全国のドクター13,981人の想いを取材
クリニック・病院 156,511件の情報を掲載(2025年9月04日現在)

ドクターズ・ファイル会員でできること

予約情報をマイページ上で管理できます!

過去の予約を一覧化

予約内容の確認

予約の変更・キャンセル※

※一部対象外の医療機関もありますので、あらかじめご了承ください

会員登録がお済みでない方は

すでに会員の方は

  1. TOP
  2. 埼玉県
  3. 越谷市
  4. せんげん台駅
  5. MY内科クリニックせんげん台
  6. 糖尿病はホルモンの病気なので血糖値が下がっても治療継続が大事

糖尿病はホルモンの病気なので
血糖値が下がっても治療継続が大事

MY内科クリニックせんげん台

(越谷市/せんげん台駅)

最終更新日:2025/08/21

MY内科クリニックせんげん台 糖尿病はホルモンの病気なので 血糖値が下がっても治療継続が大事 MY内科クリニックせんげん台 糖尿病はホルモンの病気なので 血糖値が下がっても治療継続が大事
  • 保険診療

健康診断で血糖値やHbA1cの問題を指摘されても「昨年も放置していて何ともなかった」と油断している人もいるかもしれない。しかし「やや高め」という判定でも「できるだけ早めにクリニックを受診してください」と注意を呼びかけるのが「MY内科クリニックせんげん台」の院長を務める末吉剛(すえよし・ごう)先生だ。糖尿病にはさまざまな合併症があり、生活の質や命に関わる例も少なくない。合併症リスクは糖尿病予備軍の段階からあるので油断は禁物だ。初期は自覚症状がほとんどないため、受診のタイミングをつかむのが難しい糖尿病。その治療ゴールも決して「血糖値を下げること」だけではない。糖尿病や内分泌疾患を専門とする末吉院長に、早期発見・早期治療のために気をつけるべきポイントなどを詳しく教えてもらった。

(取材日2025年7月8日)

糖尿病は膵臓の衰えも原因に。血糖値を一時的に下げるためだけではない長期的な治療が必要

Q糖尿病とはどのような病気ですか。
A
MY内科クリニックせんげん台 ショッピングモール内にあり、気軽に来院しやすい立地だ

▲ショッピングモール内にあり、気軽に来院しやすい立地だ

糖尿病は単に「血糖値が高い病気」と誤解されがちですが、それはあくまでも結果に過ぎません。血糖値を下げるインスリンというホルモンの分泌量が低下する、もしくは効きが悪くなるのが糖尿病なのです。そもそもホルモン異常の病気なので、長い目で治療していく必要があります。「血糖値を下げることがゴール」というのは危険な思い込みで、自己判断で治療をやめてしまうと悪化は免れません。自覚症状がないだけに、数年ぶりに受診したときにはすっかり進行していたという例も多々あります。血糖値が安定していたとしても、定期的な通院が欠かせない病気なのです。

Qなぜ糖尿病を発症してしまうのでしょうか。
A
MY内科クリニックせんげん台 病状を説明するときは、丁寧な説明を欠かさない

▲病状を説明するときは、丁寧な説明を欠かさない

糖尿病も生活習慣病の一種なので、遺伝的因子に加え「食事・運動・睡眠」などに関する間違った生活習慣が重なったとき、発症リスクが高くなります。インスリンを分泌しているのは膵臓で、グルカゴンという血糖値を上げるホルモンなども分泌しています。膵臓も他の臓器と同様に誰でも加齢とともに衰えていくのは仕方のないことです。だからこそ、膵臓に負荷をかけない糖分控えめの食事などが必要になってきます。ただ、膵臓は炎症が起きる急性膵炎でもない限り、痛みを感じることは基本的にありません。「沈黙の臓器」ともいわれるゆえんですが、だからこそ糖尿病や内分泌を専門とする医師は注意深く見守っています。

Qどのようなタイミングで受診したら良いのでしょうか。
A
MY内科クリニックせんげん台 患者の病状に合わせた検査の提案を行っている

▲患者の病状に合わせた検査の提案を行っている

健康診断の結果、少しでも気になる点があれば早めに受診してください。例えば尿検査で尿糖陽性だったとしても、生まれつきの体質である腎性糖尿が原因ということもあります。糖尿病の診断は見極めが難しい部分もあるので、できれば専門とする医師にかかるのがお勧めです。結果的に糖尿病と診断されるケースばかりではなく、「年に1度の健診を続けていきましょう」というところに落ち着く人も少なくありません。その他、必要に応じて半年後、1ヵ月後、2ヵ月後などの再検査を勧められたら、必ず守るようにしてください。なぜなら、血糖値やHbA1cがやや高めのいわゆる糖尿病予備軍の段階から合併症リスクがあるからです。

Q糖尿病の治療を放置しているとどのような合併症を招きますか。
A
MY内科クリニックせんげん台 検査結果をもとに、診断・治療方針をわかりやすく説明

▲検査結果をもとに、診断・治療方針をわかりやすく説明

まず「しめじ」と注意喚起されているのが、神経・目・腎臓に関わる糖尿病の三大合併症です。糖尿病性神経障害では足先の感覚を喪失して細菌感染から壊疽となり切断に至る例もあります。糖尿病性網膜症は緑内障に次ぐ日本人の失明原因第2位。日本人の透析原因第1位を占めるのも糖尿病性腎症と、いずれも生活の質への影響は看過できません。これらは末梢神経障害ですが、やがて大血管障害に及べば心筋梗塞、脳梗塞など命に関わる病気を引き起こす可能性もあります。血管障害にとどまらず、がんや認知症のリスクも高くなるなど、糖尿病は万病のもとともいえます。早めに専門とするクリニックで早期発見・早期治療をめざしましょう。

Qこちらのクリニックでの検査や治療について教えてください。
A
MY内科クリニックせんげん台 健康管理のために、手帳を活用

▲健康管理のために、手帳を活用

私はこれまで大学病院で24時間血糖値をモニタリングしながらの専門性の高い糖尿病治療に従事してきました。朝夕など一般的に血糖値が上がりやすいタイミングはもちろん、患者さんの生活習慣によりどのような変動傾向があるのかも熟知しています。これまでの経験を生かし、9種類の内服薬と2種類の注射薬を組み合わせ、一人ひとりにきめ細かな処方を出せるのも強みです。また、当院は血液検査の結果がすぐにわかる先進機器を導入し、臨床検査技師によるエコー検査がほぼ毎日できるようにするなど、検査体制も強化しています。糖尿病だけではなくその他の生活習慣病の予防と治療にも注力しているので、気軽にお問い合わせください。

ドクターからのメッセージ

末吉 剛院長

最近、気になっているのが感染症やがんの治療を契機に自己免疫疾患である1型糖尿病を発症する方が見られる点です。1型糖尿病は若年で発症するものというイメージが根強いかもしれませんが、高齢者でも発症リスクはゼロではありません。また、糖尿病の背後にクッシング症候群、先端巨大症など他のホルモンの病気が隠れている場合もあり、いずれの場合も生活習慣病の2型糖尿病とは異なる治療が必要です。疑わしい場合はホルモン検査が必要ですが、正しく実施するためには条件を整えなければいけません。糖尿病にまつわる検査も治療も非常にセンシティブな側面があります。糖尿病や内分泌疾患を専門とする医師を訪ねてみてはいかがでしょうか。

Access