平 陸郎 院長の独自取材記事
新森おとなこども歯科
(大阪市旭区/新森古市駅)
最終更新日:2024/08/07

大阪メトロ今里筋線の新森古市駅から徒歩2分の立地に、家族全員で通える地域のかかりつけ歯科をめざし、2023年に開院した「新森おとなこども歯科」。保険診療を中心に、予防を重視し、小児歯科や妊婦に向けたマタニティー歯科にも対応。平日は夜20時まで、土曜は9時から17時まで診療を行っており、月に2回は日曜の午前中も診療を行い、あらゆる年齢層の多様なニーズに応えている。院長を務めるのは、穏やかな口調と優しい雰囲気が印象的な平陸郎先生。診療では対話やコミュニケーションを重視して一人ひとりの要望をしっかりと受け止め、丁寧でわかりやすい説明を心がける院長に、同院の診療理念や患者に対する思いなどをじっくり聞いてみた。
(取材日2024年4月5日)
大人も子どもも気軽に通えるクリニックをめざして
とてもきれいで清潔感のある院内ですね。

歯科医院というと、順番待ちや治療中にどうしても不安や恐怖心がつきまとうイメージがあるでしょう。患者さまが少しでもリラックスできるようにと、パステルグリーンと木目をあしらった優しい空間にしてみました。診察室はパーティションで区切り、半個室化することでプライバシーや感染症対策にも配慮しています。さほど広いわけではありませんので、パーティションには圧迫感の少ないすりガラスを採用しています。また、専用のカウンセリングルームを設け、大型モニターに映し出したエックス線検査画像や口腔内写真をご覧いただくなど、なるべくわかりやすい説明を心がけています。こうした院内設備に加え、老若男女、どなたにも気軽に通っていただけるようなアットホームな接遇も当院では大切にしています。
クリニック名に「おとなこども」とありますね。
私たちがめざすのは、誰もがいつでも気軽に来院できる親しみやすい歯科医院。お子さまと保護者から働き盛りのビジネスパーソン、ご年配の方まで、何か不調を感じたら「ちょっと行ってみようかな」と思っていただけるような、地域の皆さんの日常に寄り添えるクリニックを理想としています。そうした思いを込めて、院名に「おとなこども」と入れました。小児であれ成人であれ、予防を重視する当院の診療コンセプトに違いはありません。乳歯が生え始めた頃のチェックから年配の方の入れ歯治療まで、幅広い年齢層を対象として地域の皆さま一人ひとりの悩みに寄り添える歯科医院をめざしています。
小児の診療はどのように進めますか?

小児の歯科診療で大切なのは、やはり小さい頃から歯科医院に行く習慣を身につけてもらうことです。痛くなってから受診したのでは、いつも痛い思いをする怖いところというイメージが定着し、大人になっても歯科医院を避ける原因となってしまいます。最初はなじんでもらうところからスタートし、口の中をよくチェックして虫歯にならないよう予防していくところから始めるのがいいでしょう。さらに言うならば、まだお母さんのおなかにいる時からお子さんの歯科予防はすでに始まっています。妊娠中はホルモンバランスの崩れによって、しっかりとブラッシングしていても歯肉炎や虫歯を引き起こしがちです。おなかの赤ちゃんに多少なりとも影響するといわれていますので、マタニティー歯科でしっかりとお口の中をケアをすることは、赤ちゃんの将来にとっても非常に重要といえるでしょう。
患者の生活に寄り添い、平日は20時まで、土日も診療
こちらの診療の特徴を教えてください。

虫歯や歯周病の治療、小児歯科、入れ歯治療など、まずは保険診療でできる治療をしっかりと患者さまにご提供できるようにしています。今は自費診療で良い治療法がたくさんありますが、できるだけ患者さまの負担の少ない治療法を念頭に置いてます。もちろん患者さまのご要望に合わせて、ホワイトニングなどの自費診療の分野のご提供も行っております。大切なのは、患者さまの訴えや疑問、要望を理解すること。そして、わかりやすく説明を重ね、選択肢がある場合はそれぞれのメリット、デメリットを共有しながら患者さまが納得した上で治療法を選択していきます。
診療において大切にされていることは?
歯科医院というとどうしても相談しづらかったり、言いたいことを伝えられなかったりすると思いますから、丁寧な診療と一人ひとりと向き合いながらしっかりとコミュニケーションを取るよう心がけていますね。初診時はまずカウンセリングルームにて悩みや希望をじっくりお聞きし、過去の治療歴や、もし治療を途中でやめてしまったのならその理由などもお伺いします。その上で治療について患者様に丁寧に説明し、治療を進めていきます。また治療後は、生涯を通じてお口の中の健康を守っていくために、虫歯や歯周病が再発しないよう、予防の重要性をお伝えしながら、定期的なメンテナンスをおすすめしています。
幅広い層の患者さまが通いやすいように、平日は20時まで、土日も診療をされていらっしゃると伺いました

患者さまによって、ご都合の良い曜日や時間帯はさまざまです。当院では、お勤めで忙しい方や、お子さまなども含め緊急の対応が必要な方にも当院が助けになれたらと思っており、平日は9時から20時まで、土曜は9時から17時まで診療を行っています。月に2回は日曜の午前中も診療しています。また、子育て世帯の皆さまのためにキッズスペースも診察室に設置していますが、スタッフの目が届きやすいですし、親御さんが治療を受けられている間もお子さんがそばにいるので安心。お子さんに歯科医院の雰囲気に慣れていただくためにも有用と考えています。小さなお子さん連れであってもご遠慮なく、ぜひ一緒にお越しください。予約をしていない飛び込みの患者さまにも対応しています。
治療後のケアやメンテナンスの大切さを知ってほしい
今後、力を入れていきたいことはありますか?

治療と同様に重要なのは、治療後の予防管理やメンテナンス。その大切さをこれからもお伝えしていきたいと考えています。何回も通って大変な思いをして、やっと治療が終わったとほっと一息つきたいお気持ちは私にもよくわかります。しかし長い将来にわたって健康な歯を維持していくことを考えれば、治療後も定期的な検診で口腔内の衛生状態や虫歯・歯周病の進行をチェックして、歯石除去などのメンテナンスを続けることが重要です。口腔内の環境の悪化は歯周病で歯を失うだけでなく、ひいては糖尿病や脳梗塞、心臓病、誤嚥性肺炎といった命に関わる疾患とも深く関連するとされているからです。ただし、口腔内の健康維持は受診時だけでなく、ご家庭でのセルフケアが絶対に欠かせません。セルフケアでカバーしきれない部分を私たちがサポートさせていただく。それが歯科予防の基本と捉えていただけるとありがたいですね。
ご多忙の中、休日はどのようにお過ごしでしょう?
日曜も診療しているので遠くへはなかなか出かけられませんが、時間さえ取れれば家族と一緒に過ごす時間を大切にしています。子どもは息子が1人で、よく遊園地やアスレチックに遊びに行きますね。実は当院のロゴは、「僕が描いてみる!」と言って息子がデザインしたものなんですよ。特にお絵描きが好きというわけではないのであまり期待はしていなかったのですが、できあがってみれば歯の親子やお花のイメージがほんわかとした温かい雰囲気で、私がめざす親しみやすい歯科医院のイメージにぴったりでした。もちろん仕上げはプロの方にお願いしましたが、とても気に入っています。また、院内の内装デザインは夫婦で行いましたから、当院は家族みんなで作り上げたともいえますね。
最後に、読者へ向けたメッセージをお願いします。

開院からまだ1年もたっていませんがスタッフたちの頑張りもあり、お越しくださる方が増えていることは本当にうれしいです。歯科医院はあまり積極的に行きたい場所ではないですよね(笑)せっかくそのようなところに来ていただくわけですから、症状や不安が少しでも和らぐような痛みに配慮した優しい治療を心がけています。まずはお口の状態チェックやクリーニングなど、小さなところから始め、その後のことは、じっくりと相談しながら一緒に解決をめざしていきましょう。また、当院は地域の方が長く通いやすいよう、基本的には保険診療を中心にご提案をしております。地域の皆さまと、今後も長くお付き合いできれば幸いです。
自由診療費用の目安
自由診療とはホワイトニング/2万円~