定期検査のハードルを下げる
痛みやつらさに配慮した内視鏡検査
立川駅前こばやし内科・胃と大腸内視鏡クリニック
(立川市/立川駅)
最終更新日:2025/01/14


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健康診断で精密検査を勧められても、なかなか足が向かない人も多い胃と大腸の内視鏡検査。検査自体のつらさに加え、腸管洗浄剤服用などの準備にも抵抗を感じる人は少なくないだろう。「立川駅前こばやし内科・胃と大腸内視鏡クリニック」では、それらのハードルを取り払うべくさまざまな工夫をしている。大腸がんや胃がん、食道がんなどの早期発見のために大きな力を発揮する内視鏡検査について、院長の小林孝弘先生は「患者さんが痛みやつらさ、不安を感じるような部分はクリニック側が工夫すれば変えられると考えます」と話す。実際どのような工夫をしているのか、特に大腸内視鏡検査を受ける際の流れも含めて、詳しく教えてもらった。
(取材日2024年12月10日)
目次
検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!
- Q内視鏡検査はどのような人が受けるべきでしょうか。
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A
下痢や便秘が続く、便が細い、血便など、便通に異常がある方、おなかが張っている方などは大腸内視鏡検査をご検討ください。いつもどおり過ごしているのに体重が減ったり、急に貧血を起こすようになったりした場合も、異常があると考えられます。症状がなくても、40歳以上の方、大腸がんの既往歴が家族にある方も受けていただきたいです。胃の内視鏡検査は、胃の痛みや食欲不振、吐き気などがあるほか、症状がなくても家族に胃がんやピロリ菌感染の方がいるという場合は、受けたほうがいいでしょう。若い方はストレスと診断されてしまうケースも多いのですが、がんが見つかることもありますので、気になる症状があれば早めにご相談ください。
- Q大腸内視鏡検査は、どのような病気の発見に有用ですか?
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A
一つは大腸がんです。大腸がんは男女ともに死亡原因の上位に入る病気ですが、内視鏡検査で早期発見できれば治療で完治もめざせます。もう一つは大腸がんに進行する可能性が高い大腸ポリープです。こちらも小さいものは内視鏡検査中に切除をすることが可能で、大腸がんへ進行するリスクを大きく減らすことができます。次いで、若い方にも多い、潰瘍性大腸炎、クローン病があります。頻度は低いですが、血便などの症状が出るベーチェット病、結腸憩室炎なども内視鏡検査が発見に役立つ病気です。痔や過敏性腸症候群の方も血便など便通異常が出やすいため、大腸がんや潰瘍性大腸炎などの可能性を否定するために、内視鏡検査を勧める場合があります。
- Q痛みや不安をなくすためにどのような工夫をされていますか?
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A
当院を開業したきっかけが、有用な検査にも関わらず躊躇する方の多い内視鏡検査への障壁を取り払いたかったからでした。今まで検査がつらかった方にも楽に受けていただけるよう最大限工夫しております。当院は日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医が必ず検査を実施。希望者には麻酔や鎮痛剤を使用してうとうとと眠った状態で受けていただけますし、挿入が難しい方や痛みを感じやすい方には極細の長い特殊内視鏡も用意しています。腸管洗浄剤もなるべく飲みやすいものを用意し、自宅で飲むのが不安な方は、院内の個室で服用可能です。予約も1、2週間以内に取れるよう体制を整え、土日も対応。また、女性医師の診察日・検査日も設けています。
検診・治療START!ステップで紹介します
- 1事前に診察を受け、検査についての説明を聞く
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原則検査の前に一度受診をして、医師から事前の診察を受ける。症状によっては血液検査を行う。便通に異常があり、便秘の症状がある場合は、大腸が詰まるような病変の可能性があるため、エックス線、CT検査をあらかじめ受ける場合もある。また、腸管洗浄剤を処方し、便通管理をする可能性もある。当日の前処方薬の飲み方や食事内容、検査の進め方など具体的な内容はスタッフから説明を受ける。
- 2検査前の準備として、当日に腸管洗浄剤を服用
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検査2日前から乳製品や食物繊維が多く含まれたもの、油分が多いものを避け、消化の良いものを食べる。前日夜から絶食して腸管洗浄剤を服用。当日朝も食事を取らず、腸管洗浄剤を飲み排便を済ませてクリニックへ。事前に申告すれば院内の個室で服用することも可能。腸管洗浄剤は複数種類があるため、説明どおりに服用する。水分補給は検査の1時間前まで。受付をし、検査着に着替え、麻酔や鎮静剤を用いる場合は点滴の準備を行う。
- 3内視鏡検査を受ける
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通常検査の直前に麻酔や鎮静剤を投与。眠ったような状態で検査がスタートする。検査の所要時間は10~20分ほど。検査時間が短いほど良いわけではなく、行きは早く、帰りは7分以上かけてゆっくり観察して戻ることが大事だという。ポリープがある場合は、切除を図るためもう少し時間がかかる。ポリープ切除については事前に検査中の切除を希望するかの同意書を記入する。
- 4リカバリールームで休息
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検査後20~30分ほどリカバリーチェアで休む。同院では検査室のすぐ近くにリカバリールームを設置しているため、ストレッチャーで移動できる。検査に麻酔や鎮静剤を用いる場合、当日の車、自転車、バイクの運転は禁止されている。激しい運動や遠方への外出も避けよう。また、ポリープの切除を図った場合、数日~1週間ほど行動が制限されることもある。
- 5検査結果の説明を受ける
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リカバリールームで休んだ後に、診察室へ移動し、医師から結果の説明を受ける。モニターにポリープなどの画像を映しながら、現状や注意点の説明、薬の処方などが行われる。ポリープがあった場合、病理検査に出されるので、2週間後に結果を聞きに再度受診。がんを含め病気が見つかった場合は、適した治療に進める医療機関を紹介される。提携の病院をはじめ、通いやすいところなど要望に応じて紹介先が決められる。
自由診療費用の目安
自由診療とは胃内視鏡検査/2万4000円、大腸内視鏡検査/2万5000円