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大和 彩乃 院長の独自取材記事

後楽園胃腸内視鏡クリニック

(文京区/後楽園駅)

最終更新日:2024/07/11

大和彩乃院長 後楽園胃腸内視鏡クリニック main

東京メトロ丸ノ内線・後楽園駅から直結の「後楽園胃腸内視鏡クリニック」。東京都立駒込病院や内視鏡を専門とするクリニックで研鑽を積んだ大和彩乃院長が、「女性の大腸がんの死亡数を減らしたい」との思いで2024年7月に開院。女性医師と女性スタッフによる内視鏡検査に特化し、検査に対する不安や恥ずかしさに寄り添うことがモットーだ。大和院長は、学生時代から女性の内視鏡検査を行う医師として開業することを目標にしていたといい、内視鏡検査を専門とする女性医師として、何ができるかを常に考えてきた。「定期的に大腸内視鏡検査を受けていただければ、大腸がんの予防につながるのです」と話す大和院長に、同院の内視鏡検査における工夫や、医療への思いを語ってもらった。

(取材日2024年6月12日/情報更新日2024年7月9日)

通いやすさにこだわった、女性による内視鏡クリニック

駅直結でアクセスしやすい立地ですね。通いやすさにこだわられたのですか?

大和彩乃院長 後楽園胃腸内視鏡クリニック1

4路線からアクセスできて区役所の目の前でもありますから、文京区民にとっては通いやすい場所ですよね。以前勤めていた東京都立駒込病院と連携できるエリアで開業したいと考えていました。後楽園駅周辺は中高生の頃に住んでいたこともあり、私にとってはなじみ深い場所なんです。開業場所を探し始めて2週間でこの場所と出会い、不思議なご縁を感じました。お仕事などで忙しい方にも気軽に内視鏡検査を受けていただきたいので、通いやすさは意識しましたね。駅直結でアクセスしやすいだけでなく、24時間対応できるウェブ予約を導入し、土曜日にも診療を行います。どんな世代の方にも安心感を持っていただけるよう、院内は落ち着ける雰囲気をめざしました。

こちらのクリニックでは、どのような診療を行っていますか?

当院は内視鏡検査に特化したクリニックではありますが、一般的な消化器内科の疾患や、肛門内科にも対応します。特にお尻のお悩みは、恥ずかしくて相談しづらかったり、「こんなことで受診してもいいのかな」と思ったりされる方が多いのですが、お悩みを抱えていることは恥ずかしいことではありません。私も産後、痔になってつらい思いをしましたし、痔は誰でもなるものですから。痔というと手術を勧められるイメージがあるかもしれませんが、今はほとんどが薬の服用や、便秘や生活習慣の改善に向けたアプローチで対応します。ですから、そんなに怖がらずに来ていただければと思います。痔は出血を伴うことも多い疾患ですが、必ずしも痔からの出血とは判断できない場合は、大腸内視鏡検査を積極的にお勧めします。内視鏡検査でポリープを早期に発見し、早期治療につなげられれば、大腸がんの予防も見込めるんですよ。

医師もスタッフも、全員が女性だそうですね。

大和彩乃院長 後楽園胃腸内視鏡クリニック2

内視鏡検査に対する抵抗感や不安を少しでも取り除けるよう、当院では女性医師と女性スタッフが診療にあたります。大腸内視鏡検査はどうしても恥ずかしい気持ちを抱いてしまいますよね。それは当然のことだと思います。患者さんが抱えている不安や恥ずかしさを否定せず、「恥ずかしいですよね、わかります」と共感できるのは、私たちの強みではないでしょうか。当院のスタッフは内視鏡検査に長く携わっている者がほとんどですから、悩みや不安を気軽に相談していただければと思います。女性専用クリニックではありませんので、もちろん男性も大歓迎です。

一人ひとり異なる「つらさ」に合わせた内視鏡検査

内視鏡検査で、こちらならではの工夫はありますか?

大和彩乃院長 後楽園胃腸内視鏡クリニック3

患者さんに寄り添う検査を実現するために、患者さん一人ひとりのつらさに合わせたオーダーメイドの内視鏡検査を行います。内視鏡検査はつらいといわれますが、そのつらさは人によってさまざまです。例えば胃の内視鏡検査の場合、鼻が痛かった、鼻血が出た、おなかにパンパンに空気が入ってつらかった、検査後にフラフラして気持ち悪くなったなど、人によって多種多様なつらさを経験していらっしゃいます。ですから、過去に内視鏡査を受けたことのある方には、「何がつらかったですか?」と一歩踏み込んで聞くようにしています。つらかったところを丁寧に伺って、患者さん一人ひとりのつらさに合わせて対処することで、負担の少ない検査がめざせますから。また、大腸の内視鏡検査では下剤につらさを感じる方が多いので、少ない下剤の量で検査が行えるようにします。

設備面での工夫はいかがでしょうか?

検査する部分がよく見えることは苦痛の軽減につながりますから、内視鏡は先進の技術が詰まった機種を導入しています。奥のほうまでしっかりと光が届き、きれいに見渡せるので、精密な検査ができるのが特徴です。また、遠方にお住まいの方も安心して検査を受けていただけるよう、院内には下剤を服用できる専用のスペースと、専用のトイレを設けています。窓に面した下剤の服用スペースからは、ジェットコースターが見えるんですよ。リカバリールームも完備していますので、検査後はストレッチャーの上で目が覚めるまでゆっくりとお休みいただけます。

診療では、どのようなことを大切にされていますか?

大和彩乃院長 後楽園胃腸内視鏡クリニック4

内視鏡での診断では、「森を見てから木を見なさい」という恩師の教えを大切にしています。例えば大腸の中に大きいポリープがあったとして、まずそこに近づくのではなく、一歩引いて、全体の中でその病気を捉えてから核心に迫るようにしています。患者さんに対して心がけているのは、丁寧な診療ですね。内視鏡検査でクリニックに来られる方は、皆さん不安を抱えていらっしゃるんです。苦痛の少ない検査をめざして工夫を凝らしていますが、つらい検査であることには変わりありません。少しでも患者さんの不安がなくなって、「ここで検査を受けて良かった」と思っていただけるよう、お話をよく聞いて丁寧に説明し、一人ひとりとしっかりとコミュニケーションを取ることを心がけています。

大切な人に勧めたい、かかりつけの内視鏡医院をめざす

ところで、先生はなぜ内視鏡の道を選ばれたのですか?

大和彩乃院長 後楽園胃腸内視鏡クリニック5

大学4年生の消化器内科の授業で、おなかに傷をつけずにがんの治療ができると知って、すごい技術だと思ったんです。その後、女性の大腸がんの死亡数がとても多いことを知り、大腸内視鏡検査への抵抗感が大きいことが、女性の大腸がんの多さに表れているのではないかと考えました。消化器内科は男性の医師が多いですから、女性医師が内視鏡や消化器内科の医師になることで、女性の大腸がんを減らすことに貢献したいと思い、内視鏡の道を選びました。「大腸内視鏡検査を受けていただけるクリニックをつくりたい」という考えも、学生の頃からずっと持ち続けていました。女性の大腸がんを減らすために、内視鏡検査が専門の女性医師として何ができるかを考えた時に、内視鏡の技術を使って、目の前の一人ひとりの患者さんを診ていくことが第一歩だと思ったからです。

学生の頃からの目標をかなえられようとしている今、次にめざしていることは何ですか?

大切な人に勧めたいと思ってもらえるようなクリニックになれればと思っています。私は、一人に対して一人、内視鏡検査を行うかかりつけの医師を持つべきだと思っているんです。消化器の病気を患う方や、消化器のがんで亡くなる方がすごく多いですから、気軽に通えて何でも相談していただける、かかりつけ医になりたいですね。たくさんの患者さんに来ていただきたいですし、いろいろお話ししてほしいなと思っています。当院は内視鏡検査に特化したクリニックではありますが、便秘や下痢などでお困りの方も多いと思うので、そういったおなかの全般的なお悩みにも、より深く対応できるようにしていけたらと思っています。

最後に、読者へメッセージをお願いします。

大和彩乃院長 後楽園胃腸内視鏡クリニック6

大腸がんは女性の死亡原因の1位といわれていますが、定期的に大腸内視鏡検査を受けていただければ、対応できるがんでもあるんです。大腸がんはある日突然できるわけではなく、小さなポリープがゆっくりと大きくなってがんになるため、ポリープの段階で治療してしまえば予防につながります。ポリープは40代から少しずつ増えてきますので、ぜひ一度、大腸内視鏡検査を受けていただきたいです。不安でためらっている方も多いと思いますが、不安な気持ちに寄り添い、苦痛を軽減するための工夫も行います。検査は女性医師と女性スタッフが担当しますから、少しでも「受けてみようかな」と思っていただけましたら、お気軽にお越しください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

胃内視鏡検査(カメラのみ)/6000円程度、大腸内視鏡検査(カメラのみ)/7500円程度

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