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吉崎 仁 院長の独自取材記事

ボーイズアンドガールズデンタルクリニック三宿

(世田谷区/池尻大橋駅)

最終更新日:2020/09/15

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「たった一度の人生だから、歯科医師として真に人のために力を尽くしたい。」世田谷区三宿にある「ボーイズアンドガールズデンタルクリニック三宿」の吉崎仁先生は話す。九死に一生を得た大けがをきっかけに原点回帰。「原因を探り、根本的解決を図る」という理想の治療にこだわってきた。昨年同クリニックを継承し、同院では保険診療から自由診療まで対応。頭蓋・下顎系をベースとした小臼歯非抜歯の矯正にこだわる。「人は本当のことからは逃げたくなるものだけど、きちんと向き合って正しい治療をすれば、ずっと健康に生活できる」という吉崎先生の言葉からは、「歯から始まる健康」を第一に考えるその情熱が伝わる。そんな吉崎先生の医療に対する熱い思いをたっぷりと聞いてきた。
(取材日2020年8月14日)

原因を追求し、根本的な解決を図る歯科治療

こちらのクリニックは、2019年に継承されたそうですね。

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ええ。「子どもを中心に診たい」と思っていたとき、ちょうどこちらのクリニックが空くと聞いて開業を決めました。外装や内装には特に手を加えていませんが、診療方針や診療の進め方は一新し、「原因から治す治療」にこだわって診療を行っています。私が院長となり1年経過しましたが、地道な診療・治療を続けるうちに、1人目のお子さんの治療をきっかけに別のお子さんも連れて来てくれたり、お母さんの治療もするようになったりと、少しずつ皆さんに受け入れてもらえるようになってきたように感じています。私は、検査結果を伝えた後で必ず「ご家族で一度相談してきてください」「遠慮せずにほかの歯科医院でも話を聞いてから判断してください」とお話しするのですが、「やっぱり先生にお願いします」と言ってくれる方も増えてきて、うれしい限りですね。

子どもの矯正をメインにされたのはなぜなのですか。

これまで対症療法主体の保険診療をやめ、原因を追及する包括的な診療をしている中で、本当に大切なことは「噛み合わせ」なんだということを痛感しました。人は生まれてから噛み合わせが完成するまでに十数年かかります。理想的な噛み合わせ・歯並びを獲得するためには大人になってから介入するよりもっと早い段階から診てあげたかったということが一番の理由ですね。また、私自身も小学生の時に対症療法的な矯正治療をしたことにより、今でも顎位が安定せず苦しい経験もあって、本当に正しい矯正治療を必要な子にはしてあげるべきだと思ったんです。

先生自身も矯正治療を受けた経験があるんですね。

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はい。ただ、私が受けたのは、残念ながら本来一番大切な顎位を考慮した矯正治療ではなく、見た目だけに注目した矯正治療でした。前から数えて4番目の歯、つまり第1小臼歯も2本抜かれてしまいました。治療を終えても、そもそもなぜ歯並びが悪くなったのかという原因は解決していないので、しばらくすると後戻りしてしまい現在も顎関節症の症状があり、つらい思いをしています。歯科医師になってからも、きれいに並べることに特化した矯正治療の弊害を何度も目にしましたね。対症療法的に見た目をきれいに並べても、必要な機能が正しく働く状態になっていなければさまざまな弊害が起きることは容易に考えられます。ボタンの掛け違いが少ない子どものうちに、歯並びが悪くなる原因を取り除いてあげることがとても大切だと考えているのです。

小臼歯を抜かずに正しい噛み合わせをつくっていく

長年考えていた理想の治療をしようと決意されたのには、何かきっかけがあったのですか。

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4年ほど前でしょうか。趣味のアクロバットの練習中に脊髄損傷を負い病院に運ばれました。受傷直後は首から下の感覚はなくなりました。さすがに、「ああ、これはもうだめかな。歯科医師を続けることはできないな」という諦めが頭をよぎりました。ところが、ICUに入りすべてに絶望しかけたとき、指先から少しずつ感覚が戻ってきたんです。看護師さんにも奇跡だと言われましたし、私自身も心の底からそう思いました。一度きりの人生、せっかく生かされたなら、人のためになる正しい治療をしたい。そう考えるようになったのは、この経験がきっかけです。今起きている症状には必ず原因があるということ。その原因を突き止めて治療することが大切だということを、ぜひ知っていただきたいですね。

先生のお考えになる矯正治療の在り方について、詳しく教えてください。

子どもの矯正治療では個々の成長・発育をベースに、頭蓋骨に対して下顎骨が正しい位置にあるか否かが何より重要です。頭蓋骨と下顎骨は別々の骨ですが神経筋機構によりダイナミックに連動しています。頭蓋・下顎系の発育がうまくいかないと、結果的に歯並びが悪くなり、うまく噛めないだけでなく、顎関節の症状、肩や腰など体のさまざまな部位の痛みにもつながりかねません。もちろん見た目を美しく整えることも大切ですが、その状態になってしまった原因を明確にし、生体にとって正しい噛み合わせをつくることが私の考える矯正治療の最大の目的ですね。あとは、小臼歯を抜かないということ。小臼歯は顎位の安定にはとても大切です。私は小臼歯非抜歯の矯正を徹底しています。

子どもの矯正を始めるのに適した時期はありますか。

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人の噛み合わせは、乳歯から永久歯へと生え替わりながら、頭蓋骨・下顎骨の成長に応じて生体の適応と代償を繰り返しながら十数年もかけて完成します。完成までのプロセスで常に正しい成長・発育を維持することは、テストのたびに100点を取れというようなもので、かなり難しいといえるでしょう。ですから、成長過程ではだいたい80点から90点くらいの歯並びを狙って、最終的に理想の噛み合わせになるように整えていけばいいのです。状態によっては、早い段階から始めることで顎の正しい発育を促していけますので、「なんとなく歯並びが気になる」という段階でお気軽にご相談ください。こんな漠然とした相談でいいのかな、と思うかもしれませんが、お子さんのそばでいつも様子を見ている親御さんの違和感は正しいことが多いものです。

理想は、歯科医師と患者で真剣に治療に取り組むこと

治療はどのように進んでいくのでしょう。

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まずは、骨格の発育具合やお口の中の状態などを正確に把握するために、レントゲン写真、口の中の写真、顔の写真等を撮影、顎機能の精密検査をします。次に、検査結果を分析して、診断結果と治療方針、想定される期間などを丁寧にご説明します。私の場合、根本から治しましょうというご提案なので、「そこまでやる必要があるの?」と疑問を感じる方もいらっしゃいますから、セカンドオピニオンはぜひ受けてくださいとご案内することが多いですね。その上で、ご納得いただけたら治療を始めていくという流れです。検査結果については、個別に写真つきのファイルを作ってお渡ししています。

小さな子どもの治療の際に心がけていることはありますか。

お子さんの中には治療前に大泣きする子もいます。連れて来たお母さんは焦るでしょうが、私はお子さんが泣き止むまで待ちます。子どもの立場からすると不安で泣くこともあるでしょうし、過去の経験から怖くて泣いてしまうこともあると思います。いずれにせよ、「先生は、一生懸命君を診る。だから、君も一生懸命やろう。治療はその気になったら始めようね」というつもりでのんびり見守っています。大人が自分と真っすぐ向き合ってくれている、という感覚は小さな子にも必ず伝わるもの。子どもが泣き止んで座ってくれたら、練習をしながら治療ができるようになるまで根気よく信頼関係を築いていきます。先週まではお口を開けてくれなかったお子さんが突然協力的になってくれることもよくあります。合わせてその都度親御さんにもきちんと説明します。

最後に、読者に向けてメッセージをお願いします。

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皆さんにはもっと真剣に、そして冷静に、自分やお子さんの体のことを考えてほしいと思います。その場しのぎの治療は、いずれ顎関節や体の不調など、何らかの不具合を引き起こすことにつながっていきます。根本から治すことの大切さを知っていただいて、前向きに治療に取り組んでもらえたらうれしいですね。生涯使う歯をきちんと育んでいけるかどうかは、最初の歯科医師との出会いが鍵を握っています。特に矯正は、初めて診た先生がどんな方針で治療をするかによって、人生が変わるといっても過言ではありません。不安や疑問は何でもぶつけていただいて、お互いにハッピーな関係性をつくっていけたらと思っています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

検査/4万円~、小児矯正/12万円~

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