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金沢 憲由 院長の独自取材記事

青葉台かなざわ内科・内視鏡クリニック

(横浜市青葉区/青葉台駅)

最終更新日:2023/05/15

金沢憲由院長 青葉台かなざわ内科・内視鏡クリニック main

東急田園都市線青葉台駅から徒歩3分、複合商業ビルの3階にある「青葉台かなざわ内科・内視鏡クリニック」は、2023年4月に開院したクリニックだ。一般内科に加え、胃や大腸、肝臓などの消化器について専門の医師による検査や診療を受けることができる。また上部・下部内視鏡検査をはじめ幅広い検診にも対応しており、がんの早期発見や生活習慣病の改善にも尽力している。専門的に消化器疾患の治療に携わってきた金沢憲由院長は、「些細な症状や変化であっても重大な病気が隠れていることがあるので気軽に相談を」と呼びかけている。検査や受診のハードルを下げたいと意気込む金沢院長に、これまでの経歴や開業のきっかけ、クリニックの特徴などについて詳しく話を聞いた。

(取材日2023年4月24日)

地域の健康意識を高めるため、病気への理解を深める

医師をめざしたきっかけや消化器内科をご専門に選ばれた理由をお聞かせください。

金沢憲由院長 青葉台かなざわ内科・内視鏡クリニック1

ありきたりな表現になるかもしれませんが、人の役に立ちたい、困っている人を助けたいという想いで自然と医師の道をめざしました。学生時代にさまざまな領域を学ぶ中で、消化器内科が自分に一番しっくりきたんです。内視鏡を使って実際に胃や大腸を見て診断し治療していくという部分に、ある種のわかりやすさみたいなものを感じたのだと思います。それは自分自身がわかりやすいほかに、患部がどのような状態になっているのか、どんな病気になっているのかを見せることができるので、患者さんに対してもわかりやすい説明ができるという点も影響したのだと思います。

開業までの経緯についても教えていただけますか?

秋田大学医学部を卒業後、秋田組合総合病院(現・秋田厚生医療センター)で研鑽を積み、それから消化器内科の道に進みました。その後、秋田大学大学院医学系研究科第一内科に入局し、最終的には横浜労災病院の内視鏡部門の副部長を務め、2023年4月に当クリニックを開院しました。勤務医時代は胃がんや大腸がん、潰瘍性大腸炎の治療などを中心に行いながら、日本消化器病学会消化器病専門医、日本肝臓学会肝臓専門医の資格を取得するなど研鑽を重ねてきました。実はもともと開業の意思が強かったわけではなかったですが、自分の理想とする医療を実践していきたいという想いが強くなり、そのために開業に至りました。

先生はどのような医療を理想とされているのでしょうか?

金沢憲由院長 青葉台かなざわ内科・内視鏡クリニック2

患者さんに病気のことをきちんと理解いただいた上で一緒に治療に向かっていくことです。そのため情報のキャッチボールは欠かせません。地域においては、がんや病気の早期発見早期治療につなげるため、私の専門である内視鏡検査を積極的に実施していきたいと考えていますし、そうした活動が結果として地域住民の健康寿命延伸につながるはずだと考えています。生活習慣病にも同じことが言えますが、健康診断などで異常が出ても放置しているという方は少なくありません。ですからなぜ検査が必要なのか、なぜ病院を受診しないといけないのかを啓発し理解してもらうことで、ご自身の健康に向き合える環境づくりに寄与していきたいと考えています。

積極的な内視鏡検査や消化器疾患の早期対応で健康維持

どのような相談でいらっしゃる方が多いですか?

金沢憲由院長 青葉台かなざわ内科・内視鏡クリニック3

意外だったのが、みぞおちの痛みの相談。胃炎や逆流性食道炎などが原因になっているケースが多いものの、こんなに悩んでいる方がいるんだと感じています。もちろん風邪など消化器以外の症状でも受診される方はいらっしゃいますが、血便が出たといった相談は消化器内科ならではなのかもしれませんね。今後は内視鏡検査をはじめ、さまざまな検診にも来ていただきたいと思っています。特に40代以降の女性は注意が必要です。現在、女性のがんの中では大腸がんによる死者が多い一方、下部内視鏡検査を受けていない方も多いようです。まずは罹患率が高まる40歳を超えたら、一度検査したほうが良いでしょう。

ご専門の内視鏡検査の特徴や工夫されているポイントを教えてください。

当院では胃カメラの上部内視鏡検査、大腸カメラの下部内視鏡検査ともに鎮静剤を使い眠っていただいている間に検査が終わるようにしています。検査は一度受ければ大丈夫というものではなく、継続して受診することが重要です。だからこそできるだけ苦しくない検査で2回目以降の受診のハードルを下げたいと思っています。駅からすぐの立地であることは検査の受けやすさにもつながります。それが実現できれば、胃がんや大腸がんのリスクを下げることにつながりますし、がんが見つかればしっかりと専門機関に紹介できる。そうして地域における最初の検査機関のような役割を担っていきます。あとは検査を受けた後、ストレッチャーから起き上がることなくリカバリールームに移動していただけるよう、クリニック内の構造を工夫しています。検査室は完全個室、リカバリールームはカーテンで仕切れる半個室なので、プライバシーも保てるよう配慮しています。

潰瘍性大腸炎の治療に関しても積極的に取り組んでいらっしゃるそうですね。

金沢憲由院長 青葉台かなざわ内科・内視鏡クリニック4

潰瘍性大腸炎は原因不明の炎症性疾患で、典型的な症状は慢性的な下痢と血便です。症状が良くなったり、悪くなったりを繰り返し、ひどい時には日常生活に大きな支障を来してしまいます。また大腸がんの発生率が高まる危険性もあるため、10代で元気という方でも慢性的な下痢がある場合は検査を受けたほうが良いでしょう。潰瘍性大腸炎は根本的な治療が難しく基本的には一生付き合っていかなければならない病気です。しかし、現在では薬も進歩し寛解をめざすことも可能になりました。重症の際には緊急手術が必要になるケースもありますが、内科的にいかにコントロールを図るかが重要。症状が治まったから問題ないということではなく、定期的な内視鏡検査で炎症が消えているかどうか、状態を評価していかなければなりません。

些細な症状、軽微な数値異常でも放置せずに受診を

患者さんと向き合う際に大切にしていることはありますか?

金沢憲由院長 青葉台かなざわ内科・内視鏡クリニック5

私が心がけていることは、説明を一方通行にしないことです。口頭で伝えるだけではなく、病気ごとに準備した資料を活用して説明を行います。例えば前の病院でどういうふうに言われたかと質問しても、多くの人は覚えていませんよね。当院では患者さん自身が何の病気でどういう治療をしているかを理解してもらい、その上で治療を受けていただくことが重要だと考えています。そのほか患者さんを待たせないというのも一つのこだわりかもしれません。ウェブでの問診や電子カルテの採用などクリニック内での待ち時間ストレスを極力減らした診療をめざしています。

クリニックづくりでこだわったところや今後の展望はありますか?

クリニック内のICTに取り組み、カルテなどをデジタル化するように努めました。デジタル化によって業務の効率化が図れれば、結果として患者さんの待ち時間を減らすことにつながりますからね。そして内部のスタッフから信頼されるクリニックづくりは大切にしたいところ。患者さんはもちろん、スタッフ、当院を支えてくださる業者の方など、皆さんに「あのクリニックは良いよね」と言ってもらえるクリニックづくりに向けて取り組んでいきたいと思います。まだまだ開院したばかりで難しいですが、将来的には地域の活動などにも積極的に参加して、定期的な検査の重要性などを啓発していきたいですね。

最後に読者の方や地域の方にメッセージをお願いします。

金沢憲由院長 青葉台かなざわ内科・内視鏡クリニック6

些細な症状、健康診断の小さな異常であっても構いませんので、まずは気軽に受診いただければと思います。患者さんの中には「これくらいで病院に来たのか」「こんなになるまでなぜ放置したんだ」と怒られるのではないかと、受診を見送ってしまう方もいるでしょう。けれど些細な症状や変化に重大な病気が隠れていることがありますし、病気が進行していたとしても、その状況をどう改善していくかを考えることができます。私は怒ることもありませんし、できる限り親身になってお話を伺いたいと思っています。あの時病院に行っておけば良かったと後悔することのないよう、いつでも来ていただきやすいクリニックにしていきたいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

健康診断のオプションとして追加できる胃カメラ検査/1万8000円
健康診断のオプションとして追加できる大腸カメラ検査/2万4800円

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