マイクロスコープによる精密治療で
歯の寿命の延伸をめざす
青葉台鎌倉歯科
(横浜市青葉区/十日市場駅)
最終更新日:2024/11/20


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歯科用CT、レーザー機器など先進の医療機器を導入し、適切かつ精密な治療を行い、患者の歯を守るため日々尽力している「青葉台鎌倉歯科」の鎌倉康院長。中でも自費診療によるマイクロスコープを使った根管治療、補綴治療は、肉眼の20倍のスコープで見ることで、歯をできるだけ残すための精度の高い治療が可能となり、歯の寿命を延ばす上でも重要な役割を果たしている。勤務医時代からマイクロスコープを使った顕微鏡歯科治療を得意とし、患者の考えや生活を尊重しながら、保険診療だけでなく自費診療にも治療の選択肢を広げる鎌倉院長に、マイクロスコープを使った自費診療の魅力や根管治療などにおけるメリットについて聞いてきた。
(取材日2023年7月4日)
目次
歯を守りながら、緻密かつ精度の高い治療を可能とするマイクロスコープ。画像共有で患者の理解をより深める
- Q自費診療と保険診療で行う治療は何が違うのですか?
-
A
▲それぞれのメリット・デメリットを理解してもらい治療を進行する
補綴物で使える素材が異なります。保険診療ではセラミック粒子と合成樹脂を合わせたCRという素材や金属を使い、自費診療では自分の歯の色に合わせたセラミックを使うことができます。また、1回の治療にかけられる時間も、当院の場合は保険診療は30分、自費診療は90分と異なります。マイクロスコープを使って精密に治療するには、やはり90分ほど時間が必要となります。自費診療で詰め物やかぶせ物治療をする場合も、保険診療で使う削る器具のバーよりも小さいバーを使い、マイクロスコープで確認しながら小さな動きで時間をかけて削っていきます。それによって削る範囲は最小限に、健康な歯の部分を温存することをめざします。
- Qマイクロスコープとはどのような機械なのですか?
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A
▲歯の細部まで確認できるマイクロスコープを治療に導入
肉眼の約20倍まで拡大して見ることができる歯科用の顕微鏡です。マイクロスコープを使うことで、根管治療などでこれまで見えなかった細かな部位が目で確認できるようになり、精度向上につながっています。また、補綴治療でも、マイクロスコープを使って土台の歯の虫歯に感染した部分のみ削り取り、歯へのダメージを最小限に抑えていきます。土台の歯の形成精度が上がると、歯型採取の精度も高まるため、土台の歯にぴったりと合う密着性の高い修復物を作製する上でも非常に役立っていますね。
- Qなぜマイクロスコープを導入しようと思ったのですか?
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A
▲患者の不安を解消するためと話す鎌倉院長
マイクロスコープのメリットは勤務医時代から感じていて、開業する際は導入したいと思っていました。精密治療を行うことは、結果的に歯を長持ちさせることにつながりますし、それ以外にも、治療の可視化によって患者さんとの信頼関係を築くことに役立つからです。私が子どもの頃に通っていた歯科医院では、自分の口の中を実際に見る機会はありませんでしたし、「口の中は今どうなっているのかな?」と少し不安を感じながら治療を受けていました。しかしマイクロスコープで画像を共有できれば、その不安が軽減されるわけです。治療前後の口の中の画像を静止画・動画でお見せすることで、こちらの説明に対する理解度も深まると思います。
- Qマイクロスコープを使った根管治療について教えてください。
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A
▲根管治療について、わかりやすい説明を心がけている
根管治療は、虫歯が悪化するなどの原因で細菌感染した神経を取り除き、薬剤で管の中を清掃するための治療です。従来では狭く暗い歯の根の部分は目視しづらく、手探り状態で行うことが多かったのですが、マイクロスコープを使うと一番奥の歯でも適切に根管を探すことができます。歯の根っこが2本なのか3本なのか、根の先が融合しているのか、先端で分かれているのかを確認することができ、その上で清掃し新たな菌が入らないよう消毒した上で薬を充填。その後、新しい土台を入れ、クラウンをかぶせます。当院では根管治療の際にはラバーダムというゴムシートを併用し、根管内に唾液中の細菌が入らないようガードした上で治療を行います。
- Qほかにどのような治療でマイクロスコープを使うのですか?
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A
▲治療内容を明瞭化し、自分の状態を把握する
基本的に自費診療の治療時に使用しているのですが、虫歯治療時の歯の形成やクラウンやインレーの補綴治療、根管治療のほか、歯のクリーニングに使うこともあります。歯茎の深いポケットの見えない部分など目視できない部分の歯石を取るときですね。見えないままスケーラーを当てていくと、歯茎へのダメージがあり出血することもあるので、マイクロスコープを使い歯茎を押し広げながら歯茎を傷つけないよう歯石だけにスケーラーを当て削るようにしています。これはクラウンをかぶせるときなどに、歯石が付着したままかぶせるのを避けるためです。自費診療の精度をより上げるためにマイクロスコープを活用しています。
自由診療費用の目安
自由診療とはマイクロスコープを用いた根管治療(前歯)/7万7000円~、セラミックインレー/7万7000円~、セラミッククラウン/14万3000円~
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