循環器専門の医師のもとで受ける
生活習慣病の診療のメリットとは
金沢文庫駅前三須ハート内科クリニック
(横浜市金沢区/金沢文庫駅)
最終更新日:2024/12/03


- 保険診療
糖尿病、高血圧症、高脂血症などの脂質異常症、痛風の引き金となる高尿酸血症といった生活習慣病は、初期のうちの自覚症状がほとんどないといわれる。そのため、健康診査などで異常を指摘されても精密検査を受けなかったり、治療や生活改善が続かなかったりする人が多いようだ。「金沢文庫駅前三須ハート内科クリニック」三須彬生院長は、循環器内科が専門。病院勤務時代、生活習慣病にもかかわらず適切な治療を受けなかったため、心筋梗塞や脳卒中といった命に関わる病気につながった患者の診療を多く経験した。そこで、重篤な心血管疾患を未然に防ぎたいと、身近なクリニックでの受診しやすい生活習慣病の診療に力を入れているという。今回は、「生活習慣病の行き着く先」を知る循環器内科の医師ならではの生活習慣病の診療について取材した。
(取材日2024年11月7日)
目次
検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!
- Qどうして生活習慣病の診療に力を入れているのでしょうか?
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A
私は、循環器内科の勤務医時代、生活習慣病が進行して心筋梗塞や脳梗塞など、命に関わる病気になってしまった方の診療を多く経験し、その後の予防管理にも携わってきました。そうした患者さんの多くは、生活習慣病を指摘されていたのに適切な診療を受けていなかった方でした。糖尿病も高血圧も、初期のうちは自覚症状がほとんどないため、健診などで異常を指摘されても放置してしまったり、治療が続かなかったりする方が多いです。当院では重篤な病気を未然に防ぐため生活習慣病の初期からアプローチして、適切な治療を行いたいと考えています。そのために、受診しやすく、通院を続けやすい診療環境づくりにも尽力しています。
- Q循環器の専門家が診るメリットとは何でしょうか?
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A
生活習慣病と心血管疾患には深い関わりがあります。例えば高血圧が続くと心臓に過度なストレスを与え、心機能の衰えを引き起こすリスクも高くなります。また動脈硬化が進行すると、心筋梗塞や脳卒中などの心血管疾患につながることも。私は目の前で命が失われる現場に立ち会い、生活習慣病の放置が行き着く先を知っている循環器内科の医師だからこそ、生活習慣病を進行させたくないとの思いが強いのです。そんな私の患者さんへの向き合い方から、診療への「熱意」が患者さんにも伝わるのではないかと期待しています。さらに専門的な検査設備も備え、心疾患の早期発見や適切な診療につなげるための環境を整えていることもメリットだと思います。
- Q超音波検査は、専任の検査技師が対応すると聞きました。
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A
そうです。心臓超音波検査については専任の検査技師が常駐する検査室を設けています。被ばくの恐れがなく、患者さんの負担が少ない低侵襲な超音波検査は、心疾患の診断においても大きな役割を果たします。超音波検査については当日対応ができなかったり、改めて予約が必要であったりすることも多いようですが、当院では基本的に当日の対応が可能です。また、血管の状態や動脈硬化の進行状態を適切に見極めるために、頸動脈エコーや血圧脈波などの設備も整えています。生活習慣病は、あまり自覚症状がないことも多いので、こうした精密な検査と専門的な診断により、患者さん自身に病気を自覚して治療に取り組んでもらうことが重要と考えています。
検診・治療START!ステップで紹介します
- 1ウェブを利用して予約する
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同院では、ウェブから簡単にできる予約システムを導入。また、スマートフォン向けアプリを利用した診察券によるチェックイン、自動精算機の導入など、予約から会計まで、待ち時間を少なくスムーズに終えられるよう工夫。受診のための時間や手間をできる限り少なくしている。
- 2医師による診察
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医師による診察では、患者の生活背景についても詳しくヒアリングする。 例えば食事の塩分が高血圧とつながっているなど、生活習慣病は食生活や生活スタイルに密着しているため、詳しく聞きながら問題点を拾い上げ、改善を指導する。またクリニックでは緊張して血圧が高くなることもあるので、血圧手帳やアプリを使って自宅での平時の血圧計測を行う。
- 3血液検査や超音波検査を実施
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まず基本的な血液検査を行う。同院では、当日結果がわかる採血検査も行える。また、心臓超音波検査は専任の検査技師が常駐する検査室で行う。動脈硬化の状態を把握するために、血管を調べる頸動脈エコーや、血管の硬さを診る血圧脈波検査を行うこともある。
- 4治療方針決定、治療実施
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検査結果に基づいて医師が確定診断を行い、必要に応じた治療、食事指導や運動指導などを開始する。同院では、精密な検査結果に基づき、当日中に詳細なレポートを作成することも可能だ。
- 5定期的な通院
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同院では患者の病状や生活スタイルに合わせて、無理なく受診できるような通院間隔を設定。スマートフォン向けアプリを利用して、24時間いつでもアクセスできて変更も可能な予約システムを導入しているので、多忙な人も通院を続けやすいだろう。