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外科処置が不要で痛みが少ない
先進的な重度歯周病治療の流れ

やまじ歯科医院

(香芝市/近鉄下田駅)

最終更新日:2024/12/05

やまじ歯科医院 外科処置が不要で痛みが少ない 先進的な重度歯周病治療の流れ やまじ歯科医院 外科処置が不要で痛みが少ない 先進的な重度歯周病治療の流れ
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日本歯周病学会によると、歯周病にかかっている人の割合は、45〜54歳で50%、55歳以上になると55〜60%にも上る。日本人が歯を失う主な原因でもあり、予防に努めるとともに、必要な場合はきちんと治療を受けるようにしたい。とはいえ、重度になると治療に痛みを伴う場合が少なくない。そうした状況の中注目したいのが、超音波振動と青色レーザーを活用した、重度歯周病の新しい治療法だ。受診のネックになっていた外科手術が不要で、痛みも少ないのだという。奈良の歯科クリニックの中でも早期にこの治療法を導入した「やまじ歯科医院」の小川貴之先生に、治療の特徴や進め方などを解説してもらった。

(取材日2024年11月18日)

外科手術が不要で痛みが少ない、重度歯周病の新しい治療を早期に導入

Qまずは歯周病の原因や気をつけたい症状について教えてください。
A
やまじ歯科医院 「歯周病は早期発見・早期治療が何よりも大切」と話す小川先生

▲「歯周病は早期発見・早期治療が何よりも大切」と話す小川先生

歯周病の原因は歯周病菌と呼ばれる細菌です。この細菌が歯茎や歯を支える骨に対して悪さをすることで歯周病になります。お口の中にはさまざまな種類の細菌がおり、そのバランスには個人差があります。虫歯の原因となる菌が少ない方は歯周病菌が多い傾向があり、虫歯が少なく、歯の健康に自信を持っている方が実は歯周病というケースもあるので注意してください。初期段階は自覚症状に乏しい疾患ですが、口臭がする、口の中がネバつく、歯に白っぽい歯石がついている、デンタルフロスが通しづらいといった場合は、歯周病の可能性が高いですね。進行すると痛み、歯のぐらつき、歯茎が下がるなどの症状が現れるようになります。

Q治療の進め方を教えてください。また、痛みはありますか?
A
やまじ歯科医院 患者一人ひとりの痛みや汚れの状態によって適切な治療を行う

▲患者一人ひとりの痛みや汚れの状態によって適切な治療を行う

まずは歯茎と歯と歯茎の間にある歯周ポケットの状態を調べて、超音波スケーラーと呼ばれる専用の器具を使って、歯石などの汚れをきれいにします。状態によっては、手動のスケーラーを使って歯科医師や歯科衛生士が手作業で歯石を除去するケースもあり、痛みを伴う場合があるので、当院では麻酔をして処置します。また、患者さんが希望される場合などは、微粉末をジェット水流で吹きつけて汚れを除去するエアフローと呼ばれる処置も取り入れていることが当院の特徴です。この処置を行うと歯の表面がなめらかになり、歯石がつきにくくなるのがメリットです。こうした処置を行いながら、状況を観察していきます。

Q痛みの少ない非外科的治療にも対応しているそうですね。
A
やまじ歯科医院 重度の歯周病に対して効果が期待できる、先進的な治療法を導入

▲重度の歯周病に対して効果が期待できる、先進的な治療法を導入

前述した処置で状況の改善が見込めない場合は、従来からある、歯茎を切開して歯の根本近くについた歯石などを取り除いていく歯周外科治療か、超音波振動と青色レーザーを活用する新しい治療法を検討します。これは、重度の歯周病に対して効果が期待できる、外科手術を伴わない先進的な治療法です。歯周ポケットにチップと呼ばれる器具の先端部分を入れ、殺菌の際に役立つ過酸化水素を放出します。ただし、過酸化水素だけでは強い殺菌効果が期待できないため、青いレーザー光を照射して強力な殺菌作用が期待できる成分を生成するのが特徴です。基本的に痛みは少ない治療ですが、痛みに対して繊細な方などの場合は麻酔を行います。

Qその新しい治療法について、流れも含めて詳しく教えてください。
A
やまじ歯科医院 歯周ポケットの口腔細菌を殺菌するための先進の歯周病治療器

▲歯周ポケットの口腔細菌を殺菌するための先進の歯周病治療器

重度歯周病が対象です。特に歯周病菌の影響で一部分の骨が減ってしまっている方に適しており、ある程度まで骨の状態の回復が望めるだけでなく、歯周病の判断基準となる歯周ポケットの深さもこれまでの治療法と比べてより改善が期待できます。一度治療を行い、その1ヵ月後に状態をチェックするのが基本的な流れです。お手入れ不足などで状態が悪くなった場合は、再度治療を行います。ただし、歯肉炎や歯周病によるお口の中の出血が多い場合は効果が期待できません。そうした場合には、まず基本的な処置を行い、状態を安定させることをめざします。当院では、他院からの紹介治療にも対応しており、費用もできるだけ抑えるようにしています。

Q治療を受けた後に注意すべきことはありますか?
A
やまじ歯科医院 定期検診とブラッシング指導で予防していくことが大切

▲定期検診とブラッシング指導で予防していくことが大切

治療によって状態が改善したように思えても、歯磨きやフロスを使ったお手入れなど日頃のケアを怠ると、また状態が悪化して、再治療が必要になってしまいます。治療を終えたからといって、歯周病に関する歯科診療がまったく不要になるというわけではないので注意してください。治療後の状態を維持するためには、その後も継続的な定期検診が欠かせません。特に重度の歯周病で治療を受けた方については、当院では2ヵ月ごとの定期検診をお勧めしており、紹介受診の患者さんにも紹介元のクリニックに2ヵ月おきの定期検診をお願いしています。また、日頃のお手入れも重要なので、ブラッシング指導などにも力を入れています。

ドクターからのメッセージ

小川 貴之先生

重度の歯周病については、これまで外科処置による治療しか選択肢がありませんでした。しかし、歯茎を切開する治療に対して不安を感じる方は少なくありません。今回紹介した新しい治療は、歯周病を改善したい、歯を大事にしたいという思いがありながら、外科処置や痛みに対する不安で受診をためらっていた方にこそ、お勧めしたい治療です。歯周病の改善ができれば、お口の状態に自信を持つことができ、歯を大事にしたいという思いがいっそう強くなると思います。きちんと定期検診に通い、普段のお手入れにも積極的に取り組んでいただくことが、将来にわたってかけがえのない歯を守り、長く残すことにつながります。まずはお気軽にご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

超音波振動と青色レーザーを活用した治療/1歯1万円。ブロック単位で4本治療する場合は3万円。事前検査1万円。エアフロー/4000円~

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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