通院頻度は2ヵ月に1度程度
マウスピース型装置を用いた矯正
にじのそら矯正歯科・鈴鹿
(鈴鹿市/玉垣駅)
最終更新日:2024/09/26
- 自由診療
専用の装置を装着し、歯や顎の骨にゆっくりと力をかけることで、歯並びの改善を促す歯列矯正。以前はワイヤー矯正が一般的だったが、近年ではマウスピース型装置を用いた矯正を導入する歯科医院も増えている。取り外しが可能なため、歯磨きや食事をしやすい一方、装着時間を守らなければならないなど、自己管理が必要な側面もあるという。2023年に「にじのそら矯正歯科・鈴鹿」を開業し、院長を務める石本和也先生は歯列矯正を専門とする歯科医師。開業前には、大学病院やマウスピース型装置を用いた矯正を専門とする歯科医院など複数の医療機関で勤務し、数多くの症例に対応した経験を持つ。同院においても、小児から成人まで幅広い年代の歯列矯正に取り組んでいる。そこで今回は、石本先生にマウスピース型装置を用いた矯正ついて話を聞いた。
(取材日2024年2月6日)
目次
検査結果に基づくシミュレーションが大切。矯正開始前にめざす歯並びを患者と確認し、ともにゴールへ向かう
- Q歯並びの重要性について教えてください。
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A
歯並びが整っていないまま長い年月を過ごすと、特定の歯に過度の負担がかかったり、逆に必要な負荷がかからなかったりする弊害が起こるリスクがあります。例えば、必要な負荷がかからないケースでは、何十年という年月を経て、歯が伸びるように浮いてきてしまった結果、根っこが短くなり、歯が抜けてしまうことにもつながりかねません。つまり、歯並びや噛み合わせが良い人は、歯を失うリスクも低いといえるでしょう。さらに、きれいな歯並びで口元を気にせず思いっきり笑えれば、周りの人に与える印象も良いはずですよね。歯並びを整える目的の矯正は、心身両面の健康に良い影響を与え、人生を豊かにすることへつながるアプローチだと思います。
- Qマウスピース型装置を用いた矯正の特徴は?
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A
取り外しが可能なため、食事や歯磨きを普段どおり行えます。しかしそれ以外の時間は就寝時を含め、装着したままでいることが求められますので、自己管理が必要になるという特徴があります。そのため、小さなお子さんには適用が難しい手法です。この方法のメリットは、透明で目立ちにくい上、ワイヤーと比較して痛みが少ないことが望める点などが挙げられます。素材に金属を使用していないので、金属アレルギーがある方にも向くでしょう。歯の可動域が広いため、他の手法では抜歯を行わないといけないような症例でも、マウスピース型装置を用いた矯正では抜歯をせずに済むケースもあります。
- Q通院の頻度についても教えてください。
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A
矯正開始後は約2ヵ月に1度の頻度で通院します。ワイヤー矯正に比べて通院スパンが長いため、遠方の患者さんや通院に時間が割けない方にとっても負担が少ないと思います。当院でも、亀山市や津市といった鈴鹿市以外から来院される方もいますよ。通院頻度が少ないため、「意外と短い期間で矯正が終わった」と感じる方もおられると思います。さまざまなメリットが期待できる矯正方法ですが、歯が欠損していたり、外科的手術を必要としたりするケース、飲食業などに従事していて取り外す頻度の高い方には向いていません。ワイヤー矯正とマウスピース型装置を用いた矯正、それぞれに得意とする症例がありますので、主治医に相談してみましょう。
- Qこちらでの矯正の流れを教えてください。
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A
まずはカウンセリングを行い、方針や矯正の期間、費用などをご説明します。どのような歯並びにしたいのか、などご希望も伺います。この段階で矯正をするか決断する必要はありません。矯正を開始する場合は、検査に進みます。歯科用CTやセファログラムを用いた精密検査、口腔内スキャナーによる型採りを行います。検査後は3Dシミュレーション装置を用いて、矯正の見通しを丁寧に説明します。検査の結果、虫歯や歯周病が見つかった場合には、近隣の歯科医院へとご紹介し、先に治療を行っていただいた後に矯正開始となります。期間はおよそ2年から3年。矯正が終わったら、今度はリテーナーを用いた保定期間がさらに2年ほど必要です。
- Qこちらの診療にはどういった特徴がありますか?
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A
患者さんが希望される歯並びのゴールはどこなのかをきちんと把握することを意識しています。初回に無料相談の時間を設け、時間をかけてお話をするのはそのためです。勤務医時代には、マウスピース型装置を用いた矯正を専門とするクリニックで、たくさんの症例を経験しました。そういった知見を生かし、他院で抜歯が必要と言われるような症例であっても、できる限り歯を抜かない矯正を心がけます。ホワイトニングも提供していますので、歯並びだけでなく、歯の色も気になるというご相談にもお応えできます。それから、日曜日にも診療をしていること、女性の歯科医師が勤務していることも特徴的だと思います。
自由診療費用の目安
自由診療とはワイヤー矯正/74万8000円~、マウスピース型装置を用いた矯正/88万円~、ホワイトニング/5500円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。