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涙道が詰まりが原因の止まらない涙に
涙道内視鏡手術

サークル帝塚山眼科

(大阪市住之江区/玉出駅)

最終更新日:2024/06/13

サークル帝塚山眼科 涙道が詰まりが原因の止まらない涙に 涙道内視鏡手術 サークル帝塚山眼科 涙道が詰まりが原因の止まらない涙に 涙道内視鏡手術
  • 保険診療

目の痛みやかゆみ、充血もないのに涙が止まらない。あふれ出る涙で視界がにじんで見えにくいなど、涙の量が増えることによる不快な症状の原因は、もしかすると涙の通り道である涙道にあるのかもしれない。「サークル帝塚山眼科」の藤井誠士郎理事長は「涙の症状が長引くようなら一度は必ず眼科受診してほしい」と話す。「加齢や細菌感染が原因となって涙道が閉塞、狭窄することがあります。これは自然治癒しないので、適切な手術が必要です」この病気に対し、藤井理事長が積極的に取り組んでいるのが非常に細い涙道内視鏡を使った手術。患者の心身の負担軽減につながるだけでなく、涙道の中を確認しながら処置できる先進の治療法だという。実施している眼科がまだまだ少ないこの手術について、藤井理事長に詳しく解説してもらった。

(取材日2024年5月24日)

涙の通り道に閉塞が起きている場合は、内視鏡手術で根本的な改善を図る

Q涙や目やにが止まらないのは病気のせいなのでしょうか?
A
サークル帝塚山眼科 涙や目やにが止まらない原因を丁寧に問診してくれる

▲涙や目やにが止まらない原因を丁寧に問診してくれる

涙や目やにが止まらない原因としてまず考えられるのは、異物やアレルギーによる刺激です。コンタクトレンズやまつげによる物理的な刺激、ハウスダストや花粉などのアレルゲンに反応するアレルギー性結膜炎、細菌感染によって引き起こされる結膜炎などが代表的です。またドライアイの症状がひどくなると、目の表面に傷がつき、それを補うために涙の量が増加し涙があふれてきます。これらの病気は目の充血やかゆみ、痛み、不快感などを伴うことが多いので受診する人も多いのではないでしょうか。しかし、中にはそういった症状はないものの、涙や目やにが止まらないことも。その場合は、涙の通り道である涙道に病気が隠れているかもしれません。

Q涙を止める方法は? 放置するとどうなるのでしょうか?
A
サークル帝塚山眼科 涙道閉塞症の場合、自然治癒が難しいため早めの受診が大切

▲涙道閉塞症の場合、自然治癒が難しいため早めの受診が大切

涙は涙腺から出た後、目の表面を潤し、目頭のほうにある上下の涙点から涙小管、涙嚢(るいのう)、鼻涙管を通って鼻の中そして喉の奥へと流出されます。これが自然な涙の流れなのですが、通り道である涙道に炎症などのトラブルが起こると、一部が細くなったり詰まったりしてしまいます。そうすると涙が正常に流れなくなるため、行き場のなくなった涙がたまり目の外にあふれ出してしまいます。この状態を涙道閉塞症(狭窄症)といいます。涙道の閉塞は自然治癒する可能性が低く、これを放置しそこに炎症が起これば急性涙嚢炎や慢性涙嚢炎へと進行し、顔面の腫れや激しい痛みを伴ったり、ねばねばした粘液が目頭から出るようになったりします。

Qこちらではどういった治療を行っていますか?
A
サークル帝塚山眼科 先進の涙道内視鏡を用いて、治療を行う場合もある

▲先進の涙道内視鏡を用いて、治療を行う場合もある

涙が止まらない原因に合わせ症状を落ち着かせることを目的とした治療を行います。異物があれば取り除き、抗炎症薬や抗アレルギー薬など症状に合わせた点眼薬や内服薬を使用して経過を見ます。しかし、改善しない場合は、涙道の閉塞部分を通水試験や涙道内視鏡検査にて確認します。閉塞している場所にもよりますが、点眼や内服薬では改善しないため、開通させるためには手術が必要です。昔は涙道閉塞に対し涙道ブジーという器具での治療は行われていましたが、正しい位置に器具が入らず涙道を傷つけることがありました。当院では涙道内視鏡を導入し、涙道の状態を把握・観察しながら手術をするので、安全に配慮し精密な治療を行うことができます。

Q内視鏡を使った手術とはどういったものでしょうか?
A
サークル帝塚山眼科 涙道内視鏡手術の経験が豊富な理事長が手術を担当する

▲涙道内視鏡手術の経験が豊富な理事長が手術を担当する

目頭にある涙点から鼻腔まで内視鏡を通して、閉塞した部分を物理的に開通させ、細いチューブを挿入して拡張し、根本的な改善をめざします。手術は局所麻酔で行う日帰り手術で、手術時間は10分程度。痛みはほとんどなく、非常に低侵襲なので若い方はもちろん高齢の方も受けていただけます。手術前日や当日の食事制限はありませんが、当日は運転を控えてください。手術翌日には仕事や家事などいつもどおり行うことができます。ただし、全身の状態が良くない場合には、すぐに手術ができないこともあります。その場合は手術に向けて服薬を調整するなど、内科の医師と連携して準備を進めていきますのでご安心ください。

Q手術を受けた後はどのような治療に移りますか?
A
サークル帝塚山眼科 手術後のフォローも医院全体で行ってくれる

▲手術後のフォローも医院全体で行ってくれる

手術後は眼帯をして帰宅。その後は2~3週間ごとに経過観察やチューブの洗浄のために通院していただきます。手術直後は、鼻の中にゴロゴロするような違和感を覚えたり、鼻血や涙に血が混じったりすることがありますが、心配ありません。また涙道内に通したチューブは外から見えませんので、日常生活で困ることはほとんどないと思います。術後1週間程度で、涙や目やにも、徐々に減ってきます。挿入したチューブは2〜3ヵ月後に抜去します。抜去はチューブを引っ張るだけで痛みもほとんどなくすぐに終わります。チューブを抜いたら治療は終了ですが、引き続き違和感があるようであれば早めの受診を心がけ、良い状態を保つようにしたいですね。

ドクターからのメッセージ

藤井 誠士郎理事長

涙は目を守るために必要なものですが、涙が多すぎると見えづらさの原因になったり、目の周りに炎症を起こす原因になることもあります。気になるくらいに涙があふれてくる時は、一度眼科医師の診断を受けましょう。たかが涙だと思うかもしれませんが、放置した結果、症状が悪化し激しい痛みや顔の腫れが起きることも。涙道が閉塞すると自然には治りません。根本的に改善するためにも、涙や目やにによる不快感からの解放をめざし、一人でも多くの方に涙道内視鏡手術を受けてほしいと思っています。涙道内視鏡を導入している眼科はまだ多くはありませんが、当院では経験豊富な医師が手術を担当します。まずは気軽にご相談いただければと思います。

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