田中クリニック横浜公園

田中クリニック横浜公園

田中 冨久子院長

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「田中クリニック横浜公園」の田中冨久子院長は、「女性がいくつになっても生き生きと過ごせるように力になりたいんです」と和やかにほほ笑む。長く脳とホルモンについての研究を重ね、その世界ではまさにベテランといえる存在。豊富な知識と経験をもとにホルモン補充療法を実践し、更年期障害のさまざまな症状で悩む女性たちに救いの手を差し伸べ続けている。また更年期障害に悩む男性のために、専用の診療枠も設ける。何でも受け止めてくれる懐の深さ、温かくざっくばらんな人柄で多くの患者に慕われるのも納得できる。「更年期障害を乗り切って、日本の女性たちにもっと活躍してほしい」という田中院長に、日々の診療で感じる思いや更年期障害とホルモン補充療法について、研究者、医師としての歩みを語ってもらった。
(取材日2019年6月18日)

脳とホルモンの専門家の立場から更年期障害のサポート

―まず、先生のプロフィールを教えてください。

軍人だった父が終戦をニューギニアで迎え、帰国するまで、洋裁を学んだ母が女手一つで私と妹を養ってくれたのです。そんな母の「これからは女性も手に職をつけなければ」という言葉が医師をめざすきっかけになりました。でも、医師免許を取得した後、生理学を専門に選び、大学院に進んでずっと脳とエストロジェンについての研究に没頭することになってしまいました。その領域での有名な教授のもとで学びたいとダラスのテキサス大学に留学もしました。私自身は楽しかったのですが、日本の恩師が様子を見にきてくださった時に「よくこんな砂漠の真ん中で女一人で生きているな」と驚かれていましたよ(笑)。その後、横浜市立大学医学部で教授になり教育や研究に携わっていました。

―こちらで開業されたきっかけは?

横浜市立大学を退職後、医療系大学の教授などを経て、知り合いの先生のクリニックで週に2回ほど更年期の外来を担当しました。まさか脳の研究から更年期障害治療を始めることになるとは思ってもみませんでしたが、実際に診療を開始すると多くの患者さんに喜ばれました。ずっと学び続けたことがこんなふうに女性のためになることを知り、開業を考えるようになったのです。関内は学生時代からなじみのある、大好きな町。窓の外に見える横浜公園など、横浜の街と一緒に過ごせるのが良いなと考えてここで開業しました。

―診療面にはどのような特徴がありますか。

主に更年期女性を対象として、欠落してしまったホルモンを補充する治療を行っています。症状によってピルや漢方を組み合わせることもあります。骨も女性ホルモンと関わりが強いので骨粗しょう症の治療にも取り組んでいます。骨密度を調べて必要な治療を行い、あとは「食生活を見直し、運動で骨を刺激しなさい」と叱咤激励しているんです(笑)。患者さんは、びっくりするほど遠方からも来られます。また、男性も加齢とともに男性ホルモンであるテストステロンが減少することで、女性と同じような更年期障害が起こることが注目されるようになり、「夫も診てほしい」と言われる方もいらっしゃるので、週に1度、男性専用の枠を設けて治療を行っています。



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