川西 章 院長の独自取材記事
AKIRA DENTAL CLINIC
(平塚市/平塚駅)
最終更新日:2023/06/27

平塚駅から車で10分、住宅街の中で幅広いニーズに応える「AKIRA DENTAL CLINIC」は2023年4月に開院したばかりの歯科クリニックだ。白と青を基調としたクリニック内は清潔感があふれ、歯科用CTやマイクロスコープ、口腔内スキャナーなど先端機器も充実。虫歯や歯周病の治療はもちろん、歯根端切除術や意図的再植術といった外科的アプローチ、歯の欠損に対するインプラント治療や歯牙移植など、さまざまな治療法を提案している。それを可能にするのが大学病院で歯周病治療などに携わってきた川西章院長。「365日体制で診療に対応しているので緊急時の対応からかかりつけ医としてのサポートまで、さまざまな要望に応えていきたい」と話す川西院長に、開業についての思いや診療の特徴など詳しく話を聞いた。
(取材日2023年5月1日)
365日の診療で地域の患者に安心を
ご開院おめでとうございます。まずは意気込みをお聞かせいただけますか?

当クリニックは2023年4月1日に開院しまして、ゴールデンウイークをはじめお盆や正月を含めて365日毎日歯科診療を提供することにしました。いつも通っている歯科クリニックがお休みになってしまうことで、困ってしまう方は絶対にいるはずです。例えば連休前に抜歯をして何か問題が起きた時、いつも通っている歯科が休みだとどうしようもありませんから。患者さんをしっかり治すというのは前提としてありますが、かかりつけの歯科クリニックがお休みの時に頼れる場所、そして新たなかかりつけとしても皆さんに頼っていただけるようなクリニックをめざしていきたいと思っています。
先生が歯科医師をめざしたきっかけについても教えてください。
何か手に職をつけたいと思って医療の道を志しました。歯科医師として多くの患者さんの歯を治したいという思いもあり、専門的な勉強をするうちに学問としての面白さにものめり込んでいきました。特に解剖など実習が始まってからは積極的に学んでいったことを覚えています。そして研修でさまざまな診療科を経験したのですが、かぶせ物や詰め物をする際に歯周病治療の大切さを実感したんです。それから歯周病に興味を持つようになり、歯周病治療を専門に選びました。研修医の頃から歯周外科治療に携わり、大学卒業後は奥羽大学歯学部附属病院の歯科保存学講座歯周病学分野に勤務しました。そこでは歯周病の治療だけではなく、補綴領域についても幅広く経験することができました。
それから開院までの経緯やクリニックづくりでこだわった部分についてもお聞かせください。

大学病院に勤務した後、一般歯科で虫歯や歯周病の治療のほか、インプラント治療などさまざまな領域を学び、生まれ育った平塚の地で開業しました。歯科医師として故郷に貢献したいという思いもありましたからね。十数年ぶりに戻ってきて、仲の良かった友人が会いに来てくれることもあり、非常にうれしく感じています。クリニックづくりに関しては、内装や外装は妻に任せました。老若男女が集まる場所ですし、女性目線のアイデアをふんだんに取り入れています。広めのキッズスペースや託児サービス、バリアフリーの動線、個室の診察室も備えるなど、どんな方でも利用できるように配慮しています。また精度の高い治療を提供するため、歯科用CTやマイクロスコープ、口腔内スキャナーなど機器も充実させています。
歯周病治療から専門的な補綴治療まで幅広く対応
どんな患者さんに来ていただきたいとお考えでしょうか?
開院から間がないので傾向はまだ見えていませんが、虫歯や歯周病の治療、入れ歯治療、インプラント治療、小児歯科など、さまざまなご相談に来ていただいています。もちろんいろいろな世代の方に来ていただけるのはうれしいのですが、やはり専門が歯周病ですから、もっと歯周病に悩んでいる40代、50代の方たちにもたくさん受診いただきたいと思います。当クリニックは毎日診療を行うため2人の歯科医師が常駐しています。私の大学の後輩である歯周病の専門家で、信頼も厚い歯科医師です。ご新規の方に対してはスケジュールに余裕があるほうが担当しますが、治療に対して同じ知識と技術、そして考え方を持っているので、歯周病で困っているという場合は安心してご相談ください。
ご専門である歯周病治療についてもお聞かせください。
歯周病は初期の段階ではほとんど症状がなく、進行していくと歯茎が腫れたり、出血したりしながら骨を溶かし、最終的には歯が脱落してしまう病気です。高齢者では誤嚥性肺炎のリスクが高まるほか、心筋梗塞や高血圧、糖尿病とも関連があるといわれています。中には20代であっても発症するケースがあるので、やはり定期的に歯科クリニックを受診して早期発見・早期治療に努めたほうが良いでしょう。初期の段階では歯石の除去や歯磨き指導などで改善できますが、それでも状態が良くならない場合は歯茎の中の歯石を外科的に除去する必要があります。また骨が大きく損なわれてしまった場合には再生治療を行う場合も。進行してしまってからでは治療に時間もかかるため予防が肝心です。
インプラント治療や歯牙移植などにも取り組んでいらっしゃるそうですね。

歯周病で歯を失ってしまえば、ブリッジや入れ歯、インプラント治療などで欠損部分を補わなければなりません。またなじみがないかもしれませんが、親知らずを欠損部分に移植する歯牙移植にも対応しています。これは保険診療で受けることができる治療ですが、症例が限られていますし、どこのクリニックでも対応している治療ではありません。通常は移植後に根管治療を行い補綴物をつける必要があるのですが、若年者であれば神経が復活し得るという報告もある治療法。自分の歯を使うことができる治療法ですので、インプラント治療だけではなく、歯牙移植についても積極的に取り組んでいきたいと思っています。そのほか歯の根にまで達してしまった虫歯などの治療においては、なるべく抜歯をせずに済むように、通常の精密な根管治療に加えて、歯根端切除術(しこんたんせつじょじゅつ)や意図的再植術といった外科的アプローチも行っています。
予防にも注力し健康な歯を維持するクリニックへ
患者さんと向き合う際に大切にしていることはありますか?

まずは患者さんの話を聞くことでしょうか。最初に丁寧に説明はしますが、治療の合間であっても質問がないか必ず聞くようにしています。治療において患者さんに疑問が残るとモチベーションも下がってしまいますし、どれだけ説明を受けていても全部を覚えておくことは難しいですからね。そのため患者さんからも質問しやすい雰囲気や環境をつくれるように心がけています。それは私たち歯科医師だけではなく、スタッフ全員で気をつけているところです。治療に対してはなるべく丁寧にスピーディーに行うことが重要だと考えています。痛くないか、気持ち悪くないかなどには常にアンテナを張りながら、苦痛があったとしても可能な限り短い時間で終わらせることを意識しています。
治療後のメンテナンスも重視されていると伺いました。
そうですね。結局、治療をしないで済むのが最も費用がかかりませんし、予防を徹底することで私たちも治療に介入せずに済むので健康な歯をそのまま保つことができます。もちろん歯磨きをはじめとしたセルフケアも重要ですが、それ以上に3ヵ月ごとの定期的なメンテナンスが非常に大切です。歯に対するモチベーションを維持するという観点からもメンテナンスが果たす役割は大きく、またこまめにチェックすることでトラブルが起きてしまったとしても最小限の介入でとどめることが可能です。ですから健康な歯を維持していくためにも、定期的かつ継続したメンテナンスを推奨しています。
最後に読者の皆さんにメッセージをお願いします。

365日休まず診療を提供していますので、まずは皆さんのかかりつけクリニックがお休みの際の緊急の対応先としてのご利用でも構いません。当クリニックでは事前に治療計画を立て、しっかりと歯を治していくということを前提にしており、皆さんに来て良かったと言っていただけるようなクリニックをつくっていきたいと思っています。例えば歯周病治療は自費診療、かぶせ物は保険診療など、経済的な問題も含めて相談の上、納得できる治療に取り組んでいきます。専門の歯周病だけではなく、根管治療やインプラント治療など、幅広い診療ができますので、お口のことでお困りのことがあればどんなことでもご相談ください。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/38万円~、歯周組織再生療法(1歯)/3万円~、歯根端切除術/15万円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。