子どもの歯はこうして守る
親子で取り組む小児歯科
御殿山おとなこども歯科・矯正歯科
(枚方市/御殿山駅)
最終更新日:2024/05/30
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「子どもが嫌がったらどうしよう」「泣いてしまって周りに迷惑をかけないか」と、子どもの歯科受診をためらってはいないだろうか?「こんなことで歯科医院に行っていいのかな?」と、受診を遠慮している人もいるかもしれない。そうした保護者に対して、「どんな些細なことでも気軽に相談に来てほしい」とアドバイスするのは、「御殿山おとなこども歯科・矯正歯科」の岡田花帆先生。同院では、親子連れが受診しやすい環境を整えるとともに、子どもの気持ちに寄り添った診療の提供に努めている。子どもが歯科受診を開始すべきタイミングや定期受診の大切さ、同院で実践している小児歯科診療について、岡田先生に教えてもらった。
(取材日2024年5月10日)
目次
健全な発育のためにも、小さなうちから歯科医院に通う習慣を身につけてほしい
- Q子どもを歯科医院に連れて行くタイミングを教えてください。
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A
下の前歯が見え始めたら、歯科医院デビューのタイミングです。虫歯などが見つかってから慌てて受診しても、小さなお子さんの場合、最初は嫌がって治療できないのが通常です。嫌がっている状態で無理に治療をすると、歯科医院が嫌いになってしまう心配もあります。歯科医院や歯科診療に慣れていただくためにも、早い時期からの受診をお勧めしたいですね。当院はバリアフリー設計なのでベビーカーのままご利用いただけ、キッズスペースもご用意しています。ママやきょうだいの受診の際に一緒に来院されるのも大歓迎です。治療を行わなくても、お口の中を診たり、虫歯予防に役立つフッ素塗布を行ったり、お口のケア方法などをご案内したりできます。
- Q乳歯は生え替わるからと、つい油断してしまう人も多いのでは?
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A
生え替わるからといって油断はできません。乳歯が虫歯になって歯の根っこまで感染が及ぶと、乳歯の下に埋まっている永久歯にも感染が広がる恐れがあります。虫歯がひどくなれば抜けば良いと考えがちですが、乳歯にも大切な役割があるので、時期が来て自然に永久歯に生え替わるのが理想です。生え替わりのタイミングでもないのに抜いてしまうと、歯列や顎の骨の発達に影響が及ぶ心配があります。特に最近のお子さんは顎が小さい傾向があり、狭いスペースに乳歯がギチギチに並んでいるケースも多いので、抜歯には慎重になるべきです。問題のある歯だけを見るのではなく、1本1本の歯が健全な発達に関わっていることを理解していただきたいですね。
- Q歯並びが悪いと将来的にどのような影響が考えられますか?
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A
歯並びに問題があると、見た目が気になるだけでなく、全身の健康にさまざまな影響が及びます。毎日の歯磨きや歯科医院でのクリーニングがやりづらいため、どうしても虫歯になりやすく、歯ブラシが届きにくいので、せっかく治療をしても再び虫歯になってしまうリスクが高いのが難点です。また、口には食べ物を噛む以外にもさまざまな機能があり、呼吸もその一つです。呼吸は本来鼻で行うものですが、口呼吸になると歯並びに好ましくない影響を与えるだけでなく、感染症にかかりやすくなるなど、全身の健康状態にも関わってきます。早いうちから歯科医院に通っていただけると、そうした歯並びや矯正にも目を向けるきっかけになると思います。
- Qこちらの小児矯正の特徴を教えてください。
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A
お子さんは成長段階にあるので、歯がきれいに並ぶためのスペースを確保するアプローチが可能です。スペースが不足するのは、口呼吸や指しゃぶりなど日常的な動作や癖が影響していると考えられ、簡単なトレーニングを通してこうした動作や癖の改善につなげるのが口腔筋機能療法(MFT)です。お口周りの健全な発達を促すことで、永久歯がきれいに並ぶスペース確保をめざします。顎の発達は小学校高学年くらいで完了するので、当院では、早いお子さんなら5、6歳くらいからMFTを開始します。一方、歯並びそのものの改善を図るマウスピース型装置を用いた矯正は、お口の中にまだ乳歯が残っている7、8歳くらいからスタートします。
- Qお子さんを診療する際、どのようなことに気をつけていますか?
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A
当院では、無理に治療を進めることはなく、たとえ治療ができなくても絶対に怒らないことを徹底しています。むしろ、診療台に座れた、口を開けられたなど、小さなことに対してもきちんと褒めるようにしており、保護者にもご協力をお願いしているくらいです。治療が必要な場合は、お子さんにもわかりやすい言葉で説明し、使う器具などを実際に見せたり、触ってもらったりして、治療を始めるのはお子さんが理解、納得してからです。また、できるだけ治療回数が少なくなるように考え、麻酔が必要な場合は、事前に歯茎に塗るタイプの麻酔を使用し、できるだけ細い注射針で、ゆっくりと麻酔を注入します。こうすることで麻酔の刺激を抑えるのです。
自由診療費用の目安
自由診療とはマウスピース型装置を用いた小児矯正/80万円
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。