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こころの調和を軸として
適切な治療法を導き出すために

千代田こころのクリニック

(千代田区/九段下駅)

最終更新日:2024/12/27

千代田こころのクリニック こころの調和を軸として 適切な治療法を導き出すために 千代田こころのクリニック こころの調和を軸として 適切な治療法を導き出すために
  • 保険診療

「千代田こころのクリニック」は、開業以来、医師と患者の間でおだやかな対話を重ねながら、「バランスの取れた適切な治療法」を見出すことに重きを置いている。そのやり方は、院長を務める須田医師が自身のバックグラウンドになっている精神療法・精神分析系の知見を適用するだけではなく、今日、ストレスを生み出している社会・組織・企業の問題にも留意しながら、治療法を編み出していくスタイルとなっている。診察は症状のみを聞いて判断するのではなく、患者個人の事情を踏まえた上で、負担になりすぎない可能なところから治療を始めていくことを方針としている。「日々学び続ける」ことをポリシーにしている須田医師にインタビューをした。

(取材日2024年11月25日)

検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!

Qどのような配慮をしながら治療法を決めていますか?
A

人がこころの調和を失うと心身にいろいろな症状があらわれます。そこからの回復への道筋は、医学としては複数の選択肢があるのですが、その人にもっとも合った適切なものをどのように絞り込むかは簡単なことではありません。診察で症状と事情をプライバシーに配慮し、差し支えない範囲で伺いながら、こちらも少しずつ選択肢を考えていきます。初診でなるべくお話を伺うスタイルは開院以来ですが、ときに初診で治療法の結論を出せないときは、次回まで慎重に考慮する時間を頂いています。医師としてこれまでの経験と医学の理論と、患者さんの症状と事情を照らし合わせながら、バランスの取れた適切な治療法を導き出すことに努めています。

Qバランスの取れた適切な治療法とはどのような意味ですか?
A

診察時間はどうしても限られていますから、患者さんにとってもっとも負担を感じないところから治療を始めていきます。ひとつの例として、人がいつしか身についた思考パターンに縛られて、こころの不調和を起こしている場合には、精神療法の中の認知療法を用いるのが適切だと思います。それは具体的には、小さなところから変えていくもので、たとえば、物事に向き合うときの事前準備の工夫や、物事の最中の気持ちの保ち方について実行可能な助言を提案していくことになります。人のこころは小さなきっかけで不調和から回復への道筋を辿ることがあり、認知療法が適切と思われる患者さんにはその有効なあり方を示すように努めています。

Q認知療法の他はどのような治療法に取り組まれているのでしょうか
A

当院はもちろん適切な薬物療法も大切にしています。ただ、薬物を処方するだけではなく生活上の助言や、支持肯定できることを見出した上で、患者さんに敬意を払いながらお伝えもしています。他にも、精神分析的な手法を用いることもありますが、これについては医師と患者さんの双方が同意された場合に取り組むようにしています。人のこころは自分が表立って意識していることばかりではなく、普段は精神的に抑圧している中にこころの不調和の原因があったりもします。これについてはおだやかな対話を重ねつつ、その原因と思われるものを探していき、少しずつ負担のない範囲で原因の捉え方を一定の時間をかけて考えていくことになります。

検診・治療START!ステップで紹介します

1問診および初回の診察
千代田こころのクリニック 問診および初回の診察

電話での予約と問診票へと記入をして、初診が始まる。初回は30分~1時間程度の時間をかけ話を聞いてくれる。「患者さんご自身が感じられている症状や事情を素直にお話し頂けるのが一番良いです」と須田医師。補足があればメモなどを持参しても構わないそうだ。医師が初診で治療方針と処方箋を出すケースと、慎重に検討を行ってから次回以降に治療方針等を示すケースがある。

2患者の症状を診て適切な治療法を取り入れていく
千代田こころのクリニック 患者の症状を診て適切な治療法を取り入れていく

一般的に治療法には支持的精神療法・認知療法などの精神療法と、薬物療法の2つがあるが、同クリニックでは理論の通りに線引きせずに、現実の症状に合わせてバランスよくそれぞれの治療法を取り込んでいくことが多いという。たとえば、患者本人が自覚していない思考パターンに気づいてもらい、肯定したほうがよい部分や、少しの工夫で変化させたほうが良い部分を医師が助言し、さらには適切な薬の服用などを取り入れることもある。

3通院のペースを調節しながら症状の改善を目指していく
千代田こころのクリニック 通院のペースを調節しながら症状の改善を目指していく

初診からしばらくの間は、10日に1回くらいのペースで通院が続く場合が多いが、後に症状の改善や回復がみられてきた場合はそのペースも落ち着いて来ることになる。症状がある程度安定してきたら、月1回程度の通院になるが、治療終了に向けて医師が患者としっかり向き合いながらさらに治療を進めていく。「この時期は急ぎ過ぎない、焦り過ぎないことが大切な時期ともいえます」と須田医師はいう。

4治療の終了から平穏な日常の生活へと移行
千代田こころのクリニック 治療の終了から平穏な日常の生活へと移行

十分な回復がみえたら、医師と患者さんの間で治療終了について話し合い、そして同意がなされたらそこで治療終了となる。「こころの調和を軸として」というのが同クリニックのポリシーであるが、「ストレスが多い現実社会において人のこころが完全に安定し続ける期待は求め過ぎかもしれない」と須田医師はいう。こころの調和を願いつつも、いつかまた必要があれば改めて診察に応じられるようにもしている。

ドクターからのメッセージ

須田 潔子院長

人が生きていく中で、人のこころは必ずといってよいくらい揺らぎ、ときに調和が乱れて心身の諸症状へとつながります。便利な時代ですし、人それぞれが自分でネット検索をして対処法を探し出していくことも一つかもしれません。ただ、当クリニックとしては医師と患者さんの間でのおだやかな対話を通して、バランスの取れた適切な治療法を見出し、着実に回復をとげていくことに重きを置いています。それはときに慎重で地道な歩みとなりますが、この価値を信じて治療に向き合って参りたいと思います。そして、こころの調和を軸としたクリニックであり続けられるように全力を尽くしていきたいと思います。

須田 潔子院長 千代田こころのクリニック
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