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リウマチは早期発見と早期治療で寛解をめざし
健やかな生活を

はっとり整形外科リウマチクリニック

(名古屋市中区/栄駅)

最終更新日:2024/09/12

はっとり整形外科リウマチクリニック リウマチは早期発見と早期治療で寛解をめざし 健やかな生活を はっとり整形外科リウマチクリニック リウマチは早期発見と早期治療で寛解をめざし 健やかな生活を
  • 保険診療

関節が変形するイメージが強いリウマチだが、近年は新しい生物学的製剤が使われるようになり、関節が変形する前に治療するのがトレンドとなっている。寛解をめざすためにも早期発見と早期治療が重要だと話すのは、「はっとり整形外科リウマチクリニック」の服部陽介院長。日本リウマチ学会リウマチ専門医でもあり、長年にわたって基幹病院のリウマチ科外来で診療経験を持つ。「リウマチは根治が難しいので、豊富にある薬の中から適切なものを選び健康な生活が送れるようにフォローします」と語る服部院長に、リウマチの検査から治療に至るまでの診療の全体的な流れと検査の内容を詳しく聞いた。リウマチに罹患しやすい人の特徴や初期症状も併せて聞いたので、「リウマチかもしれない」と不安に感じている人も参考になるだろう。

(取材日2024年8月25日)

検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!

Q関節リウマチとはどのような疾患ですか?
A

ウイルスから体を防除する免疫のバランスが崩れて、関節に炎症が起きる病気で、発症するメカニズムはいまだわかっていません。発症しやすい年齢は40代から50代ですが、社会全体の高齢化が進み70代、80代になってから発症する方も増えてきました。男性よりも女性のほうが4倍ほど発症しやすいのもリウマチの特徴ですね。初期症状は関節のこわばりや痛み、腫れです。以前は関節が変形してから治療する疾患でしたが、ここ20年くらいで生物学的製剤という注射薬が使われるようになり、関節が変形する前に治療をするのがトレンドに変わりました。

Q早期発見と早期治療が大切だそうですね。
A

関節の破壊を未然に防ぐためにも、リウマチは早期診断をして治療を行うことが重要です。症状が進行する前に治療を行うと、進行後に治療を行うよりも良い結果が期待できるといわれていますので、早期治療をするメリットは大きいです。リウマチは関節の痛みを発症してから2~3年くらいでどんどん関節の変形が進行していくため、早い段階で然るべき治療を行うことが大切です。リウマチで破壊された関節は元には戻りません。手指や足指のこわばり、左右対称の腫れ、痛みなどがある場合は早めに医療機関を受診してほしいですね。

Qこちらのクリニックの強みを教えてください。
A

私は20年ほど前から分子標的治療薬などの新しい研究などにも携わり、リウマチを専門とする大きな病院でも勤めてきたので、薬の知見も豊富です。またリウマチ治療に長く携わってきたスタッフがいるのも当院の強みですね。以前からリウマチの専門病院で私と一緒に働いてきた看護師も3人在籍しており、特に問診では専門知識を持った看護師が活躍していますね。リウマチは薬によって調子の良い状態を維持することも望めますが、時々風邪をひいたり、ほかの病気になってしまったりすることがあります。そういうときに経験豊富な看護師が対応するのは、患者さんの安心材料になるのではないかと思います。

検診・治療START!ステップで紹介します

1看護師が関節の痛みについて確認
はっとり整形外科リウマチクリニック 看護師が関節の痛みについて確認

リウマチは関節が腫れて痛みがでる疾患なので、どの関節が痛いのか、腫れは続くのか、持病の有無、感染症にかかっていないかまで、経験豊富な看護師が時間をかけて丁寧にヒアリングしていく。リウマチは薬物治療になるため、既往歴や持病の有無も重要。初期のうちはまだ関節に腫れが出ていない人もいることから、看護師は実際に患者の関節を触って確認をする。

2血液検査で炎症の度合いや自己抗体の有無を調べる
はっとり整形外科リウマチクリニック 血液検査で炎症の度合いや自己抗体の有無を調べる

慢性の炎症疾患であるリウマチの検査では、炎症により上昇するCRPという値と自己抗体の有無を確認する。本来であれば自分の体に対して抗体はつくられないが、リウマチのような自己免疫疾患にかかると、自己抗体がつくられてしまうからだ。また、リウマチと似た疾患である膠原病の可能性もあるので、それを見分けるためにも血液検査が必要となる。

3超音波検査で関節の滑膜の状態を診る
はっとり整形外科リウマチクリニック 超音波検査で関節の滑膜の状態を診る

リウマチの検査でとても重要とされるのが超音波検査だ。リウマチになると関節を覆っている滑膜が炎症を起こして腫れるが、触っただけでは加齢や膠原病による関節炎と判別することが難しいため、超音波検査で滑膜の状態を評価する。リウマチの初期症状である関節のこわばりは、ほかの疾患にもある症状で、リウマチかと思ったら関節に水がたまっていただけというケースもあるという。

4患者に合った薬を選び、関節が変形する前に治療を開始
はっとり整形外科リウマチクリニック 患者に合った薬を選び、関節が変形する前に治療を開始

発症後2~3年で症状が進行するといわれるリウマチだが、症状の進行には個人差があり、発症後1ヵ月で全身腫れあがって歩けなくなる人もいるという。「そのため、最初に強い薬を使って関節が変形する前に病気の進行を止めることが大切です」と服部院長は言う。リウマチの薬は種類が多く自己注射もあるため、その中から患者に合ったものを選択。治療がスムーズに進むよう、同院では事前に薬の種類について丁寧に説明を行っている。

5定期通院で健康相談をしながら継続的にフォロー
はっとり整形外科リウマチクリニック 定期通院で健康相談をしながら継続的にフォロー

近年は薬の開発も進み、副作用が出る頻度も少なく、早い段階で寛解がめざせるというリウマチ。しかし、根治は難しく、薬物治療は継続する必要がある。免疫を抑制するための薬を使うリウマチの患者は、風邪をこじらせて肺炎になるケースもあるため、健康管理は大切です。同院では定期通院の患者に胸部CTを必要に応じて行い、健康相談も実施。生活習慣病になった場合は、同ビル内の複数クリニックと連携してフォローを行っている。

ドクターからのメッセージ

服部 陽介院長

リウマチの治療で大切なのは、早期発見と早期治療です。特に発症して2~3年で症状が進行するので、関節が変形する前に適切な治療を受けましょう。根治は難しいですが、今は良い薬も開発され、罹患しても寛解の状態をめざせます。定期的な通院は必要ですが、当院は駅からも近く、平日は毎日、土曜も午前中は診察しているので、シフト勤務の方や土日休みの方でも通院しやすいのではないでしょうか。また、関節機能の回復を目的としたリハビリテーションにも力を入れています。さらにビル内の内科など複数のクリニックと連携しており、高脂血症や糖尿病といった生活習慣病が見つかった場合はスムーズに専門のクリニックへ紹介することが可能です。

服部 陽介院長 はっとり整形外科リウマチクリニック
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