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小見山 彩子 院長の独自取材記事

尾山台耳鼻咽喉科

(世田谷区/尾山台駅)

最終更新日:2025/10/24

小見山彩子院長 尾山台耳鼻咽喉科 main

東急大井町線・尾山台駅から徒歩1分という好立地に立つ「尾山台耳鼻咽喉科」。2023年8月に同院を開業した小見山彩子院長は、これまで複数の医療機関で耳鼻咽喉科の幅広い診療に携わってきた日本専門医機構耳鼻咽喉科専門医。同院では、耳・鼻・喉などに関する疾患に加え、めまいや睡眠時無呼吸症候群の治療にも対応し、漢方薬を用いた治療にも力を入れている。「世田谷区等々力、尾山台の地域の皆さんに少しでも貢献をしていきたい」と優しく穏やかな表情を見せる小見山院長に、医師をめざしたきっかけや、診療で大切にしている考え、力を入れている治療などについて語ってもらった。

(取材日2025年5月22日)

コミュニケーションを大切に納得のいく診療の提供を

まず、医師をめざしたきっかけと、こちらに開業するまでの経緯を教えてください。

小見山彩子院長 尾山台耳鼻咽喉科1

父が内科の医師で、私が子どもの頃には開業医として地域に根差したクリニックを運営していました。患者さんや地域の方から感謝の声を頂いているのを聞き、父を誇らしく感じ、私も父のような開業医になりたいと思い、医学の道を進むことにしました。開業するには経験や知識が必要だと考え、多くの症例や経験を積み重ねてきました。また、勤務医時代は自分の子どもが小さかったのもあって勤務時間を調整していましたが、今は子どもも大きくなり私もフルタイムで働けるようになりました。ライフステージの観点からも開業に相応しいタイミングで2023年に、ここ尾山台に開業することができました。

きれいで明るい雰囲気の院内ですが、開業するにあたってめざしたイメージはありますか?

耳鼻咽喉科と聞くと「怖い所」という印象を持っている方もいると思います。開業に際して、そのマイナスイメージを払拭し「怖くない耳鼻咽喉科」をつくりたいと考えました。診察室にも外の光が入るようにして、開放的な空間にすることで威圧感などを感じにくいようにしています。清潔であることも重要と考え、毎日2回の掃除を徹底。また、ベビーカーやカートを使用されている方、つえを突いている方でも安全に移動できるよう、待合室や通路は広めのスペースを確保しました。バリアフリーであることも含め、「すべての方に優しい耳鼻咽喉科」をめざしています。

診療の際、どのようなことを心がけていますか?

小見山彩子院長 尾山台耳鼻咽喉科2

基本中の基本かと思いますが、患者さんと目を見てしっかりお話しすることをとても大切にしています。その上で、症状の原因や今後の治療方針をお伝えして、納得して帰っていただくことが重要だと思っています。また、患者さんの不安な気持ちを少しでも払拭し明るい気持ちでお帰りいただくためにも、適切な診療だけでなくコミュニケーションを取ることが重要です。「医師とあまり話せなかった」「一方的に話されて終わってしまった」などと患者さんに思われるのは心苦しいです。だからこそ、お一人お一人にしっかり時間を取って、納得してもらうまで説明をする。そして患者さんの意見や状況を聞いた上で、治療方針を決めていくことを常に心がけています。

治療の選択肢を広げ、長年続く症状の快方もめざす

どのような年代、主訴の患者さんが多く来院していますか?

小見山彩子院長 尾山台耳鼻咽喉科3

年代問わず、耳・鼻・喉のお悩みがある方にお越しいただいています。特にお子さんはアレルギーや中耳炎などが多いです。お子さんの治療では必ず親御さんにも病状をカメラで見てもらっています。話して伝えるだけでなく状況を「見える化」することで、納得感が生まれ前向きに治療に臨めると思います。また高齢の方を中心に難聴を訴える方も多く、補聴器の対応にも力を入れています。若い方でも難聴には注意が必要で、イヤホンで大きな音を聞いていると難聴になってしまうケースもあります。急に聴力が落ちたら時間勝負です。聴力は1週間で固定するといわれていますので、1日でも1時間でも早く治療を受けていただきたいです。また、めまいの精密検査を行うための重心動揺検査機器を導入していますので、少しでも疑いのある方は検査を受けにいらしてください。

補聴器の外来が特徴的ですね。

補聴器は一人ひとりに適合させるために繊細な調整が必要です。だからこそ、当院では院長である私と認定補聴器技能者の資格を持ったスタッフの二人三脚で、患者さんに合う補聴器の提供に努めています。さまざまなメーカーの補聴器を用意していますので、聞こえの状態に応じて複数の機種から選ぶことができます。また、補聴器本体のパーツなども耳にフィットするように細かく調整していきます。検査も一般的な聴力検査のほか「あいうえお」の音で行う語音明瞭度検査も実施しており、音としてわかっていても何を言っているのかわからないというケースに有用です。一般的に補聴器の調整を行う試聴期間は2週間ほどのことが多いですが、当院では患者さんの納得がいくまで試聴することができます。各自治体の補聴器に関する助成金申請のサポートもしていますし、通院が難しい方には補聴器の専門家がご自宅に伺える場合もありますので、何でもご相談ください。

その他、力を入れている診療はありますか?

小見山彩子院長 尾山台耳鼻咽喉科4

睡眠時無呼吸症候群の相談にいらっしゃる方も多く、睡眠の簡易検査や精密検査に対応しています。ご自宅に検査機材を配送し、モニターを装着して一晩ご自宅のベッドで寝ていただきます。検査結果に応じてCPAP療法にも対応し、軽症の方には歯科医院で作製したマウスピースを用いた治療も行っています。また、スギ花粉症やダニアレルギーの根本的な体質改善のため舌下免疫治療を行なっていますが、治療終了に3~5年かかります。長期通院が出来ない方には、対症療法ですが即効性が見込める抗体注射をご提案しています。注射による治療はスギ花粉が飛ぶ冬から春にかけての時期に症状を抑えるためのもの。受験シーズンでもあり、症状が抑えられたら助かる方も多いのではないでしょうか。さらに、今まで明確な治療法がなかった慢性上咽頭炎に対するEAT治療(Bスポット療法)にも対応していますので、ぜひご相談にいらしてください。

ストレス軽減のため、時間帯予約制やAI問診を導入

漢方薬を用いた治療も行っていると伺いました。

小見山彩子院長 尾山台耳鼻咽喉科5

耳鼻咽喉科疾患においては多くの症状に漢方薬を活用することができます。体質や症状に合わせて患者さんとマッチするように使い分けることで、改善につなげていければと思っています。子どもの頃に内科医の父が持っていた漢方の教材を見せてもらったり、父から少し教わったりしたことで、漢方の面白さに開眼してしまいました。大学では漢方の臨床実習を行ったり、医師になってからは研究会に参加したり、自分で深く掘り下げて学んできました。漢方医学の治療法は西洋医学と違い少し複雑なところもありますが、奥深さゆえに魅力的な手法だと思っています。私自身もアレルギー性鼻炎で悩んでいるので、症状に応じて自ら漢方薬を選び日々の治療にも役立てています。

ほかに、クリニックの特徴はありますか?

当院では時間帯予約制を導入して、なるべく患者さんをお待たせしないように心がけています。よりスムーズな受診ができるようにウェブ問診システムもあります。こちらはAIが搭載されているので、詳しい症状などを誘導されながら記入でき、伝えたいことが漏れる心配を減らせるのではないでしょうか。もう一つ、特徴といえるかはわかりませんが、スタッフたちは当院の自慢です。細かいところによく気づいて自主的に動いてくれますし、子育て中のスタッフが多くお子さんの対応にも慣れています。良いスタッフとともに運営しているからこそ良い診療につながり、患者さんも、私だけでなくスタッフにも不安な点や気になることなどを気兼ねなくお話しいただけるのではないかと思います。

最後に読者にメッセージをお願いします。

小見山彩子院長 尾山台耳鼻咽喉科6

お越しいただいている患者さんの温かいお声から日々力をいただいています。少しでも地域の皆さんに貢献できるように、尾山台エリアに根づいた診療を行っていきたいです。耳鼻咽喉科に通うのが慣れていない方であれば、少しの抵抗感や「こんなことで訪ねて良いのかな」と思うこともあるかもしれませんが、耳・鼻・喉の違和感や気になることがあれば気兼ねなくお越しください。「耳垢が詰まっている」のようなお悩みでも構いません。親御さんや介護中の方であれば、ご家族の小さな変化を感じた時にぜひお連れいただければと思います。耳鼻咽喉科は五感と密接な診療科なので、生活の質にも深く関わるものが多いです。日々をより豊かにお過ごしいただくためにも、小さな不安や違和感を一緒に解決できればと思っています。

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