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リウマチの初期はどんな痛み?
気になる初期症状や治療法について

鶴橋整形外科クリニック

(大阪市東成区/鶴橋駅)

最終更新日:2024/12/23

鶴橋整形外科クリニック リウマチの初期はどんな痛み? 気になる初期症状や治療法について 鶴橋整形外科クリニック リウマチの初期はどんな痛み? 気になる初期症状や治療法について
  • 保険診療

寝起きの手のこわばりや関節の痛みを引き起こすリウマチ。一昔前は治療がうまくいかず関節が変形し、日常生活に支障を来す人も多かった自己免疫性疾患だ。しかし、近年の治療の進歩は目覚ましく、抗リウマチ薬や生物学的製剤の登場によって「痛みを抑えるための治療」から「寛解をめざせる治療」へとシフトチェンジが進んでいると「鶴橋整形外科クリニック」の荒川卓也院長は話す。リウマチの専門家として多くの患者の治療に携わってきただけでなく、多数のリウマチを専門とする医師と親交を深めながら常に先進の知見にふれているという荒川院長。さらに同院ではリウマチに対するマンツーマンリハビリテーションにも対応可能だ。そこで今回はリウマチの基本知識や早期発見のためのポイント、同院ならではの治療について詳しく話を聞かせてもらった。

(取材日2024年12月2日)

痛みを抑えるよう図るだけでなく、寛解をめざす治療が主流に。早期発見が最大のポイント

Qリウマチの初期症状はどのようなものでしょうか?
A
鶴橋整形外科クリニック 専門的な知識と経験で対応をする

▲専門的な知識と経験で対応をする

リウマチは自己免疫の異常により関節に炎症が起こり、痛みや腫れを起こしながら関節が破壊される疾患です。代表的な初期症状は手や足の指など小さな関節の痛みやこわばりで、日中は落ち着くものの、朝起きた時など長時間じっとしていた後に最も症状が強く出るのが特徴です。ボタンの着脱が難しい、スマートフォンを操作しにくい、お箸をうまく扱えない、ドアノブが握りにくい、ちょっと歩くと足先や足の裏が痛くなるといった症状や痛みが2週間以上続く、関節が腫れて見える時には要注意。また、微熱、倦怠感や疲労感、食欲の減退、体重の急激な減少を伴うこともあります。「なんとなくおかしいな?」と感じた時は早めに受診することが大切です。

Qなぜ関節に痛みが出やすいのか教えてください。
A
鶴橋整形外科クリニック 診察では触診やエコーなどを使用して状態を確認する

▲診察では触診やエコーなどを使用して状態を確認する

人間の体には、体内に侵入した細菌やウイルスなどの異物を排除する免疫システムが備わっています。リウマチはこの免疫システムが暴走し、本来は排除する必要のない体内の組織を異物だと認識して攻撃している状態。中でも関節を包む滑膜が異常に攻撃されるため炎症が起こって腫れや痛みのもととなり、進行すれば滑膜が異常増殖したり肥大したりするため、軟骨や骨が破壊されていきます。特に症状が出やすいのは手の指先で、手首、膝、足の指にも起こります。ただ、手指とはいっても第一関節や親指、また腰にはリウマチは起こりません。しびれを伴う場合や表面の痛み、安静時には痛くないといった場合には、リウマチ以外の疾患が疑われます。

Q痛みを防ぐにはどうしたら良いでしょうか?
A
鶴橋整形外科クリニック 治療内容の説明後、患者が同意をすれば治療を開始する

▲治療内容の説明後、患者が同意をすれば治療を開始する

リウマチの痛みを防ぐために一番大切なのは、早期に治療することです。昔は治療が難しかったリウマチですが、現在では有用な抗リウマチ薬が登場しています。早期に治療を開始すればリウマチの進行をかなり抑えることが見込め、痛みの大幅な軽減も望めます。まずは受診して、適切な治療を開始することが大切です。また、適切なリハビリも欠かせません。痛いからといって消炎鎮痛剤だけに頼っていてもリウマチが自然に治ることはありません。過度な運動は炎症を悪化させるため、いつどのくらいの運動が必要かを見極めなくてはいけませんが、医師や理学療法士と相談しながら安静にしすぎないことが、痛みの軽減にもつながっていきます。

Q実際どのように検査・治療を進めるのでしょうか?
A
鶴橋整形外科クリニック 症状がある場合は年齢や性別に関わらず早めに検査を受けると良い

▲症状がある場合は年齢や性別に関わらず早めに検査を受けると良い

まずは問診で症状をお聞きした上で、血液検査と尿検査、エックス線検査、関節の超音波検査を行って総合的に診断します。実はリウマチの診断はとても難しいため、特に関節の腫れや痛みを伴わない初期には診断がつかず治療を始められないこともあります。そこで当院では、リウマチの専門家の私だけでなく、他のリウマチを専門とする医師とも連携しながら早期の診断に取り組んでいます。また関節リウマチ診療のエビデンスに基づいた治療を行い、生物学的製剤治療や手術も近隣の病院と連携して対応しています。国内に70万人以上の患者さんがいるとされる普遍的な病気ですので、地域の皆さんが少しでも楽に治療を続けられるように努めています。

Qこちらでのリウマチの治療の特徴を教えてください。
A
鶴橋整形外科クリニック 適切な治療を行えば健康な人と同程度の生活をめざせると話す院長

▲適切な治療を行えば健康な人と同程度の生活をめざせると話す院長

お一人お一人の症状やライフスタイルに合わせた治療とリハビリを行うのが特徴です。リウマチの発症のピークは30〜50代といわれています。しかしこの世代は忙しく、自分のことを後回しにしがちです。しかしリウマチの放置は関節を破壊し、いずれは日常生活にも大きな影響を与えかねません。当院では患者さんの希望になるべく添えるよう幅広い治療に対応するだけでなく、マンツーマンで患者さんに必要なリハビリを提供しています。めざすのは関節の腫れや痛み、症状の進行を抑えるよう図り、これまでどおり暮らせるよう導くこと。私も理学療法士も、同じ目標に向かって皆さんをサポートしますので安心してお任せください。

ドクターからのメッセージ

荒川 卓也院長

リウマチはお年寄りの病気というイメージが大きく、寝たきりになってから絶望される人が多いもの。しかし、リウマチ治療は目覚ましく進歩し、痛みを抑えるためだけの治療から寛解をめざすための治療へとすっかり変わっています。ただし合う薬や必要なリハビリはそれぞれに違うので、医師や理学療法士とよく相談することが大切です。当院では医師と理学療法士が連携するだけでなく、院外のリハビリを専門とする医療機関とも連携して、より良い医療提供に努めています。「おかしいな?」と感じたらまずは気軽にご相談いただき、ぜひ詳しい検査と診断を受けてください。そうすれば、決してリウマチは怖い病気ではないことがわかると思います。

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