検査翌日でも仕事に行ける?
同日土日も可能な胃・大腸内視鏡検査
川崎駅前大腸と胃の消化器内視鏡・肛門外科クリニック
(川崎市川崎区/川崎駅)
最終更新日:2025/09/24
- 保険診療
50歳以上の人が大腸内視鏡検査を受けた場合、大腸ポリープが見つかるケースが多いという。このことに着目する「川崎駅前大腸と胃の消化器内視鏡・肛門外科クリニック」の近藤崇之院長は、「40歳を過ぎたらおなかの調子に注意して、不調が続いたら大腸内視鏡検査を受けてほしい」と広く呼びかける。病気を発見できれば治療に、病気がないとわかれば安心感につながる内視鏡検査。平日に忙しい人でも受けやすいよう、同院では土・日曜の検査や、胃と大腸の同日内視鏡検査にも対応している。今回の記事を読んで思い当たることがあれば、「忙しい」を理由にせずにすぐに消化器内科を受診してほしい。
(取材日2024年12月10日/情報更新日2025年5月21日)
目次
40代の働き世代こそ、おなかの自己管理が必要。土・日曜も受けられる胃と大腸の同日内視鏡検査
- Q胃や大腸の病気の詳細や、注意すべき年齢を教えてください。
-
A
▲定期検診を推奨する院長。早期発見が重要
胃に関しては加齢によって逆流性食道炎を招く場合もありますが、胃がんや慢性胃炎の主な原因はピロリ菌で、20~30代でも発症します。もし検査で陽性が出たら消化器内科で除菌しましょう。ただ、ピロリ菌がいなくても胃がん・胃潰瘍・十二指腸潰瘍・胃炎などは発症します。胃の不調があれば一度は内視鏡検査を受けてください。一方、大腸の病気は年齢を重ねると発症しやすく、50歳以上の方に大腸ポリープが見つかる確率が高いです。また加齢に伴って大腸憩室つまり大腸のしわが生じやすくなり、大腸憩室炎や大腸憩室出血となることも。いずれも早期発見が大切ですので、40歳を過ぎておなかの不調が続いたら大腸内視鏡検査を受けましょう。
- Q大腸内視鏡検査は、便潜血検査が陰性でも受けるべきでしょうか?
-
A
▲先進の内視鏡カメラを導入
便潜血検査の精度は高いとはいえず、大腸がんがあっても陽性になる確率がとても低いのです。ですから陰性だからといって安心せずに、便秘や下痢などの便通異常が続いたり、ご自宅のトイレで出血が見られるなど、心配な症状があれば内視鏡検査を受けてください。またその逆で、便潜血検査で陽性となっても「自覚症状もないし、仕事も忙しいから」と放置される方もいるのですが、これはとても危険なこと。もし痔の自覚症状があったとしても、大腸がんを否定することはできません。1回でも陽性が出たら「大腸がんかもしれない」と疑って内視鏡検査を受けてほしいのです。
- Qこちらでは胃と大腸の内視鏡検査を同日に受けられるそうですね。
-
A
▲気になる症状があれば気軽に相談してほしいと話す
はい。胃と大腸の内視鏡検査を併せて受けるメリットは、時間を有効に使えることです。食事制限や通院が1回で済みますし、当院では土・日曜も検査を行っていますから、平日に忙しい方も受けやすいのではないでしょうか。組織検査を行う場合を除けば、その日のうちに胃と大腸の両方の結果をお伝えできます。「便潜血で陽性が出て、以前から胸やけも続いている」という方、また「どこなのかはっきりしないが、腹部に違和感を感じる」という方にも、胃と大腸の同日検査をお勧めしたいですね。消化器の病気は発見が早ければ早いほど軽い治療で済みますし、もし何も異常がなければ病気への不安が消え、安心して日常生活を送れることでしょう。
- Q検査前の過ごし方で気をつけるべきことはありますか?
-
A
▲内視鏡の高難度検査技術の研鑽を積んだ院長が診療にあたる
胃の検査では前日、大腸の検査では数日前から食事内容に関する注意や制限があります。特に大腸の場合、便秘の方は1週間前から便をやわらかくする薬を服用し、便の流れをスムーズにしておく必要がありますね。当院の場合、当日の下剤はご自宅と院内のどちらでも服用可能です。また検査では鎮静剤を使用することもありますから、帰りに車や自転車を運転することはできません。なお当院では、検査が終わったらストレッチャーごとリカバリー室に移動して、ゆっくりと休んでからお帰りいただいています。その頃には麻酔の影響もほぼありませんから、午前中に検査を受けて午後にご帰宅いただくことも可能です。
- Q検査を受けた翌日から仕事に行っても良いのでしょうか?
-
A
▲患者の不安を軽減できるよう受診前の注意点を丁寧に伝える
はい、当院では8時30分から検査を実施していますので、翌日はおろか検査当日の午後から出勤される方もいますよ。そのためには、患者さんの苦痛や体への負担を軽減することが重要です。当院では先進の検査システムを導入し、高精度な検査を短時間で行えるよう努めてきました。また、大腸内視鏡検査では、カメラ挿入時に空気を入れず腸管への負担を減らす完全無送気軸保持挿入法を採用。腸管への送気には、素早く体外に排出されやすい二酸化炭素を用いますので、検査後のおなかの張りを少なく抑えることができます。大腸ポリープを切除した場合は、ポリープの大きさや数にもよりますが、基本的に翌日から通常どおりの生活を送っていただけます。

