歯科の治療が苦手な人に寄り添う
初診の流れと定期メンテナンス
御殿山おとなこども歯科・矯正歯科
(枚方市/御殿山駅)
最終更新日:2024/05/30
- 保険診療
歯や歯茎の状態が良くないと感じた時に、すぐに歯科医院を受診する人はまだ少数派かもしれない。何かと理由をつけて受診を先延ばしにした結果、痛みに襲われて慌てて歯科医院の扉をたたいた経験を持つ人もいるだろう。体の病気と同じく、口のトラブルは早期発見・治療が求められる。「だからこそ、気になることがある時は、もっと気軽に歯科医院に相談してください」と話すのは、「御殿山おとなこども歯科・矯正歯科」の川本祐輝院長。同院では、歯科が苦手な人の気持ちにきちんと寄り添い、不安や痛みに配慮した診療の提供に努めている。早期受診や定期的な検診の大切さ、さらに実際の治療の流れについて、川本院長に教えてもらった。
(取材日2024年5月10日)
目次
検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!
- Q歯科医院が苦手、歯科治療が怖いと感じる人は多いようですね。
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A
過去に歯科治療で痛い思いや不快な経験をしたことが、トラウマになっている方が多いですね。また、治療を受けた際に、何をされているのかわからなくて不安だったという方もおられます。お口の中の治療は目で確認できないので、不安を感じるのも無理ないですね。当院では、治療の前後にお口の中の写真を撮り、どのような治療をするのかを丁寧に説明し、納得していただいた上で治療を行います。治療後も前後の写真を見せて、どのような治療をしたのかを説明します。どうしても不安が強い方の場合は、急を要するケースを除いて、いきなり治療を開始せず、まずは歯のクリーニングから始めるなど、歯科に慣れていただくことから始めることもあります。
- Qわかっていても受診できないという声も聞きます。
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A
虫歯が痛くなると皆さん受診されますが、痛くなってからでは虫歯が進行していることが多く、治療も大がかりになりがちです。一方、早い段階で受診していただくと、小さな治療、回数の少ない治療での対応も可能になるので、気になる場合はためらわずにご相談いただきたいですね。さらに、普段から定期検診に通っておられると、歯周病などのトラブルをより早い段階で発見できるだけでなく、時間の経過に伴う変化も確認できるので、より早い段階からトラブルに備えることができます。当院では、患者さんのお口の状態やご希望に合わせて定期検診をご案内しており、通常は3〜4ヵ月ごとですが、もっと短い間隔で受診される方もいらっしゃいます。
- Q自由診療と保険診療とはどう違うのですか?
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A
治療に使用できる素材などが、保険診療では制限されるのに対して、制限がなく先進的な素材も使用できるのが自由診療の特徴です。また、治療後の状態をより長く保ちやすいという点では、自由診療のほうが優れていますね。とはいえ当院では、さまざまな治療において自由診療のほうが良いとか、自由診療でなければならないといった考え方はしていません。価値観は患者さんごとに異なるので、自由診療、保険診療それぞれのメリット、デメリットについてしっかり説明した上で、患者さんのご希望に沿って治療を進めます。無理に自由診療を勧めることはありませんので、治療に対するご希望などは遠慮なくお聞かせいただきたいですね。
検診・治療START!ステップで紹介します
- 1予約をして受診
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まずはホームページまたは電話で予約を取る。同院は、土曜、日曜も診療しているので、仕事などの関係で、平日受診が難しい人も受診しやすい。予約制が基本だが、急を要する場合は待ち時間が発生する可能性はあるものの、予約なしでの受診も可能だ。当日は受診の理由や治療に対する希望、紹介者などを簡単な問診票に記入して問診を受ける。現在、悩んでいることや治療に対する要望などは、治療計画に影響するのできちんと伝えたい。
- 2口の中のチェック
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次は歯科医師による口腔内チェックと口腔内写真の撮影。初めての受診や長期間のブランク後の受診の場合はエックス線検査も行われる。検査の費用が必要になるが、エックス線画像を撮ることで、口腔内チェックでは難しい歯茎に隠れた歯の根や親知らず、顎の骨の状態も確認できるのが利点だ。被ばくを気にする人もいるが、現在の歯科のエックス線検査の被ばく量は日常的な被ばく量と大差なく、不安を感じる必要はないだろう。
- 3カウンセリング
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問診と口腔内チェック、エックス線検査の画像をもとに、治療についてカウンセリングが行われる。できるだけ少ない回数で治療してほしい、時間をかけてもしっかりと良い状態にしたい、など、通院・治療についての希望も遠慮なく伝えるようにしたい。治療の選択肢が複数ある場合は、基本的に患者の希望に沿って治療が進められる。例えば、歯をなくした場合、いったん入れ歯にして、その後インプラントに変えるといった選択も可能だ。
- 4治療スタート
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治療方針に納得できれば、治療が開始される。毎回、治療の前後に口の中の写真が撮影され、治療前にはその日にどのような治療を行うのか、どのようなリスクがあるのか、痛みを感じることが予想されるのかなどについて丁寧に説明される。さらに、治療後には前後の写真を見ながら、どのような治療を行ったのか説明を受ける。痛みを伴う治療を行う場合は、麻酔注射そのものの痛みにも配慮しながら治療が進められる。
- 5定期的なメンテナンス
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治療方針に沿った治療が完了すれば、その後は定期検診に通う。同院では、通常は3〜4ヵ月ごとの定期検診が設定されるので、再びトラブルが起こらないように、また、虫歯や歯周病などをできるだけ早期に発見し、大がかりな治療を避けるためにも、忘れずに受診したい。定期検診では歯のクリーニングも行われ、普段の歯磨きだけでは落としきれない歯垢や歯石を除去。歯をきれいな状態に保つことをめざす。
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。