川村 正樹 院長の独自取材記事
千葉ニュータウン整形外科リハビリテーションクリニック
(印西市/千葉ニュータウン中央駅)
最終更新日:2026/05/07
千葉ニュータウン中央駅北口、ロータリーそばに立つ商業施設2階にあるのが「千葉ニュータウン整形外科リハビリテーションクリニック」だ。広いリハビリテーション室を擁する同院では、一般整形外科疾患から関節リウマチ、骨粗しょう症、スポーツ障害などさまざまな疾患に対応している。川村正樹院長は、大学病院などで関節疾患や骨折の治療・手術に携わってきたが、生まれ育った印西市に地域貢献していきたいと2024年に開業。「健康寿命を延ばしていくつになっても歩ける体を」をコンセプトに、要支援状態にならないよう、各種先進機器による治療も取り入れながら、高齢者の悩みや不安に答えている。同院ならではの治療やリハビリテーションの特徴、整形外科医療への思いなどについて聞いた。
(取材日2026年4月9日)
膝関節疾患や骨折を予防して健康寿命の延伸を
開業の経緯や印西市に開業した理由について教えてください。

これまで大学病院や地域の中核病院で一般整形外科疾患の治療や、人工関節、骨折の手術などに携わってきましたが、それらの経験をもとに私が生まれ育った地元、印西市に医療貢献していきたいと思い開業しました。また、スタッフが楽しく笑顔で働けることによって、彼らの持つ知識や技術を存分に患者さんに還元でき、患者さんも喜んでいただける。そして、その患者さんの友人にも当院の受診を勧めたいと思ってもらえる、そのような好循環となる仕組みづくりを自身のクリニックで作れればと考えました。整形外科の医療現場では、医師だけではなく看護師や事務スタッフ、リハビリテーションスタッフなどのチームワークが大切です。これまで数多く携わってきた手術現場でもチーム医療は重要で、その経験を生かして強い組織を作っていきたいとも思ったのです。
開業にあたってこだわった点はどのようなことですか。
できるだけ患者さんが来やすい雰囲気づくり、受診の敷居を低くしてフレンドリーにどんなことでも相談しやすいクリニックでありたいと思っています。スタッフも患者さんになるべくお声がけして、次の来院のきっかけとなるよう配慮しています。例えば、湿布薬を受け取りに来られるだけの場合でも、「体調はいかがですか」というように一声かけるようにしています。私自身、新しいものが好きなので、先進的な治療や医療機器を取りそろえています。近隣の医療機関では整形外科手術を行っている所もありますが、当院ではメスを使用した手術には対応していません。その代わり、メスを使用しない、いわば「切らない手術」を行っています。切らない手術や治療において先進的な医療を提供するという点が当院の大きなこだわりでもあり特徴だと思います。
改めてこちらのコンセプトについてお聞かせください。

「健康寿命を延ばしていくつになっても歩ける体を」が当院のコンセプトです。健康寿命の延伸を阻害するのは、要支援、要介護の状態になることですが、その入り口である要支援の原因となる整形疾患が変形性膝関節症と骨折なのです。変形性膝関節症は、膝の軟骨がすり減ることで痛みが出て歩行や階段の上り降りに支障が出てくる疾患です。骨粗しょう症などによって骨折の患者さんも多くなっています。ですので、これら2つの疾患の予防、治療にしっかり取り組むことと、運動習慣の啓発によって、いくつになっても歩ける体、動ける体づくりをしてきたいと考えています。運動習慣の啓発活動の一環として、最近では、白井市と連携してフィットネス教室なども開催しています。
メスを使用しないばね指手術や専門性の高い治療に対応
診療の際、どのようなことを大切にしていますか。

患者さんの目を見て、しっかり傾聴することです。患者さんが訴える症状に加えて、何に一番困っているのか、何をしたいのかを丁寧にお聞きしています。例えば痛みがひどくてすぐに痛みを解消したいのか、あるいはまたゴルフをできるようになりたいのか、患者さんの症状やご要望はそれぞれです。当院は症状に即してさまざまな治療法のオプションを提供できる体制となっていますので、患者さんのご要望を尊重して、その中から最適だと思う治療法を提供するようにしています。患者さんは50代から80代くらいの方が中心で複数の整形疾患を抱える方もおられます。そのような場合は、まずは一番困っている症状から治療に取り組むようにしています。
ところで副院長とは古いお付き合いと聞きました。
はい。島崎貴幸副院長は横浜市立大学の医局の後輩で、1年ほど一緒に働きました。その当時から、いつか一緒にクリニックを運営できればいいね、と話し合っていました。島崎副院長は非常に優秀で、一般整形外科疾患に加えて関節リウマチの診療を専門にしています。日本リウマチ学会リウマチ専門医の資格を持っていますが、その資格の取得はとても難しく、その専門性の高さを示しています。リウマチで悩んでいる方は、ぜひ安心してご相談いただきたいと思います。クリニックの運営という点では、島崎副院長は全体を見渡してうまく調整してくれています。サッカーで言うと私がフォワードで前へ前へと突っ走っていきがちなのですが、副院長は司令塔のように全体を見て適切にコントロールしてくれていると思います。他に当院では股関節疾患やスポーツ障害に詳しい奥山裕之先生も診療を行っています。
切らない手術というお話がありましたが、その治療やその他こちらならではの治療について教えてください。

メスを使わない切らない手術として、多くの患者さんに行っているのが、ばね指の手術です。これは従来のように皮膚をメスで切開せずに超音波機器を用いて注射針で腱鞘を切る治療です。県内でも行っている医療機関が少なく、遠方からも患者さんが来られています。また、変形性膝関節症に対しては、痛みを脳に伝える神経にラジオ波を当て熱刺激によって痛みの信号の遮断を図る治療を行っています。変形性膝関節症は内服薬やヒアルロン酸注射、リハビリテーションなどで改善が図れない、不十分な場合、手術を検討するのが一般的でしたが、その手術の前段階での治療として有用と考えています。さらに難治性足底腱膜炎の治療に体外衝撃波療法も提供しています。
CTとMRIの導入で精度の高い診査診断を可能に
リハビリテーション室も広いですが、リハビリテーションの特徴について教えてください。

一つは症状の原因をより精密に探るために、理学療法士も超音波機器で確認しながら、適切な施術につなげている点です。もちろん医師も超音波機器を使用しますが、リハビリテーションの現場との共通言語として超音波機器を活用することで、患者さんの状態や原因を共有しています。例えば腱板損傷という診断の場合、腱板には4つの筋肉があり、損傷しているのが棘上筋なのか棘下筋なのか、あるいは他の2つの筋肉なのか理学療法士が精密に判断することは難しいです。ですが、理学療法士が超音波機器を使って腱板を詳細に確認することでどの筋肉が損傷しているのかが明確になり、施術の精度も向上します。理学療法士の知識、手技の技術と超音波機器などの医療機器が合わさることで、1プラス1が2以上の力を生み出していると考えています。
こちらはスタッフさんも多いのですね。
当院のスタッフは、みんな勉強熱心でスキルアップに励んでいます。技術講習会などへの参加も積極的でクリニックとしてもサポートしています。院内では月に1回、毎回テーマを決めて医師や看護師、理学療法士、作業療法士らスタッフ全員参加の勉強会を開いています。疾患ごとに診断から治療、リハビリテーションに至るまでプロトコールを作製していて、スタッフ全員が共有しています。ですので、患者さんが治療方法などについてどのスタッフに尋ねても同じようにお答えできるようになっています。
では最後に今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

この5月に新しくCTとMRIを導入しますので、より精密な検査が可能になります。精度の高い診断によって、これまで以上に適切な治療の提供に努めていきたいと思います。体のどこかに痛みがあったらどのようなことでも良いのでぜひ相談にいらしてください。痛みがあると何かと不安だと思います。私はいつも、大丈夫ですよ、安心してください、と前向きにお話しています。診療を通じて、私たちは安心を売っているかもしれませんね。隣の白井市には整形外科クリニックが不足しているとも聞き及んでいますので、白井市にお住まいの方々も体の痛みなど不調があればぜひご来院ください。

