歯だけでなく生活習慣の悩みも相談できる
親子で通う小児歯科
蓮花寺ニコ歯科クリニック
(中間市/通谷駅)
最終更新日:2024/11/14


- 保険診療
子どもがなかなか歯磨きをしない、食事の好き嫌いがあるなど、子育ての悩みは尽きない。そんなときに一人で悩むのではなく、歯のプロである歯科医師に相談してほしいと話すのが、「蓮花寺ニコ歯科クリニック」の西本幸祐院長だ。自身も2歳になる子どもの子育て真っ最中で「うちも最近になってやっと朝晩の歯磨きをしてくれるようになったんですが、いまだに面倒くさがっていますよ」と、親なら誰でも共感してしまう悩みを漏らす。そんな西本院長が取り組んでいるのが、親からの子育て相談の対応だ。食事や発育のことなど、歯に直接関係ないことでも広く対応するほか、口腔発育を正常に促すための運動教室を開設し、子どもの全身の健康そのものへとアプローチしている。今回は西本院長に、同院の小児歯科の取り組みについて詳しい内容を聞いた。
(取材日2024年10月10日)
目次
親とクリニックはチーム。悩みを共有しながら子どもの成長を一緒に見守る「歯の健康教室」として地域に貢献
- Qなぜ子どものうちから歯科医院に通ったほうがいいのですか?
-
A
▲子どものうちから予防の習慣を身につけていく手伝いをする
ご自宅での歯磨き習慣を身につけるため、というのはもちろん、そもそもお子さん自身が歯科医院に来て、お口の中を見せる習慣づけというのが最大の理由になるでしょう。また、親御さんの不安を相談する場所としても歯科医院は適切です。特に0歳から3歳くらいのお子さんだと、本人は歯磨きを嫌がることが多いですし、歯磨きの大切さも本当の意味では理解できていないですよね。だからむしろ悩んでいるのは親御さんのほうなんですよね。お子さん自身を診ることももちろんですが、親御さんの不安に寄り添い、具体的なアドバイスを行うことも、お子さんの歯科医院通いの大きな意義になると当院では考えています。
- Q具体的にどのような相談を受けておられるのでしょうか?
-
A
▲気軽に相談してもらえる場となるよう心がけている
歯そのものに限った相談でなくても構いません。歯磨き粉や歯ブラシの選び方を知りたい、仕上げ磨きをさせてくれない、立ったまま食事をしているけどいいのか、おやつはどういうものが適しているのか、食べ物の好き嫌いがあるなど、子育ての中で感じるさまざまな不安にお答えします。私も2歳半の子どもの父親であり、子どもの歯磨きにはとても苦労しています(笑)。たとえ虫歯が多いお子さんであっても親御さんが必要以上にご自分を責める必要はありません。親御さんがいくら頑張っても、子どもがすべてを受け入れるとは限らないですよね。一緒に今後のことを考えていく、そのために当院を頼っていただきたいと思います。
- Q子どもは何歳から通院すると良いですか?
-
A
▲生後6ヵ月頃からの歯科受診を推奨している
歯が生え始め、離乳して歯で食事を取るための変化が感じられる生後6ヵ月頃からがお勧めですが、それ以前でもそれ以降でも問題はありません。ただ、永久歯の虫歯や口腔習癖と呼ばれるお口の癖、歯並びなどのリスクを減らすことを考えると、早いほうがより良いのは間違いないでしょう。親御さんの治療やメンテナンスに一緒に来て、ちょっとした相談をするのも大歓迎です。0歳〜3歳のお子さんだと基本的には治療になることはほぼありませんから、定期的にお口の様子をチェックして、悪くならないように管理していくほうが適切でしょう。何もない状態で連れて来てくださるのが、お子さんのその後にとっても良いことなのだと思いますよ。
- Q子どもを診る際には、どんな点に注力されていますか?
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A
▲年齢に合わせた定期検診や歯磨き指導などを行っている
決して無理をせず、小さなハードルを設けて、クリアできたら褒め、お子さんの成功体験を積み重ねていくことです。事前に親御さんに「治療をすぐに始められませんが、根気よく通ってくださいますか?」と確認した上で、診察室に入るだけ、チェアに座るだけ、と一人ひとりに合った小さな課題を設けて、それができれば「よくできたね!」と声をかけてその日の治療は終わりです。嫌がったらそこから先はしません。そうすると自然とお子さんのほうから行動してくれるようになるんです。治療よりも「歯のことを知る健康教室」のようなイメージを持ってもらえるように意識しています。もしどうしても治療を受けたい場合は信頼できる先生をご紹介します。
- Qクリニックの2階では、運動教室も行っているそうですね。
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A
▲小児の口腔機能発達向上のため、運動教室を開いている
運動能力や運動は口腔環境に大きく影響を与えます。口呼吸になっている、いびきをかく、飲み込み時に舌が口から出ているといった小児の口腔機能発達不全症は、体の運動と密接に関係していることがわかってきているんです。そこで私自身のパーソナルトレーナーであり、子どもの運動教室を各地で行っているトレーナーの方を呼んで、月に1〜2回の運動教室を始めました。お子さんの性格によってマンツーマンになるか集団教室になるか、またお口の症状によって運動内容が変わりますが、内容は遊びに近いもの。習ったことをご自宅でも実践して、今後の健やかな発育につなげてほしいと思います。興味のある方はぜひお気軽にお問い合わせくださいね。