歯列矯正は予防の一環
子どものうちから始める矯正治療
みらい歯科・矯正歯科 Hirata dental office
(木津川市/山田川駅)
最終更新日:2024/07/12
- 自由診療
子どもたちに長く自分の歯で過ごしてほしいという思いがクリニック名に込められた「みらい歯科・矯正歯科 Hirata dental office」では、子どもの未来を見据え、予防歯科に注力。特に、歯並びや噛み合わせの悪さが虫歯や歯周病のリスクを高め、将来の見た目の印象にも影響するため、早いうちからの歯列矯正の重要性を伝えたいという平田和哉院長。矯正の内容や家庭でのケアなどを丁寧に説明し、保護者・子どもの双方が納得できるよう向き合っている。「見た目だけでなく、内面的にもプラスになっていくような矯正をめざしています」と話す平田院長に、小児矯正のメリットや同院で受けられる矯正法について聞いた。
(取材日2024年7月1日)
目次
未来を見据えた早めのスタートが鍵。見た目の改善だけでなく疾患の予防や内面への影響に期待
- Q歯列矯正は予防の一環であるとお聞きしました。
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A
矯正は歯並びを整えて見た目の改善を図りますが、期待できるメリットはそれだけではありません。本来、歯と歯は等間隔で並んでいるものですが、歯が斜めを向いたりねじれたりしていれば、隣同士の歯の接触部分が大きいので磨きにくく虫歯のリスクになります。また、そういう歯は根っこが近づいているので歯周病の進行を早めてしまう可能性もあります。以前勤務していた歯科医院では、お子さんが多かったわけではないのですが、大人の患者さんに「もっと早い段階で矯正をしていれば……」と感じることがあり、小さいうちから抵抗なく歯科医院に通う習慣を含め、矯正で予防をしていく重要性を伝えていきたいと考えていました。
- Q歯並びや噛み合わせが悪いことで起こる影響を教えてください。
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A
虫歯や歯周病のリスクを高めるほか、子どもは噛み合わせをつくっていく重要な時期にあるので、歯並びが悪いままで噛む癖がつくと、顎の変形や顔が非対称になるなどの将来的なデメリットが考えられます。また、近年の食生活の変化などを背景に口の周囲の筋肉が弱い子が増えているのですが、歯並びとも深い関わりがあるんです。筋肉と歯並びは相互に悪影響があるので、なるべく早いうちに見つけて悪くならないよう治療をしていくことが大切だと思います。
- Q矯正はいつから始めるのが良いのでしょうか。
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A
成長の差が大きい時期なので一概には言えないのですが、早ければ5歳くらいから始めている子もいますし、本格的に顎を広げる矯正をする場合は8、9歳あたりが多いですね。保護者の方にも協力はしてもらいますが、着け外しが必要な装置を管理したり、こちらの話をしっかりと聞いて理解したりといったことがある程度できる年齢として、小学校入学が一つの目安になると思います。
- Q小児のうちに矯正を始めるメリットは何ですか?
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A
大人になってからも矯正はできますが、すでに成長しているのでスペースが足りず抜歯が必要になったり、顎がずれていたりといった問題が起きます。なので、成長期の子どものほうが矯正に対する順応性が高いといえますね。小児矯正をしたからといって、大人になってまったく必要なくなるわけではないのですが、一度やっておくことで、大がかりな矯正を避けることが見込めます。また、多少の歯並びの悪さがあっても「まだ成長途中だから」と様子を見る保護者の方も多いのですが、埋まっている永久歯の状態などはエックス線を撮って初めてわかることもたくさんあります。矯正が必要かどうかも含め、まずは一度ご相談いただくことをお勧めします。
- Qこちらで受けられる矯正方法を教えてください。
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A
現在はマウスピース型装置を用いた咬合育成や矯正のほか、床矯正に対応しており、口腔内の状況や年齢などに合わせてご提案しています。マウスピース型装置を用いた矯正は違和感が少なく、透明なマウスピースなので見た目のストレスも軽減されることがメリットです。また、咬合育成は口の周囲の筋肉をトレーニングすることも目的なので、同時にMFT(口腔筋機能療法)も進めていきます。筋トレのようなものなので、継続してもらうためにはご本人のやる気や保護者の方のサポートが重要です。そのモチベーションを保ったり抵抗なく通ってもらったりするために「遊べる所、楽しい所」と思えるような院内づくりにこだわっています。
自由診療費用の目安
自由診療とはマウスピース型装置を用いた小児の咬合育成/7万7000円、マウスピース型装置を用いた小児矯正/49万5000円、床矯正/38万5000円 ※別途検査代5万5000円
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。