平田 和哉 院長の独自取材記事
みらい歯科・矯正歯科 Hirata dental office
(木津川市/山田川駅)
最終更新日:2024/07/12
山田川駅から徒歩1分。「みらい歯科・矯正歯科 Hirata dental office」は、院長の平田和哉先生が2023年に開業したクリニックだ。同院は、院長が歯科医師をめざすきっかけとなった幼い頃からの思いが反映され、子どもが楽しんでクリニックに通えるよう、端々までこまやかな配慮が行き届いている。「僕自身、歯科医院に行くのが好きだったので、小さなお子さんにとっても楽しく通える場所にしたい」と語る平田院長は、穏やかな笑顔が印象的な歯科医師だ。子どもとはお互い対等な立場で話すという気さくな平田院長に、開業の経緯やこだわったポイント、予防への思いについてたっぷり話してもらった。
(取材日2024年7月5日)
子どもの口腔の健康に関わりたいという思いで開業
2023年に開業されたと伺いました。どのようなクリニックをめざして開業されたのでしょうか?
僕の母が歯科衛生士で、幼い頃からクリニックに通うのが好きな子どもだったんです。母の勤務先の院長が良くしてくださって、5歳くらいの時には自分も歯科医師をめざそうという夢を抱いていました。そうしたスタート地点があったので、開業するならお子さんの多いエリアで、小児歯科・小児矯正に力を入れたいと考えていたので、ご家族の多いこの地域に開業しました。また、当院はお子さんだけでなく、大人の診療も行っています。子どもも大人も、できるだけご自身の歯で食事を楽しんで、長く健康に過ごしてほしい。患者さんができるだけ不自由なく過ごして、明るい未来に進んでほしい。その思いで、地域に根差し皆さんのお口の健康をサポートできる場所をめざしています。
お子さん連れでも通いやすいよう、開業時にはかなりこだわられたとか。
最初からキッズスペースつきの診療室をつくろうと思っていて、ファミリールームには力を入れました。親御さんが治療中でもお子さんが側にいられるよう、アーチ状のキッズスペースを併設していて、モニターを見たり遊んだりできるようになっています。電気を消すことはないんですが、蓄光で星が浮かび上がる壁紙を使っているんですよ(笑)。安全対策の柵も付いていて、まさに子どもの秘密基地ですね。全診療チェアの上に天井モニターがあるので、お好きな動画やアニメを見ながら治療が可能です。院内はベビーカーでも出入りしやすいバリアフリーですし、お手洗いにはおむつ交換台も備えています。待合の隣にあるキッズスペースには、触れると絵が変化するタッチディスプレイやおもちゃ、絵本を用意しているので、診療までの間も楽しく過ごしていただけます。院内には保育士もいますので、小さなお子さん連れの親御さんも安心してお越しください。
実際に開業してみて、患者層やエリアの印象はいかがですか?
ボリュームゾーンとしては18歳までのお子さんが多いですが、お子さんを持つ親御さんや働き世代の方や高齢者の方も多く、幅広い世代の患者さんにお越しいただいています。この地域にお住まいの方が中心で、主訴としては矯正の相談が多い印象ですね。同時に、開業してから感じたのは、虫歯のお子さんが多いなということでしょうか。現在は12歳までの間に虫歯の経験が1本といわれている時代ですが、このエリアでは平均2~3本虫歯の経験がある患者さんが多いですね。生え替わりの時期に歯並びを気にされる親御さんは多いのですが、基礎的な部分での予防を働きかけていく必要性を感じています。大人の方でも、メンテナンスというよりは虫歯などで来院される方が多いので、皆さんのお口の健康を支えるために僕たちがサポートできることがたくさんあるな、とやる気を感じているところです。
信頼関係を大事に、丁寧かつ親しみやすく接する
先生の診療方針について教えてください。
まずはわかりやすい説明をして、患者さんにきちんと理解していただいた上で治療を進めることを大切にしています。当院では、検査した資料を大きなモニターに映して、患者さんに今お口の中がどうなっているのかを丁寧に説明していきます。治療内容の説明では、3Dアニメーションソフトを使用しますので、患者さんにも治療内容を具体的にイメージしていただきやすいと思います。患者さんの理解が追いついていない段階で治療を進めていくと患者さんは不安な気持ちになりますし、信頼を寄せていただけません。歯科治療は、いかに患者さんから信頼していただけるかにかかっているんです。ですので、患者さんに安心してお任せいただくためにも、説明からこまやかに配慮することを心がけています。
お子さん相手だと、接し方も変わってくるのではないでしょうか?
お子さん相手でも、同じ目線で接するように心がけています。実は、子どもの患者さんとはお互い「ため口」で話したりするんですよ(笑)。中には焦る親御さんもいらっしゃいますが、僕はお子さんがフレンドリーに接してくれるのが本当にうれしくて。子ども好きということもあって、「あのゲームやってた?」「やってた!」みたいなやり取りをしていても、すごく年の差を感じるということはないんです。やっぱり、親しみを持ってくれていると言いたいことも遠慮せずに言えるし、何かあったときにも相談してくれると思うんですよね。僕がやるのは治療ですが、小さな患者さんと「ちょっと口開けといてくれる?」「わかった!」みたいなやり取りをするのが楽しみでもあるんです。クリニックは怖い場所ではなく、楽しい場所だと思ってほしいので、そうした小さなことから大事にしていきたいと考えています。
予防に力を入れていらっしゃると伺いました。
虫歯は食生活によるところが多いのですが、僕は予防の中では特にブラッシングを重視しています。ブラッシングが苦手なまま大人になると、なかなか自分の癖を直せませんし、何回も虫歯の治療をするはめになります。歯を磨くことは日常の何げない習慣かもしれませんが、ブラッシングは死ぬまで一生使うスキルなんです。ですので、当院ではブラッシングの指導にも力を入れています。なんでも口だけで説明されるよりも、自分の目で見て実感したほうが響くと思いますので、染め出しでご自身の磨き方を確認していただいています。あと、意外と多いのは間食のリスクですね。甘くないものなら間食にならないと思っている方もいますが、ミルクが入ったコーヒーを仕事中によく飲んでいる方は注意が必要です。甘さではなく食べ物を口に入れている時間の問題ですので、その点についても意識を促していきたいですね。
何でも気軽に話せて頼れる、地域のクリニックとして
保育士さんも在籍するなど、ソフト面にも力を入れていらっしゃいますね。
当院には保育士が2人いて、親御さんが治療中でお子さんに目が届きにくいときにも安心していただけるよう体制を整えています。保育士や受付スタッフには、不安な気持ちで来院される患者さんのケア的な意味でも、笑顔で接してほしいと伝えていますね。あとは、スタッフにも診療で使うアニメーションソフトを共有していて、実際にどんなふうに患者さんにわかりやすく伝えているのかを理解してもらうようにしています。ふわっと理解しているものを実践してもらうのではなく、患者さんに責任を持って対応してもらえるように、スタッフ教育の面でも視覚化することを心がけています。
今後の展望について教えてください。
まだ虫歯が多い地域だと思いますので、もう少しご自身のお口の健康に興味を持っていただけるように働きかけていきながら、地域全体の歯への意識を育てていきたいですね。なるべく自分の歯で食事をして、長く健康に過ごしていただきたいので、お口の健康に興味を持つきっかけとなる場所になれたらと思います。例えば、地域のスーパーでイベントをするなど、地域の患者さんの反応を見ながら、少しずつ皆さんの生活に寄り添っていきたいですね。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。
「子育てで忙しく、なかなか歯科医院に行けない」「本当に子どもを連れて行って大丈夫ですか?」当院には、そんなお声がよく寄せられます。当院は小児歯科に力を入れたいというところから始まったクリニックですので、安心してお越しください。治療を頑張ったお子さんには、ご褒美のカプセルトイを用意していますし、クリニックへ通うことを楽しんでいただけるよう、これからも頑張ってまいります。自分で言うのも何ですが、僕は話しやすい歯科医師だと思いますし、当院はちっとも堅苦しい場所ではありません。ちょっとでも気になることやお悩みがあれば、何でもお気軽にお話しくださいね。
自由診療費用の目安
自由診療とは小児矯正/7万7000円~、成人矯正/88万円~、インプラント治療/35万2000円~、審美歯科(セラミック治療)/6万500円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。