竹谷 昌直 院長、深谷 俊介 先生の独自取材記事
あいちハートクリニック野並
(名古屋市天白区/野並駅)
最終更新日:2026/09/09
名古屋市営地下鉄桜通線・野並駅より徒歩2分。「あいちハートクリニック野並」は、循環器の診療を中心に、一般内科から専門的な治療まで幅広く対応するクリニックだ。院長の竹谷昌直先生は循環器診療に長年携わり、不整脈を専門に数多くの症例を経験。「丁寧で優しい診療を心がけています」と、穏やかに語る姿からも、その人柄が感じられる。一方、下肢静脈瘤の診療では、知立市にある本院「あいちハートクリニック」の院長で、日本心臓血管外科学会心臓血管外科専門医でもある深谷俊介先生が外来を担当し、日帰り手術にも対応している。今回は、竹谷院長と深谷先生に、循環器診療や注力する下肢静脈瘤の診療をはじめ、開院の経緯やこれまでの経験、クリニックのこだわりなどを聞いた。
(取材日2026年8月6日)
循環器内科としての専門性を生かし、地域医療を支える
院長のこれまでのご経験と、開院までの経緯をお聞かせください。

【竹谷院長】木沢記念病院(現・中部国際医療センター)では、循環器内科の診療全般に加え、虚血性心疾患のカテーテル治療に携わりました。その後、名古屋ハートセンターでは不整脈の治療に力を入れ、カテーテルアブレーションやペースメーカー植え込み術を数多く経験しました。循環器疾患に関わる治療を一通り学んできた中で、現在は不整脈の治療を専門としています。実は、私が循環器内科を専門とするきっかけになったのが、当院の本院「あいちハートクリニック」の村瀬傑(むらせ・すぐる)副院長なんです。村瀬先生に声をかけていただいたことから循環器内科の医師としてのキャリアが始まり、名古屋ハートセンターでの勤務も村瀬先生とのご縁がきっかけでした。約10年間勤務した後、そろそろ新しいことに挑戦したいと思い相談したところ、分院の開院と院長就任のお話をいただき、現在に至ります。村瀬先生とのご縁は、私にとって大きな存在ですね。
開院にあたってこだわった点はありますか?
【竹谷院長】地元である名古屋市で診療できればいいなという希望はありましたね。いくつかある候補の中で、名古屋市内でかつ、この地域は近隣に循環器専門のクリニックがあまりなかったこともありましたので、この地で開院する運びとなりました。設備面に関しては、CTを配備している点ですね。当院だけではなく、近隣のクリニックさまで当院のCTをお使いいただいているところもあります。またペースメーカーの外来を設けている点もお伝えしたいです。ペースメーカの植込みをされた患者さんは多くは植込みを行った病院でペースメーカーの点検をしていくのですが、数分の診察に何時間も待つことが多いと聞いています。当院では遠隔モニタリングを活用し、通常の診察と同様の流れでできますので、普通の受診と同じ感覚でペースメーカーの点検をしていくことができます。
患者さんの層としてはいかがでしょう?

【深谷先生】患者さんの年齢層は幅広く、お若い方からご高齢の方までさまざまです。駅から近いという立地もあり、健康診断やワクチン接種、一般的な内科診療で来院される方も多くいらっしゃいます。また、竹谷先生が不整脈を専門としていることから不整脈の患者さんも多く、循環器の専門クリニックとして知られるようになるにつれて、循環器疾患全般で受診される方も増えていますね。受診のきっかけとしては、健診の血圧測定などで異常を指摘されたケースのほか、下肢静脈瘤の患者さんの中には整形外科や皮膚科の先生からご紹介いただいて受診される方もいらっしゃいます。
専門家による下肢静脈瘤の診断から、日帰り手術まで
下肢静脈瘤の診療は、深谷先生が本院からいらして担当されているとお聞きしました。

【深谷先生】はい。私は本院の院長を務めていますが、基本的に木曜の午後は野並院で下肢静脈瘤を専門に診る外来を担当しています。まず竹谷先生の外来で足の状態を診て、下肢静脈瘤が疑われる場合には下肢静脈エコーやABI(足関節上腕血圧比)検査を行い、そこで異常が見つかった方を私の外来で診るという流れです。私はこれまで名古屋ハートセンターや豊橋ハートセンターなどで心臓や大血管の手術を手がけてきましたが、開業後は外来で対応でき、患者さんのお悩みも多い下肢静脈瘤の治療に力を入れるようになりました。当院と本院で数多くの日帰り手術を行っています。また、造影剤を使用したCT検査などの精密検査や、重症患者さんの治療、心臓のアブレーションや冠動脈の治療などは、入院施設のある本院で対応しています。
下肢静脈瘤は、どのような症状や原因があるのでしょうか?
【深谷先生】主な原因は、長時間の立ち仕事や座りっ放しなど、同じ姿勢を続けることによる圧力や重力の影響です。例えば、美容師さんなどの立ち仕事や、トラックの運転手さんなど座っている時間が長い仕事の方に多く見られます。また、妊娠中や出産後、遺伝も関係していて、ご家族に静脈瘤がある方は発症しやすい傾向があります。「女性の病気」のイメージがありますが、男女比は半々といった印象です。足には、血液を心臓へ戻すための「静脈弁」があります。この弁が壊れると血液が逆流してうっ滞し、枝分かれした血管がモコモコと浮き出てくるのです。初期には、血管が浮き出る見た目の変化のほか、「足のだるさ」「むくみ」「こむら返り」「ムズムズするようなかゆみ」などが見られます。進行すると、皮膚炎や潰瘍を引き起こすこともあります。
下肢静脈瘤の治療法について伺います。

【深谷先生】残念ながら、一度壊れてしまった静脈の弁は、自然に治ったり、薬で治したりすることはできないんです。弾性ストッキングを着用することで進行を遅らせることは期待できますが、根本的な治療にはなりません。そのため、逆流している血管をカテーテルで処置するなど、適切なタイミングで治療を行うことが大切です。当院では、日帰りでカテーテル手術を行っています。焼灼や接着剤による塞栓術など、できるだけ体への負担や日常生活への制限が少ない治療を心がけています。手術は局所麻酔で行い、入室から退室まで片足およそ30分以内です。傷痕も、簡単なケースであれば1ヵ所程度で済みます。手術後は少し休んでいただいて、そのままお帰りいただけます。なお、下肢静脈瘤のカテーテル手術は、誰でもできるわけではありません。専門的な知識や技術を持った医師が、適切な管理のもとで安全性に配慮して行うことが大切です。
説明を尽くし、優しく丁寧な診療を提供する
患者さんへの対応など、スタッフに伝えていることはありますか?

【竹谷院長】、患者さんに優しく対応しましょうと、私からお願いしています。例えば、時間ぎりぎりに来られた患者さんがいらっしゃっても、快く受け入れてほしいと伝えています。あとは基本的なことですが報告・連絡・相談をしっかりと心がけています。
診療ではどのようなことを大切にしていますか?
【竹谷院長】しっかりと説明することですね。自分の病気についてよくわからないまま、医療機関で治療を受け続けている方は、案外多いのではないでしょうか。そういった方には、口頭で説明するだけでなく、時には紙に書いたり、図で示したりしながら、わかりやすく丁寧に説明することを心がけています。特に初めて来られる患者さんや手術を控えた患者さんには、説明の時間をできるだけ長く取るようにしています。きちんと説明すれば、皆さん納得してくださるので、そこは大切にしていますね。
最後に、読者にメッセージをお願いします。

【深谷先生】下肢静脈瘤は「命に関わらないから」と、そのままにしてしまう方もいらっしゃいますが、進行すると皮膚潰瘍などを引き起こすことがあります。足の血管が浮き出てきた、だるさやむくみが気になるなど、少しでも「おかしいな」と感じたら、気軽にご相談ください。当院では足を専門に診る外来として、静脈瘤だけでなく、足の痛みや冷えなどについても診療しています。
【竹谷院長】当院は、循環器診療に関して一通り院内で対応できる環境が整っています。例えば不整脈であれば、動悸や息切れなどが症状として挙げられます。不整脈以外が原因の場合もありますが、しっかりとお調べすることができますので、気になる症状がありましたら、一度ご相談ください。静脈瘤の日帰り手術から風邪などの一般診療まで幅広く行っていますので、お困り事がありましたら気軽にお越しください。

