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肝臓の数値に異常が出たら放置せず
肝臓専門の医院で二次検査を

なかすじR内科・内視鏡クリニック

(宝塚市/中山寺駅)

最終更新日:2024/06/07

なかすじR内科・内視鏡クリニック 肝臓の数値に異常が出たら放置せず 肝臓専門の医院で二次検査を なかすじR内科・内視鏡クリニック 肝臓の数値に異常が出たら放置せず 肝臓専門の医院で二次検査を
  • 保険診療

健康診断で肝臓の数値異常を指摘され、ドキッとした経験を持つ人は意外と多いのではないだろうか。しかし、その後病院を受診し、しっかりとした二次検査を受ける人はそれほど多くない。実際、日本肝臓学会認定の肝臓専門医としてこれまで多くの患者を診てきた「なかすじR内科・内視鏡クリニック」の李兆亮院長は「肝臓の異常は自覚症状が出にくいため、かなり進行してから慌てて病院に来る人が多いんです」と話す。沈黙の臓器と呼ばれるほど静かに進行する肝疾患。重症化の末に起こる肝がんや肝硬変、合併症を防ぐためにはどうすればいいのか、詳しく教えてもらった。

(取材日2024年5月8日)

自覚症状が少ない肝臓の疾患。重症化させないためにも、異常値を指摘されたら早めの二次検査を

Q肝臓の数値が異常値だった場合、考えられる原因は何ですか?
A
なかすじR内科・内視鏡クリニック 肝臓の数値異常には、さまざまな原因が考えられる

▲肝臓の数値異常には、さまざまな原因が考えられる

肝臓の数値が高くなる原因の一つはお酒です。中でもγ-GTPはアルコールに敏感に反応するため、飲酒習慣がある人は数値が上昇しやすくなります。また、ウイルス性感染や自己免疫異常、薬やサプリメントなどが原因のこともありますが、近年では食べすぎや肥満、在宅ワークなどによる運動不足による脂肪肝が問題になっています。脂肪肝は高血圧や糖尿病、高脂血症など生活習慣病を合併していることも多く、注意が必要です。肝臓は厄介なことに病状がかなり進行するまで症状が出ないことから「沈黙の臓器」ともいわれています。実際に健診などの血液検査で肝臓の異常を指摘されて初めて受診される方が多いです。

Qこちらは健診で再検査となった人の二次検査に注力しているとか。
A
なかすじR内科・内視鏡クリニック 症状がないからと放置せず、きちんと二次検査を受けることが重要

▲症状がないからと放置せず、きちんと二次検査を受けることが重要

二次検査の結果軽症であることは多々ありますが、重要なことはその中で重症化していく病気を見逃さないことです。症状がないからと検査をせずに放置していると、慢性肝炎へと進行し、肝硬変や肝臓がんのリスクになることもあります。私は肝臓専門医としてこれまでさまざまな肝臓疾患を診てきており、二次検査の大切さを強く実感しています。肝臓の病気は、命の危険もある病気です。重症化させないためにも、健診などで異常値を指摘されたらできるだけ早めに受診しましょう。

Q先進の超音波検査も取り入れているそうですね。
A
なかすじR内科・内視鏡クリニック 超音波検査は、患者の負担を抑えながら検査をすることが可能

▲超音波検査は、患者の負担を抑えながら検査をすることが可能

肝臓診療の基本は超音波検査です。超音波検査は侵襲性が少なく、患者さんの負担はほとんどないため気軽に検査できるのが魅力です。年齢や全身の状態を問わずどなたでも気軽に受けていただけますし、緊急時にはより詳しい検査が必要かどうか判断するのにも役立ちます。また、肝臓に脂肪がついていれば、正常な肝臓と比べると白く映りますので、脂肪肝の診断にも役立ちます。最近では超音波検査で肝臓の硬さを測定できるようになったため、肝硬変や肝がんのリスクをより精密に評価できるようになりました。当院では積極的に超音波検査を行い、よりリスクの高い患者さんには早期に医療介入を行うよう努めています。

Qこちらではどのような治療を受けられるのでしょうか?
A
なかすじR内科・内視鏡クリニック 多忙でも続けられるよう、オンラインカウンセリングにも対応

▲多忙でも続けられるよう、オンラインカウンセリングにも対応

当院では主に肝臓がん以外の治療を行います。特に生活習慣病と関連する脂肪肝の患者さんには減量や生活習慣の改善が重要です。薬物療法に加え適度な運動や食事管理を取り入れて改善や悪化予防をめざしますが、これらの医療介入は総合病院や大学病院では継続管理するのは難しいため、かかりつけ医の機能をもつクリニックが担います。当院では管理栄養士とカウンセリングを行い、より良い食習慣をめざします。すぐに結果が出ないこともありますが、検査を通して変化を実感したり病気への理解を深められれば、治療にもプラスとなります。忙しい毎日でも続けられるようオンラインでも行っているので、スケジュールに合わせてご相談いただきたいです。

Q治療せず放置した場合、どのようなリスクがありますか?
A
なかすじR内科・内視鏡クリニック 沈黙の臓器と呼ばれる肝臓。異常を指摘された際は早期受診を

▲沈黙の臓器と呼ばれる肝臓。異常を指摘された際は早期受診を

肝臓は働き者の臓器なので、肝臓の炎症によって一部分が動かなくなっても元気な部分でなんとか補おうとしてくれます。そのせいでかなり進行するまで症状に現れません。しかし炎症が長引けば、肝硬変になり肝臓の正常な機能が失われます。そうなれば倦怠感や疲労感を自覚するようになり、むくみやひどいときは黄疸や腹水が起こって初めて病気を自覚することにもなりかねません。さらに進行すれば肝不全や肝臓がんのリスクも高くなります。そうならないためにも、健診などで肝臓の異常を指摘された場合は放置せずに、超音波検査などの二次検査を積極的に受けていただきたいと思います。

ドクターからのメッセージ

李 兆亮院長

健康診断で肝臓の異常値を指摘されても激しく落ち込む必要はありませんが、放置せずに一度は超音波検査などの二次検査を受けて医師の診断やアドバイスを受けましょう。自分の肝臓の現状を正確に把握することで今後のリスクを知ることができ、生活習慣の改善にもつながります。当院ではかかりつけ医としてそのお手伝いができる体制を整えてお待ちしております。

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