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40歳を過ぎたら要チェック
日本人に増えている大腸がん

横浜あおば胃腸肛門内視鏡クリニック

(横浜市青葉区/こどもの国駅)

最終更新日:2025/04/15

横浜あおば胃腸肛門内視鏡クリニック 40歳を過ぎたら要チェック 日本人に増えている大腸がん 横浜あおば胃腸肛門内視鏡クリニック 40歳を過ぎたら要チェック 日本人に増えている大腸がん
  • 保険診療

大腸内視鏡検査はハードルが高いと感じる人も多いが、実は大きなメリットがある。日本人の死亡原因の上位、そして女性では第一位である大腸がんの前がん病変「大腸ポリープ」の発見には内視鏡検査が有用で、検査中に切除をすることでがん予防につながるのだ。「予防できるがんは多くはありません」と語るのは、「横浜あおば胃腸肛門内視鏡クリニック」の安西紘幸院長。大学病院などで長年、大腸がんをはじめとする消化器がんの手術に携わってきた安西院長に、内視鏡検査の有用性や早期のポリープ切除のメリットなどを聞いた。最後に「検査を受けるべきか迷ったら、相談だけでも気軽にどうぞ」と笑顔で語る安西院長からは、検査への不安を和らげ、大腸がん予防に向けて内視鏡検査の普及に努める熱い想いが伝わってきた。

(取材日2025年3月31日)

大腸ポリープの段階で切除することが大腸がんの予防につながる。早期発見には大腸内視鏡検査が有用

Q大腸がんについて教えてください。
A
横浜あおば胃腸肛門内視鏡クリニック 専門性の高い肛門疾患や炎症性腸疾患に注力している安西院長

▲専門性の高い肛門疾患や炎症性腸疾患に注力している安西院長

大腸がんの発生リスクには食生活の影響が大きく、魚中心だった食事が欧米化したことで、日本人の発症率は上がっています。女性の死亡原因の第一位であり、男性でも上位の原因となる病気です。なぜ大腸がんで亡くなってしまう方が多いのかというと、大腸がんの早期発見につながる内視鏡検査に抵抗を感じる人が多いことも理由の一つに挙げられます。しかし内視鏡検査によって、前がん病変の大腸ポリープを発見し、切除できればがんを防ぐことが望めます。大腸がんは予防が期待できるのも特徴です。検査を受けるメリットは非常に大きいですから、特にリスクが高まる40歳以上で、まだ一度も内視鏡検査を受けたことがない方には検査をお勧めします。

Q大腸内視鏡検査をなかなか受けられない人も多いのですね。
A
横浜あおば胃腸肛門内視鏡クリニック 症状や健康診断で異常があった場合は早めの受診を

▲症状や健康診断で異常があった場合は早めの受診を

近年、大腸内視鏡検査に対する恥ずかしさや苦痛の軽減に力を入れるクリニックが増えていますが、60~80代くらいの方は、「つらい」、「怖い」というイメージをお持ちの方も少なくありません。そういった検査をためらう方の中に大腸がんが進行した状態で見つかるケースもあります。平均寿命が延びている昨今、高齢での手術も珍しくありませんが、がんになって手術をするとご本人にも、ご家族にも負担がかかります。「今の内視鏡検査はそこまでつらくないよ」と、ご家族に声をかけて背中を押していただくのもいいと思います。もちろん20代、30代の若い世代でも気になることがあれば、検査を受けていただきたいです。

Q毎年健康診断を受けて便潜血検査をしているのですが。
A
横浜あおば胃腸肛門内視鏡クリニック 患者の状況に合わせた検査・治療の提案を行っている

▲患者の状況に合わせた検査・治療の提案を行っている

便潜血検査は大腸がん検診で広く使われていますが、出血の有無を調べる検査のため限界があります。大腸ポリープや早期の大腸がんは出血が少ないため、便潜血検査では検出されにくく、結果が陰性であっても大腸内視鏡検査でがんが見つかることがあります。また、便潜血陽性でも約3〜5割の人が精密検査である大腸内視鏡検査を受けていないとの報告もあり、見逃されたがんが進行するリスクがあります。便潜血検査は手軽に受けられる検査としては有用ですが、見逃しの可能性を考えると、「陰性だから安心」とは言えません。また、陽性でも精密検査を受けなければ意味がなく、最も有用と考えられる予防策は「大腸内視鏡検査を受けること」です。

Qポリープを早期発見、切除することが大事なのですね。
A
横浜あおば胃腸肛門内視鏡クリニック 鎮静剤を使用し、検査時の負担にも配慮

▲鎮静剤を使用し、検査時の負担にも配慮

大腸がんは初期には自覚症状が乏しく、かなり進行しないと症状が出ません。直腸がんは固形便が通るところなので比較的初期でも症状に気づくこともありますが、症状が出る頃には進行していることが多いです。だからこそ、定期的に内視鏡検査を受けて、ポリープの段階で早期発見・切除することが大切です。ポリープの段階で見つけて切除すれば、がんの予防が見込めます。小さいポリープにもがんが紛れていることがあり、検査中に見つかったポリープは切除を勧めています。炎症性腸疾患や大腸憩室炎などの診断にも大腸内視鏡検査は有用です。潰瘍性大腸炎に罹患している場合は大腸がんのリスクが高くなりますので、定期的な検査が必要となります。

Qまずは検査について相談をすることも可能でしょうか。
A
横浜あおば胃腸肛門内視鏡クリニック 患者の負担軽減のため、ハード面ソフト面どちらも気を配る

▲患者の負担軽減のため、ハード面ソフト面どちらも気を配る

もちろんです。症状がはっきりしない場合でもご相談ください。定期的に検査を受けている方の中には、無症状で受けている方も多いですし、便潜血検査が陰性でもポリープが見つかることもあります。どういった検査をするのか、クリニックはどんな雰囲気なのかといったことを確認したい方も、気軽にお問い合わせください。当院は、患者さんがリラックスして受診できるよう、プライバシーを大切にした空間作りを心がけています。医師に相談しづらいことがあれば、スタッフに気軽に質問できるように、説明室も設けています。検査の苦痛を減らすだけではなく、おなかとおしりに関して患者さんの抱える不安や悩みを解消したいと思っています。

ドクターからのメッセージ

安西 紘幸院長

健康は自分の資産であり、人生の基盤です。健康であるからこそ、やりたいことができ、家族や友人との時間を楽しめます。胃がんや大腸がんは予防が望める数少ないがんの一つです。内視鏡検査を受けることで、がんになる前にポリープを発見し、早期に切除することができます。便潜血検査で陰性だった方でも、内視鏡検査でポリープが見つかることがあります。ポリープは放置しておいても自然に消えることはなく、食生活の改善では防ぐことができません。40歳を過ぎたら、定期的な内視鏡検査の受診をお勧めします。大切なのは、今の健康を守り、未来のリスクを減らすことです。あなたとあなたの大切な人のためにもぜひ一度検査を受けてください。

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