胃と大腸内視鏡の同日検査が可能
忙しい世代も安心の検査システム
和光市駅前かわはら内視鏡・消化器内科クリニック
(和光市/和光市駅)
最終更新日:2023/06/29
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胃・大腸の内視鏡検査の重要性は理解してはいるものの、日々の忙しさから足が遠のいている人も多いのではないだろうか。また、「苦しい」「恥ずかしい」といったネガティブなイメージから二の足を踏んでいる人も少なくないと、「和光市駅前かわはら内視鏡・消化器内科クリニック」の川原洋輔院長は話す。そんなさまざまな事情で検査を受けるまでに至っていない人たちのために、検査を受けやすい環境づくりに取り組んでいる同院。大腸検査の前準備では下剤の選択ができる上、胃と大腸内視鏡の同日検査も可能、女性医師の在籍など決断を後押ししてくれる数々の配慮がなされている。苦痛を軽減できるかどうかは医師の経験値によると話す消化器内視鏡分野の専門家である川原院長に、同院で受けられる胃・大腸内視鏡検査のフローと特徴を聞いた。
(取材日2023年6月1日)
目次
検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!
- Q胃・大腸内視鏡検査ではどのような病気を見つけられますか?
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A
まず胃の内視鏡検査は、ピロリ菌の有無が重要です。ピロリ菌を保有している方は胃がんになるリスクが高まることを知識として持っておくと良いでしょう。陽性の場合は除菌療法を行い、予防に努めることが大切です。胃の内視鏡検査でわかる病気については胃がん、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、食道がんなど。特に最近は若い世代の逆流性食道炎患者も増えてきました。一方、大腸内視鏡検査においては、大腸がんをはじめ、大腸憩室症、潰瘍性大腸炎、直腸潰瘍、大腸ポリープなどの発見に有用です。気をつけなければいけないのは、大腸ポリープ、早期大腸がんは無症状であるということ。症状がなくても定期的な検査を受けることが大切です。
- Qどのような方が検査を受けるべきなのでしょう。
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A
胸やけ、胃痛、むかつき、黒い便、喉が詰まるなどの症状がある場合は、胃の内視鏡検査を受けるべきだと言えるでしょう。大腸に関しては、血便、下痢と便秘の繰り返し、細い便が出たり残便感がある、腹部の膨満感、腹痛、貧血、原因不明の体重減少など。しかし、先ほどもお伝えしたように、早期大腸がんや大腸ポリープは自覚症状がないため、症状がなくとも40歳を目安に内視鏡検査を受けられることをお勧めいたします。ご家族に既往歴があれば若くても検査を受けられてください。また、痔の方はいつもの出血だとスルーしがちですが、出血があること自体正常ではありません。大腸がん以外の疾患も考えられますので迷わず検査を受けましょう。
- Q胃と大腸内視鏡の同日検査のメリットについて教えてください。
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A
最大のメリットは一日で検査が済むことですね。多忙な方が検査を受けられない最たる理由は時間を確保しづらいことだと思いますので、そこをクリアするための策として胃と大腸内視鏡の同日検査ができる環境を整えました。検査を受けるのであれば、一度に済ませるに越したことはありませんし、ウトウトと眠っている状態でどちらも終えることができます。特に以前受けた検査がつらかった方に、同じ検査であってもこんなにも違うものなのかと感じていただけたらと思います。内視鏡検査にネガティブなイメージをお持ちの方ほど当院で受けていただきたいですね。
検診・治療START!ステップで紹介します
- 1問診と事前説明を受ける
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問診と診察後に事前説明が行われ、同意書にサイン後、術前の採血検査を行う。検査で鎮静剤を使用する場合は、当日の自動車・バイク・自転車の運転は不可のため、その点を踏まえた上で来院してほしいとのこと。前日は21時までに食事を終え、検査後までは絶食。大腸検査は前日の夕食後に下剤を服用。便秘がひどい場合は1〜2週間前から軽い下剤を飲んで備えることも。当日は朝から腸管洗浄剤を飲むため自宅で飲む場合は渡される。
- 2検査の前準備
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大腸の検査は2日ほど前から消化が悪いものを控え、前日は事前に渡される検査食のみを食べて備える。腸管洗浄剤の開始は事前に自宅で行ってくる場合とクリニックで開始する場合のどちらかを選択可能だが、いずれにしても便が透明になるまで腸管洗浄剤を飲んで検査できる状態にする。
- 3胃・大腸内視鏡検査開始
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胃と大腸の同日検査では腸がきれいになったら検査方法に応じて鼻や喉の局所麻酔を行う。原則鎮静剤を使用しての検査となり、経口から行うことがほとんどとのこと。希望すれば鎮静剤なしでも検査可能。胃の検査のみであれば経鼻内視鏡か経口内視鏡を選択できる。胃内視鏡検査での観察時間は3~5分程度、大腸内視鏡検査は7~20分程度で終了する。検査中にポリープの切除や組織採取を行った場合は所要時間が長くなる。
- 4リカバリールームへ移動
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鎮静剤を使用した場合は、転倒などの危険を回避するために検査後ベッドに寝たままリカバリールームへ移動。麻酔を使用していることから、酸素状態や血圧をしっかりとチェックし、変わったことはないか目が覚めるまで注意して様子を見る。覚醒する時間は個人差があるものの、基本的に1時間ほど休憩時間を取るのが望ましいとのこと。
- 5検査結果と今後の説明を受ける
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医師より検査結果や状態の説明を受ける。専門用語は極力使わず、できる限りわかりやすい言葉で伝えることを心がけているそう。気になることは、些細なことでも遠慮せずに質問しよう。組織採取やポリープの切除をした場合、病理検査結果が出る約2週間後に来院予約を取る。大腸ポリープを切除した場合はその日は絶食の上自宅安静となる。数日~1週間程度、食事内容、禁酒、長距離移動や運動、入浴などに関する制限を守ること。
自由診療費用の目安
自由診療とは胃・内視鏡検査/約6000円~、大腸・内視鏡検査/7500円~