者さんがいれば、すぐ電話して相談できる関係ですから、対応のスピードは強みです。例えば眼窩底骨折のような場合であっても大学の形成外科へすぐ連絡でき、速やかに受け入れてもらえます。地域に根づきながら大学との連携がしっかり取れたクリニックとして、このエリアで存在感を出していきたいです。
診療体制で工夫されている点を教えてください。

当院は年末年始を除いて週7日すべてを診療日にしています。開いていない日があると患者さんにとっては不便ですし、ここはショッピングモールの中ですから毎日多くの方が訪れます。私自身は火曜と日曜に休みを頂いていますが、その間は大学から信頼する後輩が来て診療してくれます。めざすのは、大学の外来と変わらない専門的な診療をいつでも受けていただけること。同じフロアに小児科や内科など複数のクリニックがありますので、他の診療科と併せて受診しやすいと思います。地域には高齢の方だけでなく、お子さん連れのご家族や働き盛りの世代もたくさんいらっしゃいますので、世代を問わず通いやすい環境が整っていると感じています。
日帰り手術から近視抑制まで、全世代の目を守るために
日帰りの白内障手術にも取り組まれているそうですね。

当院が特に力を入れている治療法の一つですね。以前は1泊から2泊の入院が必要なことも多かったのですが、手術に使う機械設備が大きく進化して目への負担が軽くなり、今ではほぼすべての方が日帰りで手術を受けられるようになりました。手術時間は片目で10分ほど、術後は軟膏で目を保護し、翌日の受診時に外していただきます。基本的には1週間ほど間隔を空けて、もう片方の目を手術します。年齢を理由にためらわれる方もいらっしゃるかと思いますが、高齢の方でも受けられます。多くの方に喜んでいただきたいと思っていますし、眼科医として自信を持ってお勧めできる治療法です。
若い世代に向けた治療についてもお聞かせください。
眼内コンタクトレンズの手術を始めたことを、特に知っていただきたいですね。眼鏡やコンタクトレンズを着けていた方が、それらなしで生活できるようにするための近視矯正の手術であり、こちらも日帰りで受けられます。両目を同じ日に手術でき、片目の手術時間は10分もかかりません。この手術はできるだけ若い年齢に受けるのがポイントです。近視の矯正が目的ですから、老眼が始まると眼鏡が結局必要になってしまいます。例えば20歳で受ければ、35歳で受けるよりも手術をしてからの時間はずっと長くなるでしょう。40歳を過ぎた方にこちらから積極的にお勧めすることはありませんが、ご本人が希望される場合には、今後の見通しも含めて丁寧にご説明した上で対応しています。
お子さん向けの治療についてはいかがですか?

低濃度アトロピン点眼薬を用いた、近視進行抑制治療に取り組んでいて、希望されるご家庭がかなり増えています。毎日就寝前に点眼することで、近視の進行を抑えることが期待できる治療法です。使用法は1日1回就寝前に点眼するだけなので負担が少なく、無理なく継続しやすい点も特長です。また、眼鏡やコンタクトレンズに抵抗のあるお子さんでも取り入れやすく、治療中も日中の生活はこれまでとほとんど変わらず過ごせるので、日常生活やスポーツへの影響もほとんどありません。近視抑制効果が期待できるのは主に成長期のお子さんのため、早めの開始が重要です。お子さんの将来の眼病リスクを軽減するためにも、小児期からの近視進行抑制について、ぜひ一度ご相談いただければと思います。
目の健康を生涯支えるための、丁寧な説明と誠実な姿勢
診察にあたって心がけていることを教えてください。

必要のない治療はしない、ということを常に意識しています。患者さんが治療を希望される場合には、メリットだけでなくデメリット、費用の負担、先の見通しまで、すべてをきちんとお話しするようにしています。治療の良い面も難しい面も率直にお伝えすることが信頼の土台だと思うからです。大学病院にいた頃は、どうしても一人ひとりの診察時間が短くなりがちでしたが、ここでは時間をしっかり取って患者さんの話を聞き、病気のことを一からわかりやすい言葉で説明することを心がけています。手術を受けられた方には、翌日、1週間後、1ヵ月後、3ヵ月後、半年後と大学病院と同じスケジュールで経過を確認しており、丁寧にフォローを続けることで患者さんの安心につながると考えています。
地域のクリニックとして大切にしていることを教えてください。
「目の健康を生涯にわたって支える」という理念を掲げています。眼科には緑内障のように、一度診断がつくと一生付き合っていく必要のある疾患が少なくありません。そうした患者さんを日々診ているうちに、自然とこの考えにたどり着きました。状態が悪化した際には大学病院へ紹介し、安定すればこちらでフォローを続けるという双方向の体制を取っていますので、長い目線で安心してかかっていただけると思います。もう一つ、地域とつながりを持ちたいという思いで、医療以外の面で消火栓広告にも取り組んでいます。消火栓の位置を示す標識に広告を出す仕組みで、その広告料が標識の維持管理に充てられます。この周辺で16ヵ所ほど出しており、地域の防火・防災対策の一端を担えていればうれしいです。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。

開業してまだ1年にも満たない段階ですので、正直なところ認知度はまだまだだと感じています。それでも、大学の仲間たちと週7日の診療体制を整え、日帰りの白内障手術や眼内コンタクトレンズの手術、お子さんの近視進行抑制治療まで、幅広い世代の目の悩みに応えられる環境はしっかり整えることができました。この先もずっと、地域の皆さんの目の健康を支えていきたいという思いは強いです。まずは当院のことを知っていただいて、目のことで少しでも気になることがあれば気軽にご相談いただければうれしいです。
自由診療費用の目安
自由診療とは・眼内コンタクトレンズ/42万円~
・低濃度アトロピン点眼治療/
初回:7000円(検査+1ヵ月分の点眼)
2回目以降:1万5000円/3ヵ月(検査+3ヵ月分の点眼)

